2020年を振り返ってみると様々な社会的問題/事件が起こりました。
「コロナ禍」による「NYでのパンデミック」,その影響を受けた「自主隔離」や「ヴァーチャル〇〇(コンサートや会議やコール)」,そして世界中に広がる働き方改革「テレワーク」。そして,2012年2月に発生した白人警察によるトレイヴォン・マーティン(Trayvon Martin)殺害に端を発する「BLM運動」,これが2020年に発生したジョージ・フロイド(George Floyd)事件で全米にその運動が広がった「Black Lives Matter運動」。加えて,中国と米国の対立により影響を受けた「TikTok禁止令」。そして,それら全てを包括するかのようにトランプ元大統領とバイデン現大統領による一連のディベートの末に繰り広げられた「米大統領選挙」。
2020年はこれまでにない歴史的な年となったと同時に,それらの出来事に,Hip-Hopも無縁ではありませんでした。むしろ,Hip-Hopはその中でも最も影響を受けた(与えた)音楽の一つの体系ではなかったでしょうか。なぜならHip-Hopではそれら社会問題を題材に取り扱った楽曲は多く発表されたからです。それらの楽曲の中から,2020年を象徴する楽曲として,5曲,取り上げておきます。
Noname – 「Song 33』
Lil Baby – 「Bigger Picture」
H.E.R. – 「I Can’t Breathe」
MIKE EVENN – 「Cold Summer Remix (#ColdSummerChallenge)」
ここから,2020年のおさらいは全てアンクル・マーダー(Uncle Murda)におまかせするとして,14分のノンストップ・ラップをご堪能あれ。コロナ禍の後に期待される「ニューノーマル(The New Normal)」。それについてもマーダーおじさんは語ります。
Uncle Murda – 「Rap Up 2020」
(キュレーティング:Jun Nishihara)