カニエ・ウェスト対訳「Waves」全ヴァース訳(アルバム『The Life of Pablo』楽曲⑩)

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(上記写真はビヨンセ(左)とクリス・ブラウン(右)。クリス・ブラウンは以下楽曲「Waves」でカニエ・ウェストとコラボレーションしました。)

Kanye West feat. Chris Brown, Kid Cudi & Chance the Rapper – “Waves”
カニエ・ウェスト feat. クリス・ブラウン,キッド・カディ&チャンス・ザ・ラッパー「Waves」(全ヴァース訳)

[Intro]
Turn me up!

(イントロ)
音アゲてくれ!

[Verse 1: Kanye West]
Step up in this bitch like (turn me up!)
I’m the one your bitch like
Yeah I’m the one your bitch like (turn me up!)
And I be talkin’ shit like
I ain’t scared to lose a fistfight (turn me up!)
And she grabbin’ on my **** like
She wanna see if it’ll fit right (turn me up!)
That’s just the wave

(ヴァース1:カニエ・ウェスト)
シーンにスキップして入ってきた(アゲてくれ!)
おまえの彼女が惚れてる男
そうさ,俺は,おまえの彼女が惚れてる男(アゲてくれ!)
おまけに,こんなくっだらねえことほざいて
「コブシの喧嘩に負けるのは怖くねえ!」(アゲてくれ!)
女は俺の股間をがっつり掴んで
試してんのさ,すっぽり入るかどうか(アゲてくれ!)
それが「ウェーブ」ってもんさ

[Chorus: Chris Brown & Chance The Rapper]
(Yeah) Waves don’t die
Let me crash here for the moment, yeah
I don’t need to own it
No lie
Waves don’t die, baby
Let me crash here for a moment
Baby, I don’t, I don’t need to own you
(Yeah, yeah, yeah, yeah) (turn me up!)

(サビ:クリス・ブラウン&チャンス・ザ・ラッパー)
(そうさ)ウェーブは死なない
しばらくここで,波打たせてくれるかい,イヤー
永遠を求めているわけじゃない
ほんとうさ
ウェーブは死なないよ,ベイビー
しばらくここで,波打たせてくれるかい
ベイビー,俺は君と,永遠を求めているわけじゃない
(イヤー,イヤー,イヤー,イヤー)(アゲてくれ!)

[Verse 2: Kanye West]
Sun don’t shine in the shade, ugh (turn me up!)
Bird can’t fly in a cage, ugh (turn me up!)
Even when somebody go away (turn me up!)
The feelings don’t really go away
That’s just the wave

(ヴァース2:カニエ・ウェスト)
日陰に太陽は当たらない,アッ!(アゲてくれ!)
鳥はケージの中じゃ飛び立てない,アッ!(アゲてくれ!)
たとえ去る人がいたとしても(アゲてくれ!)
気持ちまで去っていくことはない
それが「ウェーブ」ってもんさ

[Chorus: Chris Brown & Chance The Rapper]
(Yeah) Waves don’t die
Let me crash here for the moment
I don’t need to own it
No lie
Waves don’t die, baby
Let me crash here for a moment
Baby, I don’t, I don’t need to own you
(Yeah, yeah, yeah, yeah)

(サビ:クリス・ブラウン&チャンス・ザ・ラッパー)
(イヤー)ウェーブは死なない
しばらくここで,波打たせてくれるかい
一生モノじゃなくたっていい
ほんとうさ
ウェーブは死なないよ,ベイビー
しばらくここで,波打たせてくれるかい
ベイビー,俺は君と,永遠を求めているわけじゃない
(イヤー,イヤー,イヤー,イヤー)

[Bridge: Chris Brown]
No lie
No lie
No lie
You set the night on fire
I’m still gon’ be here in the morning
No lie

(ブリッジ:クリス・ブラウン)
ほんとうさ
ほんとうさ
ほんとうさ
君が夜を燃え上がらせてくれる
僕はここにいるよ,朝までね
ほんとうさ

[Interlude: Kid Cudi & Kanye West]
Humming

(インタールード:キッド・カディ&カニエ・ウェスト)
“ハモり”

