DMXよ,ありがとう(その2)。

DMXへの追悼を続けます。

まずは,2001年8月に亡くなった仲間,Aaliyahへ追悼を捧げるDMXです。

Aaliyah – “Miss You”

DMX – “What These Bitches Want”

次の映像は1999年のWoodstockライヴでの映像です。DMXの「Stop Being Greedy」です。

そうかと思えば,下記のようにメロディアスな曲もリリースしておりました。DMXの「How’s It Goin’ Down」です。

(DMXを聴いて大きくなったJun Nishihara)

ビッグ・ショーンとニプシー・ハッスルの「Deep Reverence」ミュージックビデオをリリース。

Big Sean(ビッグ・ショーン)及びニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)のコラボレーション作「Deep Reverence」のミュージックビデオがリリースされました。

ミュージックビデオでは,ニプシー・ハッスルが生まれ育った地元=L.A.のクレンショー(Crenshaw)の街を,ニプシーが生前乗り回していたクラシック・カーで超大物の運転でドライブするという豪華な映像です。

超大物とは誰か,ミュージックビデオを観ていただければ分かりますが,ニプシーの告別式にも出席していたL.A.を最も代表する首領(ドン)です。

ニプシーの壁画があらゆる場所に鏤められていますが,いかにL.A.全体でニプシーとの別れを偲んでいるかが明らかです。

Fuck rap, I’m a street legend
Block love me with a deep reverence
I was birthed in a C Section
Hella cops and police presence

ラップはクソ喰らえ,ストリートの伝説とは俺のこと
地元は深き畏敬とともに俺を愛す
俺は帝王切開(“C”セクション)でこの世に生まれてきた
周りはサツとポリに囲まれて
(対訳:Jun Nishihara)

L.A.のギャングに精通している方であれば,この“C”セクションが「帝王切開」だけを意味しているのではないことはお分かりでしょう。

(文責及び対訳:Jun Nishihara)

カニエ・ウェストが2020年大統領選挙に立候補したのは事実であり,新曲「Nah Nah Nah」を発表。

2020年10月12日,カニエ・ウェストは公式に大統領選挙立候補のキャンペーン広告を発表。

そして正式に米国内12の州で,投票用紙にカニエ・ウェストの本名カニエ・オマリ・ウェスト(Kanye Omari West)が記載されることとなりました。

そしてカニエは先週リリースされた新曲「Nah Nah Nah」で次のラインをスピットします。

Next time you text, can it wait?
You are talkin’ to a presidential candidate

次テキスト送ってくるの,待ってくれる?
俺を誰だと思ってる? 大統領選挙立候補者だぞ

このワンラインのためだけに大統領選に立候補したのか,もしくは,大統領選に立候補したからこそこのワンラインが言えたのか,カニエであれば前者も大いにありうることと想定されるが,しかし,同曲の後半ではこういう風にもラップしています。

If I put myself in harm’s way to get my own masters
They’ll put theyself in harm’s way to stay the master
They’ll put theyself in harm’s way ’cause they ain’t askin’
They’ll put theyself in harm’s way, the slaves are massive

Do you want me to get specific?
Do you want me to name numbers?
Do you want me to name summers?
All the stars came from us
All the styles came from us
All the talent came from us
All the shoes came from us
But the news ain’t on us
All the news ain’t honest
All the news ain’t honest
They wanna ignore me, rewrite the story
Take all the top spots, in every category
Back in fashion with them boys, can’t ig-can’t ignore me

自分自身を犠牲にしてまで,原盤権(=マスター音源に対する権利)を得ようとしたが
連中は犠牲をかえりみず,主人(マスター)でい続けようとした
連中は犠牲をかえりみず,俺らの願いを払い下げようとした
連中は犠牲をかえりみず,こうして奴隷は増加してくばっかであった

具体的に言ってやろうか?
数字を挙げてやろうか?
年代,季節,挙げてやろうか?
スターと呼ばれる連中は,俺ら(=つまり黒人)の真似をしてきた
スタイルに関しても俺らが「もと」を作った
タレントに関しても俺らが「もと」を作った
スニーカーに関しても俺らが「もと」を作った
しかしメディアではそんなことからっきし報道されないし
ニュースで真実は語られないし
ニュースで真実は語られないし
俺らは無視され続け,歪んだ物語にすり替えられるだけ
しかしその俺らが今,あらゆるジャンルで,トップをぶっちぎってる
同輩とともにファッション界を取り返し,もはや無視のできない存在となった

