2022年Hip-Hopランキングを本日はお休みして、ひとつ違ったものをお届けします。数日前に収録されたドレイクのインタヴューです。
ドレイク(Drake)にとって、2022年の最高の思い出とは何でしょうか。(What’s your great memory from 2022 this year?)
I have a few…(いくつかある)と切り出すドレイク。さて、今年最高の思い出とは。インタヴューの模様をどうぞ。
(キュレーティング:Jun Nishihara)
2014年のグラミー賞で「Best R&B Performance」を受賞したスナーキー・パピー(Snarky Puppy)とレイラ・ハサウェイ(Lalah Hathaway)の映像を下記に掲載しておきます。これはアルバムとか、シングル曲に対する受賞ではなく、「パフォーマンス」そのものに対する受賞であります。商品として陳列棚に並べられているものではなく、ステージ上でのパフォーマンスがいかに素晴らしいかを物語っています。下記映像を観ていただくと受賞した理由に納得いただけるかもしれません。
Snarky Puppy & Lalah Hathway – “Something”
(キュレーティング:Jun Nishihara)
先週末土曜日の夜,NYマンハッタンのダウンタウン市街地グリニッチ・ヴィレッジにあるスタバ・リザーブ(Starbucks Reserve)に行ってきました。
17時頃からコーヒーを飲みながら作業をしていたのですが,19時頃(21時に閉店)からケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)のアルバム『To Pimp A Butterfly』が曲目順に流れ始めました。(閉店間際になってきたので,スタッフの好みでアルバムそのものを流していたのでしょう。)そこで思ったわけです。ケンドリック・ラマーはラッパーであるにもかかわらず,アルバムを1枚まるごと流しても,スタバのBGMとして成立する,と。
こんなラッパーは滅多にいないのではないでしょうか。
ということで,ケンドリックはご存じのとおりL.A.コンプトン出身ですが,「NYのラッパーでアルバムをまるごと流しても違和感無いだろうラッパーがNYにも3人はいる説」を証明してみたいと帰り道,考えました。
条件として,そもそもスタバで流すためには,①ラップの勢いに身を任せるようなラッパーではスタバの雰囲気に相応しくない,というのと,②いわゆるswear wordsと呼ばれる放送禁止用語ばかりを連発するようなラッパーも相応しくない,ということで,ビート,メロディー,リリックなどを総合的に判断した結果,次の3名が相応しいという結論に至りました。
1人目:クイーンズ出身のナズ(Nas)
2人目:こちらもクイーンズ出身のLLクールJ(LL Cool J)
3人目:お隣の州ですが,ニュージャージー出身のローリン・ヒル(Lauryn Hill)
つまり,ニュージャージー出身のアーティストを入れなければいけないほど,NYだけでスタバに相応しいラップをしているアーティストを集めるのは至難の業,ということがわかりました。
では,それぞれどんな曲がスタバに相応しいと言えるのか,2曲ずつほど選曲してみます。
まずは1人目:Nas
Nas – “Rare”
Nas – “Life Is Like A Dice Game”
そして2人目:LL Cool J
LL Cool J – “Hey Lover”
LL Cool J – “Loungin”
最後に3人目:Lauryn Hill
Lauryn Hill – “Nobody” ← これはNasとのコラボレーション作です。
Lauryn Hill – “Can’t Take My Eyes Off Of You”
Lauryn Hill – “Doo Wop”
ローリン・ヒルといえば The Fugees ですので,おまけとしてこちらもNYのスタバで流れていても全く違和感を感じないので,掲載しておきます。
The Fugees – “Ready Or Not”
(文責&キュレーティング:Jun Nishihara)
シティ・ガールズ(City Girls)の片割れであるヤング・マイアミ(Yung Miami)(下記MVの冒頭でエロい格好で踊る女(ちなみに「穿いてます」))と,R&B界の大御所である(2001年に日本でも明石家さんまちゃんが大好きと言っていたアルバム『Ashanti』でデビューしたその名のとおり)アシャンティ(Ashanti)を迎え,米ヒップホップ界の“ビッグ3”の一人であるパフ・ダディことP.ディディ(P. Diddy)が今年だいぶ流行った楽曲「Gotta Move On」のREMIXをリリースしました。(ちなみにのちなみに,City Girlsのヤング・マイアミは最近こちらのTV番組を放映開始して,アメリカの若者女子に大人気であります。)
それがこちらです。
Diddy feat. Bryson Tiller REMIX with Yung Miami & Ashanti – “Gotta Move On REMIX”
ちなみに下記のMVはニューヨーク市で撮影されました。こうして観ると,ニューヨークに住んでいるのもわるくないと思ってしまいます。ここにいられることに感謝。
(文責:Jun Nishihara)
先週,こちらのリンクのとおり,ファボラス(Fabolous)について掲載したばかりですが,今週もファボラスは新曲フリースタイルを出しましたので,掲載しておきます。
Fabolous – Gotta Move On Remix (FREESTYLE)
ちなみに,懐メロのファボラスも以下載せておきます。2013年にリリースされたクリス・ブラウン(Chris Brown)とのコラボレーション曲です。
Fabolous feat. Chris Brown – “I’m Ready”
(キュレーティング:Jun Nishihara)
最近、ファボラス(Fabolous)が動いています。
そのファボラスの新曲(というかフリースタイル楽曲)を5曲掲載しておきます。これ、重要。
(ファボラス好きやなぁー、と、連れに言われそうですが。まぁ20年余りのキャリアがあるにもかかわらず、あんまりアルバムをリリースするヤツでもないので、2000年代前半に聴きまくってた人間としては、断片的にファボラスが楽曲を出すのを聴いてはアルバムを渇望しているという状況。いつ次のアルバムを出してくれんのや、と待ち望んでる状況。)
Fabolous feat. Dave East – “Bach To Bach”
Fabolous – “Easy Freestyle”
Fabolous – “Ups & Downs Freestyle”
Fabolous – “Reposado Poetry”
Fabolous – “1 Thing Freestyle”
デビューから20年超、ファボラスのフロウは不老不死。キレのあるパンチライン、節々に。チルにカマして、この世を風刺。ついてこれてっか、fool, shiiit.
