NY州の規制も終わり、踊るフレンチ・モンタナ。

出ました、フレンチ・モンタナ(French Montana)の新曲「FWMGAB」-“Fuck WITH ME GET A BAG”の頭文字、あえて訳すなら「俺と連れて、がっつり稼げ」。テーマはシンプル、曲は超ダンサブル。聴いてみ、がっつり稼げ。

ちなみに、同曲の冒頭は、数多のヒップホップ曲のサンプリングとして起用されてきた「アモレス・コモ・ヌエストロ」を元ネタに回しています。

ついでに、こちらの名曲もどうぞ。シャキーラのヒップは嘘つかない。

ちなみに(が多いですが)、フレンチ・モンタナはモロッコ国のカサブランカ生まれで、NYのブロンクス育ちです。

(文責:Jun Nishihara)

2021年7月9日にリリースされたスノー・アレグラのアルバム『TEMPORARY HIGHS IN THE VIOLET SKIES』より

2021年7月9日にリリースされたスノー・アレグラ(Snoh Aalegra)のニューアルバム『TEMPORARY HIGHS IN THE VIOLET SKIES』より、5曲、掲載しておきます。

まずは、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)をフィーチャリングした収録楽曲「NEON PEACH」です。

もう1曲、これも同じくタイラー・ザ・クリエイターをフィーチャリングした楽曲「IN THE MOMENT」です。

アルバム冒頭に収録されている楽曲「INDECISIVE」。このEDM感溢れるイントロで幕を開ける同曲は、00:46秒目からベース・ビートがドロップ。スウェーデンのエレクトロ・ダンス・スタイルから一変して米国のヒップホップに影響を受けた曲風へと移行します。そして2分06秒からは、さらにスローなビートへと展開します。

次の収録楽曲「IN YOUR EYES」は、ファレル・ウィリアムス率いる天才プロデューサーチームThe Neptunesの仕業です。

最後に珍しくバラード調の「TANGERINE DREAM」を載せておきます。2000年前半のアメリカン・ポップスを彷彿とさせるこの楽曲を、スウェーデン生まれのスノー・アレグラに2021年に歌わせているところがおもしろいですね。

(文責:Jun Nishihara)

アルバム『Khaled Khaled』より、楽曲⑥「LET IT GO」です。

DJキャレド(DJ Khaled)が本年4月30日にリリースしたアルバム『Khaled Khaled』より、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)及び21サヴェージ(21 Savage)を迎えた楽曲⑥「LET IT GO」です。

こちらもイマをときめく(っていうか、ずっとときめいていたが、ポップを聴く連中以外にはちゃんと評価されておらず、ここへ来てヒップホップ界へもその名を馳せてきた)ジャスティン・ビーバー登場です。

(キュレーティング:Jun Nishihara)

アルバム『Khaled Khaled』より、楽曲⑤「I DID IT」です。

DJキャレド(DJ Khaled)が本年4月30日にリリースしたアルバム『Khaled Khaled』より、ミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)、リル・ベイビー(Lil Baby)及びダ・ベイビー(DaBaby)そしてサビにポスト・マローン(Post Malone)を迎えた楽曲⑤「I DID IT」です。

まさにイマをときめく3名のラッパー、ミーガン・ジー・スタリオン、リル・ベイビーそしてダ・ベイビー登場。

ミュージックビデオの冒頭で、しっかりスポンサーを行い、それでビデオ制作費をまかなうというさすがのDJキャレド(DJ Khaled)でした。スポンサー提供先は、ディディ(Puff Daddy)のDELEON(←テキーラ)、そしてリック・ロスのBelair(←シャンパン)、それからビールのBUD LIGHT PLATINUM SELTZER。加えて、オンライン銀行アプリのCHIME。ミュージックビデオ・ディレクターであるDave Myersの請求書が高額っつうんで、上記4つ(+ビデオ中でちゃっかりDORITOSの宣伝もしてますね笑)のスポンサー収入だけでまかなうことを冒頭宣言したという素晴らしきクリエイティビティでした。

(文責:Jun Nishihara)

アルバム『Khaled Khaled』より、楽曲③「Big Paper」です。

DJキャレド(DJ Khaled)が本年4月30日にリリースしたアルバム『Khaled Khaled』より、カーディB(Cardi B)をフィーチャリングした楽曲③「Big Paper」です。

ビートにわざとズラしてラップをするカーディB(Cardi B)のこのスタイル。これこそNYの伝統を受け継いでいるフローだと、初めて聴いた時個人的にそう思いました。

それを数日後、DJキャレド(DJ Khaled)はHot 97のEbroとのApple Musicの「RAP LIFE」インタビューで、楽曲「Big Paper」についてこう語っています。

You know how rich Cardi B is?