大統領選挙に立候補したというのはカニエにとっては単なるツカミでしかあらず,ほんとうに伝えたかったのはこの後半の部分ではなかろうか,と思った先週でしたが,否しかし,このツカミですら同等に重要な事実であることはカニエの人生にとっては間違いないことであろうと考えます。

最後にその「Nah Nah Nah」を掲載しておきます。

(対訳及び文責:Jun Nishihara)

HIP-HOP歌詞引用その2:Kanye West「Father Stretch My Hands, Pt.2」

カニエ・ウェストの2016年2月リリースのアルバム『The Life of Pablo』収録楽曲「Father Stretch My Hands, Pt.2」より,以下の歌詞を取り上げます。

Up in the mornin’, miss you bad
Sorry I ain’t call you back, same problem my father had
All this time, all he had, all he had
And what he dreamed, all his cash
Market crashed, hurt him bad
People get divorced for that
Dropped some stacks, pops is good
Mama passed in Hollywood
If you ask, lost my soul
Drivin’ fast, lost control
Off the road, jaw was broke
‘Member we all was broke
‘Member I’m comin’ back
I’ll be takin’ all the stacks, oh

(対訳)
朝起きて,めちゃ恋しい
ごめん,電話返さず,親父に似た性格
老舗,それが親父の全て,全て
親父の夢,でも市場が暴落し,水の泡
親父は無一文,泣いていた
それが理由で離婚するヤツもいた
実家にカネを入れた,親父は立ち直った
ハリウッドで,おふくろはあの世へ
その時の気持ち,魂を奪われた気分
アクセル踏んで,コントロール失って
クルマをぶつけて,アゴの骨粉砕
覚えてっか,一文無しだった頃
覚えてって,成り上がってやるって言っただろ
ありたっけのカネ儲けてさ,オゥ

コンマごとにリズムを切って,テンポ良くラップしていくこの歌詞は,音読するに値するヴァースです。密かにそういった意味で名曲です。以下音源を聴きつつ,リズム感のある詞を音読してみてください。

(対訳及び文責:Jun Nishihara)

HIP-HOP歌詞引用その1:No Maliceの「Use This Gospel」より

カニエ・ウェストが2019年10月25日にリリースしたアルバム『Jesus Is King」に収録されている楽曲「Use This Gospel」より,ラッパーNo Maliceのヴァースを以下に引用いたします。

From the concrete grew a rose
They give you Wraith talk, I give you faith talk
Blindfolded on this road, watch me faith walk
Just hold on to your brother when his faith lost

(対訳)
コンクリから咲いた薔薇
他のヤツらが高級車を語る時,俺は信仰心を語る
両眼が見えずとも,俺にはある信じる心が正しい方角に導いてくれる
何も信じられなくなりそうになった時は,おまえのブラザーがついている

ここで伝えたかったのは最後の1文です。「おまえのブラザー」とはつまり自身(=No Malice)のことです。双子の兄弟であるプッシャT(Pusha T)に語りかけている歌詞にも解釈が可能です。

本ヴァースをスピットしているNo Maliceはもともと,双子の兄弟であるPusha TとともにClipseというラップユニットを組んでおりました。そんな中,No Maliceは2011年AIDSに感染した疑いへの恐れから,Clipseを脱退し,信条心の強いクリスチャン教徒に改心します。

そのNo MaliceがブラザーのPusha Tに語りかける一文です。

音源を以下に掲載しておきます。

(対訳及び文責:Jun Nishihara)

今週末のHIP-HOP楽曲2曲:Future x Lil Uzi Vert – “Patek” & “Over Your Head”

Future x Lil Uzi Vert – “Patek”

You know we stay vibed out and that is a fact
None of these girls got strings attached
I’ma get my blue cheese and I be dressing
I gotta teach these bitches a lesson
She fell in love, she saw a million racks
I made it out, I ain’t going back (Oh, yeah)

どこまでもヴァイブス,アゲてくぜ,それ事実
ここの女の子たちとは,肉体だけのカンケー
カネ,ドッサリ,ファッション,キメて
コイツら輩どもに一発見せたるよ
俺に惚れた女,100万ドルの札束に魅せられた
俺は成り上がり,もう戻れねぇ(オゥ,イヤー)

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Future x Lil Uzi Vert – “Over Your Head”

