久しぶりにJAY-Zの楽曲「4:44」を復習。

ジェイ-Z(JAY-Z)の13枚目のアルバム『4:44』がリリースされたのは2017年6月30日でしたが、久しぶりにタイトルトラック「4:44」を聴いてみます。

サンプリング曲として起用したのがHannah Williams and The Affirmationsの楽曲「Late Nights & Heartbreak」です。こちらです。

こんなにソウルフルで包容力のある歌声をしていますが、彼女は2016年に同曲をリリースしたばかりのUK生まれのシンガーなのです。

2017年11月にロンドンで開催されたSoFarライヴセッションの模様も掲載しておきます。

そのサンプリング曲をふんだんに使ったオルタナティブ・バージョンがありますので、こちらに掲載しておきます。

(キュレーティング:Jun Nishihara)

DJ Khaledのニューアルバム『GOD DID』リリース!

出ました!DJキャレド(DJ Khale)のニューアルバム=ゴッド・ディッド(GOD DID)。

合言葉は「They aint believe in us… GOD DID!」(誰も俺らを信じてくれなかったが・・・神は信じてくれた」

フィーチャリングアーティストは極めて豪華。JAY-Z, DRAKE, KANYE WEST, EMINEM, DR. DREなどなどです。

サンプルとして,3曲,挙げておきます。

DJ Khaled feat. Drake – “No Secret”

そして,ミュージックビデオでもないのに(オーディオ音源のみにもかかわらず)これを書いている現時点,YouTube上のトレンディング(音楽部門)で第2位の「GOD DID」です。

DJ Khaled feat. Rick Ross, Lil Wayne, JAY-Z, John Legend & Fridayy – “GOD DID”

そして3曲目,ラトー(Latto),シティ・ガールズ(City Girls)をfeat.した,こちら。

DJ Khaled feat. Latto & City Girls – “Bills Paid”

(文責:Jun Nishihara)

(通常このタイミングではUPしないですが、ジェイが出たので、こちらも出します。)PUSHA T 及び JAY-Z 及び Pharrell Williams による楽曲「Neck & Wrist」リリースされました。

PUSHA T
JAY-Z
Pharrell Williams

この3人がタッグを組んで、昨晩(米国東部時間夜中の0時に)「Neck & Wrist」をリリースしましたので、こちら掲載しておきます(するしかないでしょう)。

まぁ、これをwoofer付けた車体で、ベース音を爆音にしてかけたら、えらいことになるのはわかります。誰か試してみてください。

(文責:Jun Nishihara)

【永久保存版】アリシア・キーズの公式YouTube上にて、ジェイ・Zの名曲をピアノで演奏した際のステージパフォーマンス(18分間)映像を公開。

標題のとおりですが、こんな貴重なライヴ映像を公式YouTube上に掲載してくださるとは。アリシア・キーズ(Alicia Keys)及びアリシアの関係者に感謝!ジェイ・Zがデビューした1996年からジェイ・Zの音楽を(アリシアと同じく)聴いてきた私としては、感慨深いものがあります。

18分じゃ足りないですね。
Jayの音楽に関しては、18時間ぶっ続けで聴いても、全く飽きないのは、どうしてなのでしょう。これは10代の頃からそうで、1日中寝ずにHOVを聴いていた頃の記憶が甦ります。

いま縁があってNYに滞在しておりますが、アリシアが冒頭で演奏する楽曲「Dead Presidents」(アルバム『Reasonable Doubt』収録)については、20年以上前に私がNYに住んでいた頃にヘッドフォンで流しながら、NYの地下鉄なりMetroバスに乗っていた頃に聴いていた曲で、その時代の生活や、生きていた環境、におい、気持ち、太陽、家の近くにあったSpanish Restaurant、友達と外出した時のこと、お金がなくて困っていた頃のことなどなどが、もう鮮明に浮かんできます。

あと、上記映像の中で、ジェイ・Zとザ・ネプチューンズ(The Neptunes)の曲「I Just Wanna Love U (Give It 2 Me)」に移行する瞬間!!!ジェイはよくインタビューで話していたことがありましたけど、「その移行(segue = transition)最高だね」と。まさにこれが「その移行」ですね。

実は、これ、今、午前3時に書いています。寝ることもせずに、Jay-Zの音楽ばかりを聴いていた時代を思い出します。音楽のサブスクリプションが無い時代ですからね、CDに穴が開くくらい同じCDを聴きまくらないと、他に聴くものが無かった時代ですから、というのは言い過ぎかもしれませんが、少なくとも、手を伸ばせば、簡単に他のアーティストの音楽が手に入った時代では無かったですから。