[Outro: Chris Brown]
No lie
Ooh baby, ooh baby, ooh yeah
You set the night on fire
I’m still gon’ be here in the morning
No lie

(アウトロ:クリス・ブラウン)
ほんとうさ
ウゥベイビー,ウゥベイビー,ウゥイヤー
君が夜を燃え上がらせてくれる
僕はここにいるよ,朝までね
ほんとうさ

(文責及び対訳:Jun Nishihara)

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カニエ・ウェスト対訳「Waves」ヴァース2(アルバム『The Life of Pablo』楽曲⑩)

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(写真はジャスティン・ビーバー(左)とクリス・ブラウン(右)。クリス・ブラウンは,以下楽曲「Waves」でカニエ・ウェストとコラボレーションしました。)

Kanye West feat. Chris Brown – “Waves” (Verse 2)
カニエ・ウェスト feat. クリス・ブラウン「Waves』(ヴァース2対訳)

[Verse 2: Kanye West]
Sun don’t shine in the shade, ugh (turn me up!)
Bird can’t fly in a cage, ugh (turn me up!)
Even when somebody go away (turn me up!)
The feelings don’t really go away
That’s just the wave

(ヴァース2:カニエ・ウェスト)
日陰に太陽は当たらない,アッ!(アゲてくれ!)
鳥はケージの中じゃ飛び立てない,アッ!(アゲてくれ!)
たとえ去る人がいたとしても(アゲてくれ!)
気持ちまで去っていくことはない
それが「ウェーブ」ってもんさ

エミネムのラップ術に学ぶ(その②:教材はロジックの楽曲「Homicide」)

前回は,エミネムのラップ術について,1.アクセントの場所を入れ替えるワザを取り上げました。
本日はその②として,以下のとおり説明していきます。

2.次から次へと連打のように繰り出す韻踏み

まずは以下のヴァースをご覧下さい。

Big bills like a platypus
A caterpillar’s comin’ to get the cannabis
I’m lookin’ for the smoke but you motherfuckers are scatterin’
Batterin’ everything and I’ve had it with the inadequate
Man, I can see my dick is standin’ stiff as a mannequin
And I’m bringin’ the bandana back, and the fuckin’ headband again
A handkerchief and I’m thinkin’ of bringin’ the fuckin’ fingerless gloves back
And not giving a singular fuck, like fuck rap

上記の赤文字で反転している箇所の特に下線を引いているシラブルは韻を踏んでおり,これをまるでエミネムは連打するかのように,次から次へをスピットしています。

この部分を音声で聴いてみましょう。
以下のタイムライン,2:49〜3:02の部分です。

ものの13秒で以上のヴァースをスピットするのも驚くべきことではありますが,それ以上に注目すべきは「韻踏みを1秒に1回以上繰り出しているということ」です。13秒のうちに14回韻を踏んでいますので,その計算になります。

3.息の長さ

これは言うまでもないことですが,上記のヴァースにしても,ひと息でラップをやり遂げています。最後の「fuck rap」という箇所で息継ぎをして,その後の「I sound like a fuckin’ millionaire」のくだりへと進んでいます。

息継ぎはリセットです。たとえ,へとへとになっていたとしても,エミネムはこんなことないでしょうが,ぐだぐだのラップになっていたとしても,息継ぎの箇所で一旦持ち直して,心機一転,新たな心持ちで,その後に進めていけるようになります。

息継ぎをどこでするかという大切さはあります。ラップは息継ぎの場所で決まります。むかしから思っていたのは,ジェイZ(Jay-Z)は息継ぎがとてもうまい人だな〜と思って聴いておりました。しかも息をしているということが判らないように,「息の音」をひそめている。ラッパーによっては,「スーッ」とはっきりと息継ぎをしていることが聞こえる人もいますが,ジェイZはむかしから聞こえなかった。自分でもラップしてみると必ず,「スーッ」とやってしまうのですが,慣れてくると,「息の音」をひそめて息継ぎをすることができるようになってきます。意識をするかしないか,という要素もあります。「スーッ」と聞こえるように息継ぎするのが悪いというわけでもないです。ラップは芸術ですから,どちらが正解ということはないですが,おそらく息の音を聞かせると,敵に心の内を読まれてしまうキケンがあるので,下積み時代をハスラーとして過ごしたジェイZは,人に心の内を読まれないようにするため,自然に息の音を消すことを身につけていったのかもしれません。それが彼のラップに顕在していた,と言えるかもしれません。