(キュレーティング:Jun Nishihara)
現代ヒップホップに最も影響を与えている3名のMCのインタヴューを掲載いたします。
まず1人目はシティ・ガールズ(City Girls)から、ヤング・マイアミの相方であるJTです。ヤング・マイアミ(本名:カレーシャ)がインタヴュアーを務める新番組『Caresha Please』から、相方(JT)をインタヴューするというものです。
そして2人目、メィガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)です。最近ニューアルバム『Traumazine』をリリース。当サイトでも何度も取り上げさせてもらったアーティストです。
そして3人目、ディディ(Diddy)AKA パフ・ダディ(Puff Daddy)です。最近、ブライソン・ティラー(Bryson Tiller)をfeat.した新曲「Gotta Move On」を発表しました。90年代~2000年代初頭にかけてのクラブ全盛時代へのオマージュ曲です。
(文責&キュレーティング:Jun Nishihara)
約2週間ほど前にジェイダキッス(JADAKISS)がNYのヒップホップラジオ局(HOT 97)で、スウィズ・ビーツ(Swizz Beatz)プロデュースの新曲フリースタイルを披露したことは記憶に新しいですが、先日リリースされたDJキャレド(DJ Khaled)のニューアルバム『GOD DID』でも楽曲「JADAKISS INTERLUDE」でフィーチャーされました。
まずは、HOT 97でのジェイダキッスの新曲です。HOT 97でDJを務めるファンク・フレックス(Funk Flex)のスピンがたまらない。(タイムラインは01:41の箇所です。ここを何度も何度も何度もくりかえし廻す、という、どれだけファンク・フレックスがNYのHip-Hopラジオについてアツく感じているかが伝わってきます。)「Why New York radio be sounding like Atlanta(どうして最近のNYラジオはアトランタのラジオのように聞こえんだ)」というジェイダキッスのリリック。最近のNYラジオは流行りの曲しか流さなくなった(地元であるNYが生んだHip-Hopに対する愛はどこ行ったんや)という嘆きをここでスピット。そしてこの1ラインを「Why」で始めることにより、自身が2004年にリリースした全米Hip-Hop界で最もリスペクトされた曲の一つである「Why」に対するオマージュの意味も果たしている。同時に、ファンク・フレックスがこれだけスピンするっていうのは、NYのラジオ局で1992年からずっとDJをやっているという自身がこの曲をスピンしなきゃ誰がやるんだ!という使命さえ感じます。30年のキャリア全てをNYラジオ局に捧げてきたファンク・フレックスだからこそ(他のDJではだめだ)、こちらも感動するということです。
ここでやっと、DJキャレド(DJ Khaled)のニューアルバム『GOD DID』から、楽曲「JADAKISS INTERLUDE」をMVとともにお送りいたします。この撮影のために、DJ KhaledがNYに来たということか!知らなかった!
(文責:Jun Nishihara)
ファボラス(Fabolous)の全盛期、だいたい2001年、2002年頃でしょうか、MTVやBETを観ていた人なら知っているはず。ファボラスとエイメリー(Amerie)あたりが仲間でミックステープなんかを出して、ファボラスはフリースタイル、エイメリーはR&B歌モノをやっていたということを。
それが2022年に復活。
下記ビデオ、最後のシーンでエイメリーの顔が映るまで、「誰この女?ファボラスって結婚してるし。なんで女連れてんの」と、良くない印象を持っていたそこのあなた。
最後にAmerieだと分かった時、あーーーーーーーーーー!リスペクト!
これだからファボラスはヒップホップ界を離れない。いつまでたっても敬意を持たれるアーティストとしてファボラスは君臨し続けるという訳が垣間見れた感じがします。
こちらです。
Fabolous – 1 Thing Freestyle
そもおおもととなったMVはこちら。
Amerie – 1 Thing
そしてファボラス(Fabolous)とエイメリー(Amerie)が共演した懐メロのミュージックビデオがこちら。「More Than Love」。。。もう13年前!!信じられん!!
(文責:Jun Nishihara)