(文責:Jun Nishihara)

第5位:映画『Judas and the Black Messiah』から,ジェイ・Zのヴァース「What It Feels Like」より(2021年最高のHIP-HOPモーメントBEST 10)

ニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)が生前にレコーディングしていたヴァースを起用して,ジェイ・Z(JAY-Z)が本年リリースされた映画『Judas and the Black Messiah(邦題:ユダ&ブラック・メシア(裏切りの代償))』のインスパイアード・アルバム収録の楽曲に,ヴァースを提供しました。

2021年イチの“featured verse”として,ジェイ・Zのこのヴァースを第5位に認定いたします。

[Verse 2: JAY-Z]
Scorpion bricks, way before Aubrey’s double disc
.40 on my lap, clap, sound like 40 did the mix
Filtered bass, sift coke like a Michelin star chef
Chef kiss to my wrist, I go dummy with my left
IRS on my dick try to audit all my checks, too late
You know they hate when you become more than they expect
You let them crackers storm your Capitol, put they feet up on your desk
And yet you talkin’ tough to me, I lost all my little respect
I’m sellin’ weed in the open, bringin’ folks home from the feds
I know that payback’s gon’ be mean, I’m savin’ all my little bread
Pray for me, y’all, one day I’ma have to pay for these thoughts
Real niggas is extinct, it ain’t safe for me, my dawg
They killin’ niggas in they own hoods, that make sense to you at all?
You burnt your bridge to the other side, you know you can’t swim across
Y’all know niggas can’t swim, they fried Mike after he died
Y’all know niggas can’t win, you never land, all jokes aside
I arrived on the day Fred Hampton got mur—, hol’ up
Assassinated, just to clarify further
What y’all gave birth is the chairman mixed with Jeff Fort
Big stepper on that jet with my legs crossed (Uh, uh)
Black stones on my neck, y’all can’t kill Christ (Uh)
Black Messiah is what I feel like (Woo)
Shit ain’t gonna stop ’cause y’all spilled blood
We gon’ turn up even more since y’all kill cuz’

(対訳)
蠍(さそり)の煉瓦,ドレイクのダブルディスクよりも遥か前
腰に.40銃,まるで40制作のミックスの如く
フィルターを通したベース音,コカインを捌く腕はミシュラン・シェフ
手首にシェフのキス,サウスポーの腕が鳴る
稼いだカネを検査しようとする監査院,俺にはついてこれねぇ
想定以上のことを成し遂げると,必ず嫉妬するヤツがいる
白人群衆が国会議事堂を襲撃しても,あんたは机に足を乗っけてのけぞったまま
それでも偉そうな口きいてる,あんたにはリスペクトを失っちまった
公然とハッパを売り捌く,ムショから仲間を連れて帰る
半端ない稼ぎ,いざという時のため貯蓄もある
祈っていてくれ,こういうことを考えてばかりいると,いつかは仇となるだろう
リアルな連中は絶滅しかけてる,安心できねぇ世の中になっちまってる
生まれ育ったフッドで,仲間内で殺し合いをしてる,それ,おかしいだろう
向こう岸へ渡る橋を燃やしてる,泳げもしないのに
わかってるだろ,水泳できないって,あの世にいった後もマイケルは咎められ
「勝てもしないのに」,ネヴァーランドで,笑えもしない
俺が生まれた日は,フレッド・ハンプトンが殺され・・・否!
暗殺された日だ,正確を期したかった
そして生まれたのはジェフ・フォート(ギャングリーダー)の性分を兼ね備える優等生
足を組んで飛び乗るプライベートジェット(Uh, uh)
黒人の血がついた「黒いダイア」を首に飾る,他方,おまえらにイエスは殺せないだろう
俺の気分は「黒いメシア」
これからも終わらねぇんだろ,黒い血が流れる世の中
だからもっと騒いでやるよ,どうせおまえらに殺されんだから,’cuz

註釈:
・蠍(さそり)の煉瓦:ギャングによって,ロゴは異なるが,有名なのは蠍のロゴを煉瓦の形をしたコカインで売り捌いていたころから,コカインの塊を意味する。
・40とはドレイクの親友でもあるカナダ出身のビート・プロデューサー。ミックスを「ヒップホップ」と「コカイン捌き」の二重の意味に掛けている。
・最後の’cuzとはニプシー・ハッスルの“ブルー”の色でもわかるが,crips仲間を呼び合う際の語句であり,ニプシーへの追悼の意味を込めているといえる。