You hear that hunger on that record!

カーディBは今どんだけリッチか分かってるか?

にもかかわらず、あれだけのハングリーさを聞かせるのはスゲェ!

ー DJ Khaled on RAP LIFE Interview with Ebro

(キュレーティング:Jun Nishihara)

2021年のHIP-HOPに非常に重要な意味を持つアルバム『Khaled Khaled』がリリースされた。

DJ Khaled(DJキャレド)が通算12枚目となるアルバム『Khaled Khaled』をリリースした。表紙はこんな感じ。

このアルバムタイトルである「キャレド・キャレド」というのは,DJ Khaledがまだ無名であった時代(正確に言えばメジャーデビューはせず,マイアミエリアでしか名を馳せていなかった時代)の芸名であった。DJ Khaledはデビューして今年で15年。早いもんだぜ。2006年にリリースされたDJ Khaledのデビューアルバム『Listennn… the Album』が今もまだ「新たな世代のラップ」のように聞こえてならない。あれから15年たった今も,DJ Khaledは「新たな世代」を「ベテランの大御所ラッパー」とともに引き合わせる「接着剤」「橋渡し」「触媒」の役割として,絶妙なポジションにいるDJ兼プロデューサーの役を引き受けている。そしてそれに成功している。

DJ Khaledがムスリムの儀式である「ナマーズ(祈り)」を捧げている際に,末っ子のアラム君が祈るパパを指さして微笑んでいるのが素晴らしく,これはなかなか良いものを表紙にしましたね。

まずはこの曲を送ります。収録楽曲1曲目,「THANKFUL(感謝)」です。

(文責:Jun Nishihara)

ブラック・ロブの「ウォゥ!」なゲットー・ラップ。

今からおおよそ11年前,2000年2月15日に「Whoa!(ウォゥ!)」というゴテゴテのゲットー系ヒップホップ曲がリリースされた当時,この曲を耳にして,内側の五臓六腑を抉り出し,暴動にでも飛び出したくなるような相当キケンな匂いがする曲のように感じたのを憶えている。

この曲「Whoa!」はパフ・ダディ(改めP. Diddy改めDiddy)が指揮を執るバッド・ボーイ・レコーズ(Bad Boy Records)に所属するブラック・ロブ(Black Rob)の曲である。

これはいわゆる小ぎれいでナーディなヒップホップを生み出したカニエ・ウェストが登場する「カニエ以前」の時代のヒップホップである。まさに,汚らしく美しい“庶民の”ゲットー・ラップを反映し,しかもそこへパフ・ダディ節を根底に流したゴテゴテのヒップホップ曲であった。

当時,ゲットー出身の連中はこの曲に共鳴し,ストリートに於いて爆音で流した。

イルなもん見たらその時は叫べ「ウォゥ!」。アップタウンのイケイケ女見たとき叫んだぜ「ウォゥ!」。ダイヤとパールでまとった女「ウォゥ!」。腕にかざしたアイス(=ジュエリー)見ろよ「ウォゥ!」。カネは問題じゃねぇ,いくらでも積んだるぜ「ウォゥ!」。おまえらの動きにかけたるぜ急ブレーキ「ウォゥ!」。俺ら野郎たちはドウ(金)儲けて,ドロー(ハッパ)焚いて,ニトロ飛ばして,フロウかまして,かっこよくキメてヨゥ,ウォゥ!っていう内容の曲です。

そのブラック・ロブ(Black Rob)が先日,2021年4月17日にこの世を去りました。その前々週4月9日に伝説の男DMXが亡くなったばかりでした。二人であの世でヒップホップ曲を爆音で響かせ,同郷NY出身のビギーらとともに暴れてるに相違ないでしょう。

その「ウォゥ!」を以下に掲載しておきます。本物のヒップホップっちゅうもんはこういうもんだったというのを未来の世代の野郎どもへ,時々,思い出すようにしてくれや。

(文責:Jun Nishihara)