(文責:Jun Nishihara)

エミネムのラップ術に学ぶ(その①:教材はロジックの楽曲「Homicide」)

5月10日(金),ロジック(Logic)はニューアルバム『Confessions of a Dangerous Mind(=アブナい脳ミソから湧き出る告白)』をリリースした。

(翻訳のポイントとして,人がPC画面をパッと見て映るこのタイトルの「長さ」を考慮したとき,
“Confessions of a Dangerous Mind”

「狂気の告白」
とサラッと訳してしまうと,イメージが思い浮かばない。
とは言え,はたまた
「キケンな頭を持った男が打ち明ける告白」
と説明的に(英語原文では所有格の名詞構造なのに,日本語ではS+V+O構造で)訳すとイメージはできるが,原文の構造をくずしてしまう。

原文の構文をくずさずに,だいたい同じ「長さ」を尊重して
「アブない脳ミソから湧き出る告白」
と訳せば,ぱっと見,原文の語彙レベル(confessionsとかdangerousとかなかなかスペルが長い語を使用しているスタイル)を保ちつつ,人がパッと一目で視界に入れた際に,同じ長さだと感じられる訳になる。
ここでの翻訳のポイントは,“of”という前置詞を“from”と読み替えて「〜の」ではなく「〜から」と訳すところがミソである。)

さて,このアルバムの楽曲「Homicide」ではエミネム(Eminem)をフィーチャリング・ラッパーとして迎えて,スピード感ある高速ラップを披露している。この曲でロジックとエミネムを聴き比べてみると,全体的なスピードは双方とも優劣ない勝負を見せているが,やはりエミネムの凄まじさは,ロジックとは比較にならないほど,優れているといえるでしょう。

どういうところがエミネムが優れているか,といいますと,以下3点のとおりでしょう。

1.アクセントの場所を入れ替えるワザ
2.次から次へと連打のように繰り出す韻踏み
3.息の長さ

説明していきましょう。

1.アクセントの場所を入れ替えるワザ

どんな英語の単語にも,シラブル(Syllable=音節)があります。たとえば,“bandana”という単語には,シラブルが3つあります。“ban/da/na”のように3音節に分かれます。「バン」「ダ」「ナ」です。簡単に言いますと,母音1つ(文字上の母音ではなく,音の上での母音。たとえば,beautifulという単語には,文字上の母音は5つありますが,音の上での母音は,「ビュー」「ティ」「フォ」と3つのみです)において,シラブルが1つと考えれば,簡単でしょう。

さて,そのシラブル1つに,アクセントが1つ決まっています。英語は日本語とは違い,上下のアクセント(イントネーション=抑揚)のある(つまり音楽のような)言語ですから,強弱あったり,上下あったり,高低あったり,音的な要素がいろいろ入っております。そして,“bandana”のアクセントは,“ban→DA⤴︎na→”となります。

そこで,もうちょっと話をややこしくして,こんどは別の単語とつなげてみましょう。

“I’m bringing the bandana back.”という一文があったとしましょう。
普通にこの一文を音読するとき,どこにアクセントがあるでしょうか。(つまり,この一文でもっとも強く発音するシラブル(音節)はどこでしょうか。)

答えは,“da”のシラブルです。
(「アイン・ブリンギン・ザ・バンダ⤴︎ーナ・バック」と「ダー」の箇所(シラブル)にもっとも強いアクセントが表れます。ちなみにもっとも弱く発音する所は「ザ」です。聞こえても小さい「ナ」くらいにしか聞こえません。)

これは普通にネイティヴのアメリカ人がこの一文を音読した場合です。

これをエミネムがラップすると,こうなります。
(タイムラインは2:56〜2:57の箇所です。一瞬で過ぎますので,注意して聴いて下さい。)