Everything I said went right over your head
Your head, went right over your head
She keep tryna text me, leave her messages on read
On read, leave ’em on read
Fuck it off and end up with your best friend instead
Instead, your best friend instead
I just spent three million dollars, they fell in her bed
In her bed, they fell in her bed

俺が言ったこと,君には聞こえていない
君には,聞こえていない
彼女からのショートメッセージ,既読にしたまま
既読に,既読にしたまま
台無しにして,彼女の親友の女の子とくっついちまった
彼女の親友の女の子とくっついちまった
彼女に300万ドル費やして,ベッドに行き着いた
彼女のベッドに,行き着いた

(キュレーティング及び対訳:Jun Nishihara)

ブラック洋楽New Music: ジョルジャ・スミス「By Any Means」

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I’ve spent too many days in my head now
Did you think we would forget, how?
Too many destinies, too many sentences
Read now, read now
See all this pain in the headlines
But I have cried for the last time
But know what happens, see
You would be blind if it was just an eye for an eye

(対訳)
頭の中で考えてばかりの日々だった
忘れるとでも思ったわけ,どうして
あらゆる運命,そしてありったけの文章
既読,既読
ヘッドラインに滲む痛み
でもあの涙がもう最後
よく見ていて,これから何が起こるか
目には目をだなんて,あなたには見えていないのね

(対訳:Jun Nishihara)

ブラック洋楽New Music: エイサップ・ファーグ feat. ニッキー・ミナージュ「Move Ya Hips」

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(verse by エイサップ・ファーグ)
Diamonds all on my gums
Talk all my sh-t, I got runs
Hole in my jeans like I’m grunge
F-ckin’ that bi-ch in the buns
She suck on my d-ck ‘til it’s numb
Pockets is fat like the clumps

(対訳)
ハグキにハメるダイヤのグリル
偉そうなことヌカして,何周も走る
穴だらけのジーンズ,グランジ・スタイル
あの女のケツの穴にぶち込んで
アソコが麻痺するまで舐め回してくれる
カネは豊満,おデブのクランプスの如く

(verse by ニッキー・ミナージュ)
Straight from out of Queens headed to Harlem now
I got the panda mink on and it’s growlin’ now
Already bodied ‘Plain Jane’ and we mobbin’ now
That’s ‘cause all these fake n-ggas try to rob my style
Yo, these b-tches really be slow, tell ’em I’m Billy the G.O.A.T
I’m getting that dough, my neck and my wrist really glow

(対訳)
クイーンズの出で,向かうはハーレム
パンダ柄のミンクをまとって,唸り声を出す
「プレーン・ジェーン」でリミックスかまし,モブってやった
真似したがりの連中が,あたいのスタイルをパクってる
ヨゥ,あの女たち,大したことないわ,だってアタシは最も偉大なるビリー
カネ儲けて,首元と手首がギラギラに輝いてる

(対訳:Jun Nishihara)

黒人若手女子アーティスト2名(米公共ラジオ局(NPR)主宰“Tiny Desk Concert”で取り上げられた黒人女子シンガー抜粋(その②))

本日ご紹介する2名のシンガー/ラッパーは,現代音楽界に於ける,とても特別なお二人です。

ひとりめは,当サイトでも以前取り上げました。
公式デビューアルバムを本年3月にリリースしたチカ(CHIKA)です。
(「第4位:大ブレイク寸前,漆黒の女子ラッパー=オラニカ又の名をCHIKA「トランプ大統領への手紙」(2019年Hip-Hop名曲名場面ベスト50)」)

ついに,チカも米公共ラジオ局(NPR)の「Tiny Desk Concert」に登場するようになりました。
以下の演奏と彼女の饒舌ぶり(間奏中の,おしゃべり達者!)をご堪能下さい。

前回,当サイトで彼女を取り上げた際には彼女が公式デビューアルバム『Industry Games』をリリースする前でしたので,彼女のフリースタイル映像をメインにご紹介いたしました。

最近はもう有名になってきておりますので,米国現代の若者文化(スローガンは“The Culture of Now”)を代表するウェブサイトUPROXXに於いて,“Rising Hip-Hop Star”(人気上昇中のヒップホップスター)として取り上げられたこともあり,その洗練されたミニセッション映像をお送りいたします。

チカのシングル曲「No Squares」も掲載しておきます。

ちなみにヒップホップを聴いている方なら誰でも知っている(べき)元Queen of Hip-Hopといえばローリン・ヒル(Lauryn Hill)ですが,彼女のメジャーヒットシングル曲「Doo Wop (That Thing)」のビートに乗っけたチカ(CHIKA)のフリースタイルがありますので,掲載しておきます。これは2017年の映像です。もう3年前!

