第3位:ドレイク x 21 Savage の共同作『Her Loss』アルバム (2022年Hip-Hop名曲名盤ベスト20!)

あけまして、おめでとうございます。
2022年はありがとうございました。
今年2023年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

2023年まず一発目はドレイクです。

2022年、ドレイクと21サヴェッジ(21 Savage)がコラボレートして作り上げたアルバム『Her Loss』がヒップホップリスナーの間でバカウケしました。21サヴェッジとコラボ作を作ってもらいたいというドレイク・ファンの思いをそのまんま受けて,期待どおり,否,期待を上回るアルバム『Her Loss』を作り上げたという構図です。

つまり,『Her Loss』には制作される前,その先に,ファンの思いがあった。ファンの思いが形となった。

このアルバムで特筆すべきは,ビートスウィッチ(beat switch)です。アルバム冒頭からそれが顕著に出ている。1曲目「Rich Flex」の再生時間2分25秒を過ぎたところですね。

ということで,それぞれの収録楽曲のビートスウィッチ再生時間を以下にまとめておきます。他のサイトでこんなことやってるサイト,ある??

1曲目「Rich Flex」3分59秒の曲中,再生時間2分25秒を過ぎたあたり。
2曲目「Major Distribution」2分50秒の曲中,わりと早く0分32秒(「Magic City need a business office.」というフレーズが笑いですね。アトランタ最大のストリップクラブであるマジック・シティにビジネスオフィスが必要だと(笑)。)
3曲目「On BS」ビートスウィッチなし。
4曲目「BackOutsideBoyz」ビートスウィッチなし。
5曲目「Privileged Rappers」末尾にあります。2分26秒。
6曲目「Spin Bout U」ビートスウィッチはなし。サンプリングからビート入るビート・インは0分12秒にあり。
7曲目「Hours In Silence」6分39秒の曲中,2分03秒を過ぎたところです。
8曲目「Treacherous Twins」ビートスウィッチなし。
9曲目「Circo Loco」ビートスウィッチはなし。サンプリングからビートへのビート・インは0分17秒にあり。
10曲目「Pussy & Millions」2分04秒になかなかデカいビート・ドロップあり。ここが3分10秒のビートスウィッチに繋がります。そしてまた3分39秒でビート・ドロップに戻るので,ダブルにビートがガラッと変わる本曲はビート制作の面で,名曲と呼べるかもしれません。あと,聴き比べてもらいたいと思うのですが,曲中0分30秒の箇所と,2分04秒の箇所との違いです。いずれも歌詞は「Bring on a muthafuckin’ problems!」ですが,ビートの入り方が異なるので,極めておもしろいですよ。
11曲目「Broke Boys」3分45秒の曲中,1分54秒で,かなりデカいビート・ドロップあり。ここから曲の雰囲気はガラッと変わります。この曲についてもう一つ突飛なことがあるとすれば,曲の入り方ですね。まるで途中から始まっている錯覚を受ける。冒頭の曲入りは複雑なことになってます。
12曲目「Middle of the Ocean」5分56秒の曲中,1分52秒にビートスウィッチ発生。そして再度,4分49秒でビートスウィッチ発生。1曲をとおして,2002年,2003年の匂いがぷんぷんします。ぷんぷんします。
13曲目「Jumbotron Shit Poppin」ビートスウィッチなし。
14曲目「More M’s」ビートスウィッチなし。
15曲目「3AM on Glenwood」2分58秒の曲中,2分27秒で微かなビートスウィッチあり。
16曲目「I Guess It’s Fuck Me」ビートスウィッチなし。

(文責:Jun Nishihara)