DMXの追悼式及び告別式

4月24日(土),ブルックリンのBarclays CenterでDMXの追悼式(memorial service)が近親者のみで行われました。

翌日25日(日),ブルックリンの教会で告別式(funeral service)がこれも近親者のみで行われました。

24日の追悼式では,カニエ・ウェストのSunday Service Choirも聖歌をDMXに捧げ,最後にRuff Ryders及びThe Lox仲間たちがDMXへ別れの言葉を捧げました。

Eve,Drag-On,Jadakiss,Styles P,そしてスウィズ・ビーツ(Swizz Beatz)が順番に追悼の言葉を捧げるのですが,個人的にDrag-Onの言葉が一番心に沁みました。掠れた声で,「コイツがいなけりゃ,今の俺はなかった。ブロンクスのドブで俺みたいな野郎を見っけてくれた。」と言います。作られた文章ではない,Drag-Onの生の声で,本心から湧き上がった言葉というのが聞いていて感じ取れます。

Sunday Service Choir です。

Nasも追悼の言葉を捧げます。

DMXの娘もフリースタイルを捧げます。

最後にカニエ・ウェスト率いるSunday Service Choirの「How Excellence」です。

そして翌日の告別式の一部を以下に掲載いたしますが,これはDMXの元妻(Tashera Simmons)がDMXとの11年間の結婚生活と,それ以上のDMXと歩んだ人生を語ります。これで1冊の本ができるくらい。結婚する前,そして結婚した後もTasheraはDMXと歩みました。

Tasheraがいなければ,DMXは無かったな,というのを直感的に思いました。Tasheraが話すように,彼女とDMXは子供の頃に出会い,39年間,共に過ごしました。離婚後も含め。話を聞いていて,DMXの分身のような存在だな,と分かります。そして最後に,DMXの現・フィアンセにバトンを渡します。そして一言「I love you.」とフィアンセに伝えます。

このTasheraの話は,どんな本よりも,どんなドキュメンタリーよりも,DMX,否,Earl Simmonsが「DMXでない時間」の彼について,最もうまく語っている永久保存版であると私は言いたいです。彼女の29分間の話を聞いて,私は個人的にDMXを高校生の頃から20年間大聴いてきましたが,それ以上にこの29分間で,その20年間を超えるほど,DMXのことが身近に感じられたように思いました。

(文責:Jun Nishihara)

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