あと、上記映像の中で、ジェイ・Zとザ・ネプチューンズ(The Neptunes)の曲「I Just Wanna Love U (Give It 2 Me)」に移行する瞬間!!!ジェイはよくインタビューで話していたことがありましたけど、「その移行(segue = transition)最高だね」と。まさにこれが「その移行」ですね。
ニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)が生前にレコーディングしていたヴァースを起用して,ジェイ・Z(JAY-Z)が本年リリースされた映画『Judas and the Black Messiah(邦題:ユダ&ブラック・メシア(裏切りの代償))』のインスパイアード・アルバム収録の楽曲に,ヴァースを提供しました。
[Verse 2: JAY-Z]
Scorpion bricks, way before Aubrey’s double disc
.40 on my lap, clap, sound like 40 did the mix
Filtered bass, sift coke like a Michelin star chef
Chef kiss to my wrist, I go dummy with my left
IRS on my dick try to audit all my checks, too late
You know they hate when you become more than they expect
You let them crackers storm your Capitol, put they feet up on your desk
And yet you talkin’ tough to me, I lost all my little respect
I’m sellin’ weed in the open, bringin’ folks home from the feds
I know that payback’s gon’ be mean, I’m savin’ all my little bread
Pray for me, y’all, one day I’ma have to pay for these thoughts
Real niggas is extinct, it ain’t safe for me, my dawg
They killin’ niggas in they own hoods, that make sense to you at all?
You burnt your bridge to the other side, you know you can’t swim across
Y’all know niggas can’t swim, they fried Mike after he died
Y’all know niggas can’t win, you never land, all jokes aside
I arrived on the day Fred Hampton got mur—, hol’ up
Assassinated, just to clarify further
What y’all gave birth is the chairman mixed with Jeff Fort
Big stepper on that jet with my legs crossed (Uh, uh)
Black stones on my neck, y’all can’t kill Christ (Uh)
Black Messiah is what I feel like (Woo)
Shit ain’t gonna stop ’cause y’all spilled blood
We gon’ turn up even more since y’all kill cuz’
この曲が世にリリースされて,かれこれ18年以上が過ぎておりますが,その18年以上が経過した今,ヒップホップ界でベテランの域に入り始めているドレイクが,この名曲を引っ提げお手本にして,「When To Say When」という曲を今年2月にリリースしました。そして,2020年5月1日にリリースした公式ミックステープに同曲「When To Say When」を収録しました。
昨年2019年12月25日に公開されたElliott Wilson & B.Dotとドレイク(Drake)のインタヴューは,ドレイクのトロントの自宅で行われました。インタヴューが“あの”ドレイクの自宅で行われた,というのは,どれだけElliottがヒップホップ界でリスペクトされているか,ということを物語っています。このインタヴューはTIDALを月額払って観てみる価値はありますので,お金に少し余裕のある方は,月額スタートしてみると良いですよ。
さて,そのドレイクが「When To Say When」を今年2月にリリースした際に,ミュージックビデオも同日公開されました。そのミュージックビデオは,ドレイクがジェイZの生まれ育ったブルックリンのMarcy Projectsに赴き,そこで撮影しているという感動的なものです。なぜ感動的か,というのは幾つか理由はあるのですが,1つは,タイミングです。2001年8月に亡くなったAaliyahをドレイク自身,当時好きで聴いていました。当時2001年にドレイクはラッパーとしてまだ世に出ていませんでしたが,同じ世代の人間として私も,Aaliyahを当時ヘヴィロテで聴いておりました。当時ヘヴィーローテーションで流していた大好きなアルバムの歌手が亡くなった,と。それを知ったのは,当時インターネットなんて僕はやってなかったですから,誰かアメリカに住んでいた友達から聞いたんだと思います。新聞でも見たのかな?もうアメリカと黒人音楽にどっぷり浸かっていた2001年でしたので,当時の様々な思い出が,「Song Cry」を聴くと甦ってくるのです。そういう最中のことでしたから,Aaliyahが亡くなった翌月にリリースされた『The Blueprint』収録楽曲の最も感動的である曲をサンプリング(という言葉が安っぽく聞こえてしまうので使いたくない)否,サンプリングではなく「お手本として起用させていただいた」曲をドレイクがリリースしたというのは,そして同日にリリースされたミュージックビデオを拝見した時には,あの当時を思い出して,いろいろな感情が溢れ出してきたため,涙が出てしまったのでした。
ここにその「When To Say When」と「Song Cry」と,そしてBobby Glennの「Sounds Like A Love Song」を掲載しておきます。