註釈では省いた箇所が他にもありますが,ジェイ・Zが得意とする「ダブル・アンタンドレ(double-entendre=二重の韻を踏んだ二重の意味の掛け)」が散りばめられているヴァースでした。

音源はこちらで視聴可能です。

(文責及び対訳:Jun Nishihara)

元ネタの曲を知る(15):ドレイク ⇄ ジェイ・Z

2001年9月11日にリリースされたジェイ・Z(JAY-Z)の『The Blueprint』を当時,CDで買い,その翌年(2002年)に予定されていたNYで始まる学生生活に向けて,準備をしていた。その準備期間中,2001年〜2002年にかけて,『The Blueprint』ばかりを聴いていた。お金は無く,現代のようにストリーミングサービス(Apple MusicやSpotify等)があるわけではないため,聴ける音楽の種類と量は限られていた。その限られた中でも,『The Blueprint』をPanasonicのポータブルCDプレイヤーで聴きながら,タワレコ(Tower Records)やHMV等に通っては,リリースされたニューアルバムだけに限らず,以前にリリース済みの古いアルバムについても試聴をしまくり,店頭のラックを見て勉強しつつ,TSUTAYAで安くレンタルしたりして,どういった音楽が世に出ているのかを勉強するといった日々を過ごしていた。幸い,インターネットが世に出て初期の頃であり,ありがたいことに私もインターネットが使えたため(AOLの有線で,接続する際にピーピュルルーと鳴るアレである),YouTubeなど存在しない当時ではあったものの,非常に画質の悪いもののミュージックビデオ等を確認することは可能であった。かろうじて,音は聞こえたし,当時TVの衛星放送等でミュージックビデオ等が放映されていたため,食い入るようにして観ていた。

「ミュージックビデオ」という存在は当時はめずらしかった。今でこそ,YouTube等で誰でも観られるようになり,めずらしくもなんともなくなったが,当時は,毎週MTVでその週のミュージックビデオランキングをしていたほど,ある種の「特別感」があり,我々はそれをワクワクしながら観ていた。

JAY-Zの「Song Cry」のミュージックビデオを初めて観た時は感動した。理由は,この曲の音源はそのポータブルCDプレイヤーの中のCDが擦り切れる程,聴きまくっていたのに,ミュージックビデオだけは長い間,観られなかった(観られる環境がなかった)からだ。インターネットでもこの曲のミュージックビデオは,どうしても見つけられなかった。なので,あそこまで音源だけは繰り返し聴いていて,ミュージックビデオを初めて観たのは,もっと後になってからであった。

現代の音楽を聴く世代をうらやましく思う反面,かわいそうに思えるのはこれが理由である。私が当時経験した,楽曲だけは聴いていて,ミュージックビデオがどうしても観られない,そしてそれを何がなんでも観たいと日々強まる想い,というこの気持ちを,現代の子たちは経験できなくなってしまっているのではないかと思う。今は,見ようと思えば,YouTubeやGoogleで検索すればすぐに観られる時代である。日々,強まる想いは,すぐにその瞬間に「解消」「解決」されてしまう。そのスピード感であるがゆえに,当時感じたような,ゆっくり湧き上がる,徐々に強くなる想いのような青春は感じられなくなってしまっているのではないかと推測する。

「涙が出ないので,曲に泣いてもらうしかないんだ」という切なさをラップしたこの曲を,「音源」だけを聴いて,どういった意味をJAY-Zはこの曲にもたせているんだろうと,少なくとも1,2年はそれについて考え続けた。その楽曲を聴きながら。だから必然的に何度も何度も繰り返し聴き込んだ。知りたかったから。JAY-Zがどういう思いをこの曲にもたせたのか,ということを。インターネットは当時あったが,そんなことを解説しているブログ(ブログという言葉すら存在しない時代)もなかったし,「Song Cry」を私ほど聴き込んでいる日本人は日本中探してもどこにもいないだろう,と思っていたからだ。その答えを知るために,誰に頼ることもできない。日本人に頼ることなどできない。自分で答えを探すしかなかった。だから,他の日本人の誰よりも,聴き込んだ,という自信だけはあった。しかし,ミュージックビデオだけは見つからなかった。

その答えを見つけたいという思いと,ミュージックビデオを観たいという日々強まる想いと,楽曲の切なさに胸打たれる思いと,そんなあらゆる思いが複雑に交わり合って,ついにミュージックビデオを初めて自分の目で見ることができた瞬間は,涙が流れた。