もうひとつ,チカのフリースタイルを。これも3年前の映像です。キレッキレのフリースタイルです。韻を全くハズさない!脚韻だけでも注意して聴いてみてください。脚韻というのは各ラインの終わりのフレーズで踏む韻です。

続きまして,ふたりめはNoname(ノーネーム)です。本名ファティマ・ワーナー。当サイトでも以前,こちらで取り上げました

彼女の以下“Tiny Desk Concert”での模様は,大好きな動画の一つで,これを観て朝元気になって仕事に行くということもありました。

Nonameはシカゴ出身。シカゴはカニエ・ウェストやコモン,ルーペ・フィアスコなど,ソウルフルなラッパーを数々輩出してきた大都市です。そこにこの特別な星(スター)をわれわれファンに授けてくれるなんて,なんてありがたいことか。

Nonameのように,ラップが詩的な人,って最近はめずらしくなってきています。とくに20代のアーティストではそうです。とっても貴重なアーティストなのですよ,ノーネームは。

そんな特別な存在であるNonameのライヴが51分間堪能できる映像がありますので(YouTube, thank you!)掲載しておきます。

あまりにも有名なシングル曲「Diddy Bop」のサビでNonameは歌います。

Watching my happy block my whole neighborhood hit the diddy bop
(ハッピーな近所の隣人たちが,みんなでディディ・ボップのダンスを踊る)

この1行を聴いた時,聴いた人の頭の中では,「幸せそうな隣人たち」のイメージが浮かんだかと思いきや,その後瞬間的に,イメージは「ディディ・ボップを踊る黒人」に切り替わります。

「幸せそうな隣人たち」といういかにもゆったりした時間かと思いきや,次に飛び込んでくる映像は「ディディ・ボップ」ですからね。もう,たまんないです。

同曲から,もう少し歌詞を引用してみます。

Stop overreacting, it’s past my curfew I’m out after 6
Happily making my accident
Mama gon’ whoop on my ass again
Pray that I’m making my way before 8 and I might have to sneak in the back again

(対訳)
過剰に反応しないで,門限はとっくに過ぎてる,夕方6時を回ってる
嬉しさあまりにアクシデント起こす
ママにまたお尻ぺんぺんされるわよ
祈ってる,午後8時前までには帰宅できること,また家の裏口からこっそり入ろうかしら

なんて素朴な歌詞!
Rauryというノーネーム仲間のヴァースです。

まぁ,これがノーネーム(Noname)なのです。まったく飾らない,素朴な歌詞を曲にするのです。

そして冒頭のチカ(CHIKA)とは対照的で,ノーネームには脚韻はあまり関係ないのです。その分,ラップにキレ感は無いのですが,しかしながら,脚韻なんて踏まなくても,すでに詩的になっている。

もう一丁,歌詞,行ってみましょう。

B2K in the stereo, we juke in the back seat
Or juke in the basement, in love with my KSWISS’s
This feel like jumping in a pool and I’m knowing I can’t swim
Ooh, you about to get your ass beat
For stealing that twenty dollars like “baby, just ask me”

(対訳)
ステレオで流れるB2Kの歌,後部座席でバカ暴れするアタシたち
お気に入りのKSWISSのスニーカー履いて,家の地下でバカ暴れ
まるで気分は,プールに飛び込んで,アタシ,泳げないんだけどね
ウゥゥ,あんた,ママにお尻蹴飛ばされるわよ
20ドル札ドロボーしたでしょ「ベイビー,いつでも言って」って

良いですねえ。

歌詞中の「B2K」っていうのは2000年代前半に流行った黒人のボーイバンドです。↓これです。

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2行目の「KSWISS」っていうのは,これも2000年代前半に流行ったスニーカーです。懐かしいですね。今でも売れていますよ。

で,そのKSWISSを履いて,家の地下で踊りまくるっていうイメージです。まず,KSWISSで1ポイント。それに加えて,アメリカの家はよく地下に部屋がありますよね。郊外の中流階級の家庭では地下の部屋にpool table(ビリヤード台)を置いて,ちょっとした遊びの場所にするっていう。で,もちろんアメリカの家は靴を履いたまま家の中に入りますから,KSWISSを履いて踊るという映像。そういったアメリカの素敵なイメージを思い浮かばせといて,その後に「you ’bout to get your ass beat」というフレーズを繰り出す。まったりした白人の日常かと思いきや,リスナーが安心した瞬間に上記のようなフレーズを繰り出して「アタシは黒人よ!」というアイデンティティの表出を成功させます。