エミネムは通常のネイティヴが発音するアクセントとは違い,こういう風にラップします。

「ア⤵︎イン・ブリンギン→ナ→バンダ↑ナ→バック」

つまり,もっとも強く発音するアクセントを冒頭の「ア」に置き換えて,その他はフラットに流しています。しいていえば「ダ」にちょっぴりほんの強みを出すだけです。しかし1秒も経たないうちに,一瞬で通り過ぎていきますので,気合を込めて聴く必要があります。

しかし,これはエミネムのワザであり,他の箇所にも,アクセントの場所を入れ替えるというのがちらほら見られます。

例えば,次のような箇所でしょう。
アクセントの場所(エミネム特有のアクセントを入れ替える箇所)を大文字で書いておきますので,目で追いながら,エミネムのラップを聴いてみてください。

BEAST mode, motherfuckers ’bout to get hit
with so many foul lines, you’ll think I’m a FREE throw
figured it was about time for people to EAT crow
you about to get out-rhymed, how could I be DEthroned?
I stay on my toes like the REpo, a beHEmoth in SHEEP’s clothes
from the EAST Coast to the west, I’m the ETHOS and I’m THE goat
who the best, I don’t gotta say a fuckin’ THING, though
’cause emCEEs know

赤文字で反転した箇所と下線を引いた箇所が,エミネムがアクセントを置いている場所です。ネイティヴがこの文章を音読する際とは,異なる箇所にアクセントを置いてラップをしております。たとえば「dethrone(王座を奪う)」という単語のアクセントは「o」にありますが,エミネムは冒頭の「e」にアクセントを置き換えています。また「eat crow(カラスを食べている)」と話すとき,情報としては「何を食べているのか?」「カラス(crow)」が大事なのであって,普通であれば「crow」にアクセントを置きます。エミネムのように「イー(ea)」という音節を強調したいがために,普通の会話や普通の音読で「eat」にアクセントを置くネイティヴはいないでしょう。(「カラスをどうしているのか?」「食べて(eat)いる」という変わった会話をすることがない限り。ちなみに,「eat crow」はイディオムで「屈辱を味わう」や「大恥をかく」という意味です。)しかし,エミネムはこうしてアクセントの箇所を自由自在に入れ替えて,まるで楽器のようにラップを演奏しているのです。

さて,「2.次から次へと連打のように繰り出す韻踏み」と「3.息の長さ」については,来週土曜日,ご説明いたします。

(文責:Jun Nishihara)

DJキャレド,新曲「Higher」を故ニプシー・ハッスルを迎えてミュージックビデオと同時リリース。

ニプシー・ハッスルが亡くなる数日前に撮影されたミュージック・ビデオ「Higher」は,DJキャレドのニューアルバム『Father of Asahd』に収録されております。

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(写真はDJキャレドが溺愛する息子=アサド(Asahd)です。)

5月15日(水),自身のインスタグラムでDJキャレドは,新曲「Higher」の全収益を故ニプシー・ハッスルの遺族へ寄付することを発表いたしました。

ニプシー・ハッスルには二人の子供がいました。イマーニちゃんとクロス君です。この曲「Higher」で,ニプシー・ハッスルはこうラップしております。

Los Angeles love kinda of like Hussle and Boog
Emani turned ten, Kross turned two

ロサンゼルスへの愛,ハッスルとブーグのよう
イマーニは10歳になり,クロスは2歳になったばかり

註釈:
ブーグとは,ニプシーのフィアンセ=ローレン・ロンドンのこと。

ニプシーは亡くなる直前にこうして家族の名前を自身のラップに含めた,というのは,なんというか,不思議なものです。よくやるギャングの闘争のこととか,コカインを売りさばいてどれだけ稼いだとか,そういうことをラップするのではなく,死ぬ前に収録した曲に,こんな素晴らしいリリック(歌詞)を書くのは,彼がどれだけ家族思いだったかというのを象徴しているようです。

ニプシーは曲の冒頭でこうラップしています。

My granny 88, she had my uncle and then
A miscarriage back-to-back every year for like ten
Pregnant with my moms, doctor told her it was slim
Was bed rode for nine months, but gave birth in the end
Pops turned 60, he proud what we done
In one generation, he came from Africa young
He said he met my moms at the Century Club