JAY-Zは曲に泣いてもらうしかない,とラップしていたが,私自身の目から涙が流れた。

そのようなあらゆる思いが入ったこの曲を,19年後の2020年3月にドレイク(DRAKE)がサンプリングネタとして起用し,「When To Say When」という楽曲として世に出した。そしてまた,それを聴いたあと,NYに戻っていた。

Drake – “When To Say When”

JAY-Z – “Song Cry”

P.S. 上記本文内で,「Song Cry」を私ほど聴き込んだ日本人は他にいないと書きましたが,故・二木崇先生だけは私よりも聴いていた(いや,正確に言えば,私ほど聴き込まなくても,ちゃんとこの名曲のことをご理解されていた)のではないか,と後に有難いご縁もあり,そういう想いを強めた次第でした。二木先生,私はあなたの書くヒップホップ的な文章にずっと憧れておりました。

(文責:Jun Nishihara)

元ネタの曲を知る(12):ドレイク ⇄ JAY-Z ⇄ ボビー・グレン

どうも,西原潤です。

1年半以上前ですが,2018年9月にこういう見出しを1件UPしました。

ジェイZのヒップホップ界歴史に残る名盤『The Blueprint』に収録されている「Song Cry」の元ネタを探ったものでした。

この曲が世にリリースされて,かれこれ18年以上が過ぎておりますが,その18年以上が経過した今,ヒップホップ界でベテランの域に入り始めているドレイクが,この名曲を引っ提げお手本にして,「When To Say When」という曲を今年2月にリリースしました。そして,2020年5月1日にリリースした公式ミックステープに同曲「When To Say When」を収録しました。

私の尊敬するHip-Hop JournalistにElliott Wilsonという方がいます。Elliott(YN)は80年代から米ヒップホップ雑誌(『ego trip』『The Source』『XXL』『RESPECT.』)の編集者(後に編集長)として名を上げてきた人物です。最近はTIDALで放送されている動画付きのラッパー・インタヴュー集「Rap Radar Podcast」を立ち上げております。すでに現時点で,90話まで進んでおりますので,約90名のラッパーをインタヴューしてきた計算になります。このインタヴュー集は,TIDALを月額購買していれば,視聴可能です。

昨年2019年12月25日に公開されたElliott Wilson & B.Dotとドレイク(Drake)のインタヴューは,ドレイクのトロントの自宅で行われました。インタヴューが“あの”ドレイクの自宅で行われた,というのは,どれだけElliottがヒップホップ界でリスペクトされているか,ということを物語っています。このインタヴューはTIDALを月額払って観てみる価値はありますので,お金に少し余裕のある方は,月額スタートしてみると良いですよ。

さて,そのドレイクが「When To Say When」を今年2月にリリースした際に,ミュージックビデオも同日公開されました。そのミュージックビデオは,ドレイクがジェイZの生まれ育ったブルックリンのMarcy Projectsに赴き,そこで撮影しているという感動的なものです。なぜ感動的か,というのは幾つか理由はあるのですが,1つは,タイミングです。2001年8月に亡くなったAaliyahをドレイク自身,当時好きで聴いていました。当時2001年にドレイクはラッパーとしてまだ世に出ていませんでしたが,同じ世代の人間として私も,Aaliyahを当時ヘヴィロテで聴いておりました。当時ヘヴィーローテーションで流していた大好きなアルバムの歌手が亡くなった,と。それを知ったのは,当時インターネットなんて僕はやってなかったですから,誰かアメリカに住んでいた友達から聞いたんだと思います。新聞でも見たのかな?もうアメリカと黒人音楽にどっぷり浸かっていた2001年でしたので,当時の様々な思い出が,「Song Cry」を聴くと甦ってくるのです。そういう最中のことでしたから,Aaliyahが亡くなった翌月にリリースされた『The Blueprint』収録楽曲の最も感動的である曲をサンプリング(という言葉が安っぽく聞こえてしまうので使いたくない)否,サンプリングではなく「お手本として起用させていただいた」曲をドレイクがリリースしたというのは,そして同日にリリースされたミュージックビデオを拝見した時には,あの当時を思い出して,いろいろな感情が溢れ出してきたため,涙が出てしまったのでした。

ここにその「When To Say When」と「Song Cry」と,そしてBobby Glennの「Sounds Like A Love Song」を掲載しておきます。

Drake – “When To Say When”