その素敵なシングル曲「Diddy Bop」を掲載して,本日終わりにします。

(対訳,文責及びキュレーション:Jun Nishihara)

「ガタ・カタ・ラタ・アダ・ヤ・ビッチ・オナ・ガナ・ワナ・・・」と続く最新のラップ曲。

2020年5月22日にリリースされたニューアルバム『Wunna(ワナ)』は米国ジョージア州出身の若手ラッパー=Gunna(ガナ)の仕業によるものです。

リードシングルであるアルバムタイトルと同名の楽曲「Wunna」は,フック(サビ)が「ワナ」に韻を踏む語の羅列を用いてリスナーの耳に心地良い錯覚を与えるデキとなっています。

ビジュアルはこんなヤツです。

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Still a Kid I Love Barney 🥵🧡

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以下のミュージックビデオでも聴けますが,そのサビの部分は英文で表記するとこうなります。

Money puddles (puddles) got a cutter (cutter)
Lotta orders (Orders), dollars, quarters (Ayy)
Wrist water (Ayy), Rich Porter (Ayy)
Your bitch on now (On now), Gunna Wunna (Wunna)
Commas, commas (Racks), hundreds, hey (Hey)
I’m a stunna (sauna) summer (Hey)
Benihana (‘Hana), cook up, hey (Hey)
My crew paid (Paid), surf a wave (Wave)

音声をカタカナで表記するとすれば,こうなります。
「マネー」が「マニ」,「ウォーター」が「ワラ」,「コンマ」が「カマ」になります。

マニ・パド・(パド)・ガタ・カタ・(カタ)
ラタ・アダ・(アダ)・ダラ・クォタ・(エィ )
リス・ワラ・(エィ)・リチ・ポタ・(エィ )
ヤ・ビッチ・オナ・(オナ)・ガナ・ワナ(ワナ)
カマ・カマ・(ラク)・ハニッ・ヘイ(ヘイ)
アイマ・スタナ・(ソナ)・サマ(ヘイ)
ベニ・ハナ・(ハナ)・クカッ・ヘイ(ヘイ)
マクル・ペイ・(ペイ)・サファ・ウェィ(ウェィ)

さて,日本語意味に対訳するとなると,こうなります。

カネ・たんまり・(たんまり)・忍ばす・銃・(銃)
どっさり・注文・現ナマ・硬貨(エィ )
手首・ギラギラ・(エィ )・リッチ・野郎(エィ )
おまえの・女・抱く・俺が・ヤる(ヤる)
1万・10万・(札束)・100万・ヘイ(ヘイ)
俺は・スタナ・(サウナ)の如く・夏のよに・アツい・野郎
高級・レストラン・コックの・料理・ヘイ(ヘイ)
仲間も・カネも・(儲け)・波に・ノッてる(ノッてる)

真夏の・夜の・眠れなき・暑さの・中で・こんな・曲は・どで・っか?

1993年生まれのラッパー=ガナ(Gunna)は,同郷であるアトランタ出身の大人気ラッパー野郎ヤング・サグ(Young Thug)に見出されて,ヤング・サグ自身が創設したレコード・レーベル=YSN Recordsに迎えられた。まさに現代の若者ラップをリードするヤング・サグ(Young Thug)に認められたラッパーであり,昨年2019年にはデビューアルバム『Drip Or Drown 2』を発売し,米ビルボードチャート第2位を獲得した。そして先日リリースされた本アルバム『Wunna』では,現在最も勢いあるウェッサイはコンプトン出身のラッパー=ロディ・リッチ(Roddy Ricch)をフィーチャリングした楽曲「Cooler Than A Bitch」も収録。ガナ自身はサウス・ラップのど真ん中であるATL(アトランタ)はカレッジ・パーク出身。カレッジ・パーク出身のラッパーには,2チェインズ(2 Chainz)やリュダクリス(Ludacris),ヤング・ジョック(Yung Joc)等,大物ラッパーが並ぶ,と書くと,ガナにプレッシャーを与えるかな,カナ?

これまで出てきたサウスのラップ調子をさらに鋭敏化させたこの「ガナ・ワナ調」ラップを以下ミュージック・ビデオでお聴き下さい。

Gunna – “Wunna”

(文責&キュレーティング:Jun Nishihara)