第13位「A$AP Rockyとタイラー・ザ・クリエイターのコラボ曲”Potato Salad”」。(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

エイサップ・ロッキーとタイラー・ザ・クリエイターがコラボするなんて,誰が想像したでしょう?

この曲で凄いことは,お互いにラップのレベルを上げあっていることです。エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)がここまでスムースなビートに,押韻,抑揚,律動を加えてライムすることは久々です。まさにそのスムースなビートとはタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)の影響でしょう。タイラーもタイラーで,ここまで「ちゃんと」ビートに乗せて「はみ出さずに」ライムをしているというのは,エイサップ・ロッキーの影響でしょう。

このようにエイサップもタイラーも互いに影響しあって,螺旋状のようにレベルを上げあっている(レベル・アップさせている)という事実を見せてくれているのがこの曲です。

今年はこういった「互いに良い影響を与え合う」というコラボレーションが多かったですね。ドレイクとトラヴィス・スコットの2人,スウィズ・ビーツとリル・ウェインの2人,ジェイ・ロックとケンドリック・ラマーの2人,そしてエイサップ・ロッキーとタイラー・ザ・クリエイターの2人,という風にです。

その中でも,いちばんローキー(lowkey)で目立たず,それでいてここまで上手く融け合っているコラボレーションというのは,エイサップとタイラー以外には無かったでしょう。

「出」は二人とも,まったく違います。

エイサップはギャングスタ・ラップの出。
タイラー・ザ・クリエイターはコンシャス・ラップの出。

二人ともデビューは2007年。
しかし,その11年後,この全然違うスタイルで出発した2人が,こうして同じ曲でコラボレーションし,それにとどまらず(ジェイとカニエのように)『WANG$AP』というようなコラボレーションアルバムまでほのめかしているほどですから,ヒップホップファンとしてはワクワクものです。これですからヒップホップは飽きないですし,益々おもしろくなってきます。(そういえば,ジェイもハスラーラップの出,カニエももともとは,モス・デフやタリブ・クウェリやコモンたちが所属していたコンシャス・ラッパーの集団の出でした。)

ヒップホップの楽しさを垣間見せてくれた,思い出させてくれた,今年イチのコラボレーション曲として,第13位はこの2人です。

最後に2人の曲「ポテトサラダ(Potato Salad)」を載せておきます。

(文責:Jun Nishihara)

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