JAY-Z – “Song Cry”
(ミュージックビデオの冒頭で2002年という文字が出てきますが,この曲を収録したアルバムが出たのは2001年です。当時はミュージックビデオ(当時の言葉でPV)は時間をかけて製作されていましたから,曲が世に出て1年,2年後にPVが発表されても不自然ではなかったのです。最近のように,リードシングル曲ならまだしも,それ以外の曲がリリースされて,同日中にミュージックビデオも世に出るなんていうのは極めて稀なことだったのです。)

Bobby Glenn – “Sounds Like A Love Song”

(文責&キュレーション:Jun Nishihara)

JAY-Zに関する映像等アーカイブ(その1)

“archive”(アーカイブ)という語彙は,2000年初期に流行った一つの思想ともいえます。これは当時は「デジタルアーカイブ」という意味で使用されるようになりました。インターネットの急激な成長により,インターネット上で大量の書物や歴史的文書・音源・映像・データ等を保管できる「書庫」の役割として,アーカイブという思想が当時流行りました。

その少し後に友人から「アーカイブ」を作っておくと面白いかもしれない,というアイディアをもらい,小生も当時は既に聴き込んでいたジェイZ(JAY-Z)に関する音源やら映像やらをどうにかして残しておけないか,残しておくだけではなく,オフラインでもオンラインでも,いつでもアクセスできるような場所に置いておけないか,一箇所に集めておけないか,と思っておりました。

そこで,少しずつ集めていたジェイZに関する音源や映像なり(ほとんどがインターネットから拾ってきたもの)をこのコーナーで紹介していきます。ここで紹介しておけば,後々に自分のためにもなるからです。見たくなった時にここに来れば見られる,そういう場所作りとして,このコーナーを設けました。

1.ジェイZの若かりしき頃,レアな映像。バンダナとチェーン。話し方は最近のジェイの話し方とは全く異なっています。言葉遣い。くだけた話しぶり。アクセントの場所。(2000年頃)

2.ジェイZと世界一有名な投資家=ウォレン・バフェットのForbesインタヴュー映像。成功における「運」について話す。(2010年)

3.ジェイZ,米ニューヨークタイムズ紙の編集長ディーン・バケットによるインタヴュー映像。(2017年)

4.ジェイZ&メアリー・J.ブライジ,全米NBCネットワークTV「Late Night with David Letterman」でのインタヴュー。2人が全米ツアー「Heart of the City Tour」を開催するにあたってのインタヴュー。(2007年)

5.ジェイZ,オプラ・ウィンフリー・ショーに出演。(2009年9月24日)

(文責:Jun Nishihara)

ジェイZの“B-Sides”ライヴ・コンサート(その②:ニプシー・ハッスルへの追悼フリースタイル対訳)

先日,ジェイZの「B-Sides」コンサートについて掲載いたしました。

そこで初披露されたNipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)へ贈る追悼フリースタイルを以下に掲載いたします。

JAY-Z – “FREESTYLE for Nipsey Hussle”

[Verse]
Gentrify your own hood, before these people do it
Claim eminent domain and have your people movin’
That’s a small glimpse into what Nipsey was doing
For anybody that’s still confused as to what he was doing
The neighborhood is designed to keep us trapped
They red line us, so property declines if you live by blacks
They depress the asset and take the property back
It’s a ruthless but a genius plan in fact
So now we fighting over scraps
Crabs in a barrel, but crabs don’t belong in the barrel and they ain’t never tell us that
So in the barrel, we gonna act like we act
We can easily get out the barrel if we stand on each other’s back
Whoever gets on top, as long as they stay attached
They gonna pull everybody out
I was doing just that

よそから来た連中に,おまえ自身のフッド(=地元)を手渡すんじゃない
その名高い故郷と住民を,今すぐ奮い立たせんだ
それはニプシーがやっていたことの,ほんの一部分にすぎないが
あいつが何をやっていたのか,おまえらに伝えたかった
ある地区(ネイバフッド)は,まるで牢屋のように俺らを閉じ込める
政府は俺らをマークして,「黒人」という理由だけで所有地の価値は下がる
資産は下落させられ,所有地は奪われる
容赦の無いやり方だが,「ヤツら」にしてみりゃ最も都合のいいやり方だ
ついに俺らは,残されたクズ切れを求めて戦い合ってる
樽(タル)に囚われたカニ(=低所得層),しかしカニはカニでも囚人でいる義務はない
樽に囚われていたとしても,その中でできる最良の策をとればいい
背中の上に乗ってけば,樽の中から這い上がることは可能だ
ひとりずつ背中を積み上げていけば,いちばん上にあがった者が
樽の中のカニ全員をつかみあげて,外へ逃すことができる
俺がやっていたのは,そういうことだ

I told Neighborhood Nipsey stay close
There’s a 100 million dollars on your schedule, lay low
Tell your team to be on point in the places that they go
I never dreamed that he get killed in the place that he called home
How we gonna get in power if we kill the source?
Y’all like to run off on the plug, so of course

フッド出身のニプシーに言ったことがあった「地元を大事にしろ」
「おまえのプランには1億ドルの価値がある,つまり嫉妬する連中が出てくるから,自分の動きはおおっぴろげにするな」
「チーム仲間にだけ行く先を伝えて,確実にそこへ着かせるようにしていけ」
しかし夢にも思わなかった,あいつがまさか,その地元でやられちまうとは
黒人同士でやりあってたら,いつになっても上にはあがれない
最もキーとなる人間を殺してばっかいるから,いつまでもこうなんだよ

That ain’t lit, that’s a means to an end
Me and my team was playing the plug ahead of plan
Sometimes we was only making a $1000 a joint
That ain’t no money, but that ain’t main point
So those 92 bricks was only 92 thou
So y’all can close your mouth, it ain’t nothing for y’all to wild (wow)
But it is something to study
We was chasing our goals, not chasing money
Niggas chasing hoes, we find that funny
I pull up in the Rolls, that hoe gon’ want me
But I don’t want no hoe, I want a wife
Somebody to bounce these ideas off at night
I be going to sleep hoping Nip visit me
That young king had a lot of jewels to split with me
And we ain’t gotta leave the hood physically
But we gotta leave that shit mentally

イカレちまってる,原因と結果がごた混ぜになっちまってる
俺は常にキーとなることをかなり先まで進めてから,人に行く先を伝えていった
1本1000ドルしか稼げない時だってあった
しかしカネじゃない,そこがポイントなんじゃない
つまり92本のコカで92,000ドルしか上がらなかったことも
だから黙ってハッスルしな,すぐに稼げなくても騒ぎ立てんじゃない
しかしそこから学ぶことはできる
俺らはマネーを追っかけてたんじゃない,ゴールを追っかけてた
アバズレ女を追っかけてる男がいまだにいる,見てると可笑しいぜ
ロールスロイスを横付けすれば,アバズレ女が寄ってくる
しかし俺は「女」を求めてんじゃない,一生の伴侶を求めてんだ
夜中にいろんなアイディアを出し合って話し合える人
夜寝る前に,ニプシーが俺んとこ寄ってくれるのを願ったこともあった
「若いキング(=ニプシー)」は,俺にいろんな宝(コト)を教えてくれた
フッドを出る必要なんてどこにもない
だが心に刻んどけ,おまえがいるところをフッドと考えるんじゃない
(対訳:Jun Nishihara)

ジェイZの“B-Sides”ライヴ・コンサート(その①)

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(4月26日開催のB-Sidesライヴにて。左=ジェイZ,右=Nas)

4月26日(金),NYCの歴史的なダンスクラブであるウェブスター・ホール(Webster Hall:2002年頃当時はヒップホップのフロアもあった)の再開を記念して,ジェイZが「B-Sides(B面)」と題するライヴコンサートを開催しました。

ウェブスター・ホールは2017年8月9日に建物の修繕を理由に一時閉鎖されておりましたが,めでたく4月26日にジェイZのライヴをもって再開いたしました。建物自体は1886年に建設されており,建立から100年以上経ている歴史的な建造物です。ロケーションはNYCのイースト・ヴィッレジに位置します。現在はフロアごとにジャンルが分けれている,マルチダンス(ナイト)クラブです。

そのre-opening nightをジェイZが飾りました。

タイトルは「B-Sides」といって,今までめったにライヴでは演じてこなかったいわゆる「B面」の曲の数々をここで(久々に)披露しました。

さらにその夜,ニューヨークのヒップホップ史として大事なことが,Nas(ナズ)と今まで犬猿の仲であったCam’ron(キャムロン),そしてJim Jones(ジム・ジョーンズ)をステージに呼んだということです。(これに関する動画はYouTubeで検索願います。)

https://www.instagram.com/p/Bwwt9f9nd1B/?utm_source=ig_web_copy_link

さて,3月31日(日)に亡くなったNipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)のトリビュートとして,この夜ジェイZは追悼のフリースタイルも披露しました。こちらです。

(このフリースタイルの邦訳は次回に。)

(文責:Jun Nishihara)