バアちゃんは88歳,俺の叔父を最初に産んで,その後・・・
流産を繰り返した,毎年,それを10年間
そしてついに子を身ごもって,ドクターの検診で,栄養失調と言われた
9ヶ月ベッドで寝たっきり,でもついに産んでくれた,俺のかあちゃんを
オヤジは今60際,俺らがやってきたことを誇りに思ってくれている
世代をしょって,アフリカから若くして,移民としてこの国に行き着いた
オヤジは言う,「センチュリー・クラブって飯屋で,おまえのかあちゃんと出逢った」と

ニプシーのおばあさんは流産を11回繰り返した後に,ようやくニプシーの母親を身ごもったようです。ニプシーはインタヴューでこう語っておりました。「もしあの時,流産を繰り返していたバアちゃんが妊娠することを諦めていたら,じぶんはここに生まれていなかった」と。

曲中のサビでジョン・レジェンド(John Legend)がピアノを弾きながら,「We keep goin’ higher… higher…」と歌う時,ニプシーの魂が大空に高く,舞い上がっていくように感じられます。

ヴァース1は家族への想い,ヴァース2は生まれ育ったL.A.のストリートについてラップするニプシー。こうして見ると,この曲はニプシーの生き様をぎゅっと凝縮したような内容になっております。

【ご参考】
ニプシー・ハッスル(本名:アーミアス・アスゲドム(Ermias Asghedom))については以下もご参照願います。

☆第8位「本物のヒップホップファンであるのなら,ニプシー・ハッスルのアルバム『Victory Lap』を通しで聴くべし」(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

☆追悼:ニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)

☆スヌープ・ドッグからの追悼の言葉(ニプシー・ハッスルへ)

☆ジェイZの“B-Sides”ライヴ・コンサート(その②:ニプシー・ハッスルへの追悼フリースタイル対訳)

(文責及び対訳:Jun Nishihara)

カニエ・ウェスト対訳「Waves」ヴァース1(アルバム『The Life of Pablo』楽曲⑩)

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(写真はこの曲でカニエとコラボレートしているクリス・ブラウン(Chris Brown)。)

Kanye West feat. Chris Brown – “Waves” (Verse 1)
カニエ・ウェスト feat. クリス・ブラウン「Waves』(ヴァース1対訳)

[Verse 1: Kanye West]
Step up in this bitch like (turn me up!)
I’m the one your bitch like
Yeah I’m the one your bitch like (turn me up!)
And I be talkin’ shit like
I ain’t scared to lose a fistfight (turn me up!)
And she grabbin’ on my **** like
She wanna see if it’ll fit right (turn me up!)
That’s just the wave

(ヴァース1:カニエ・ウェスト)
シーンにスキップして入ってきた(アゲてくれ!)
おまえの女が惚れてる男
そうさ,俺は,おまえの女が惚れてる男(アゲてくれ!)
おまけに,こんなくっだらねえことほざいて
「コブシの喧嘩に負けるのは怖くねえ!」(アゲてくれ!)
女は俺の股間をがっつり掴んで
試してんのさ,すっぽり入るかどうか(アゲてくれ!)
それが「ウェーブ」ってもんさ

(文責及び対訳:Jun Nishihara)

カニエ・ウェストの“Sunday Service”(14週目:Week 14) 

しかしロジ的な面から言っても,毎週日曜日にこれだけの準備をするのは容易いことではないでしょう。

まず,音楽の機材をここまで運搬するための車両の手配,そしてその費用。
そして人が移動するための交通機関,フライトの手配,そしてその費用。
観客(オーディエンス)もいますので,その人たちへの知らせ,誰に招待状を配るか,その費用はどうするか。誰を呼ぶかの選定。(前回の“Sunday Service”から1週間後ですから,時間は1週間しかない間での調整となります。)
観客が座るためのベンチもしくは椅子の用意。
そしてなんといっても,カニエ・ウェスト自身や聖歌隊(choir)の人々のフライトの手配,費用,空港から会場(本日はカリフォルニア州カラバサスの山奥)までの車両もしくは交通機関の手配。
そしてカニエ・ウェストとその仲間達(聖歌隊)は,本日の場合は,2種類の衣装を用意しています。クリーム色の上下と,グレー色の衣装です。この手配と費用。幸い,カニエ・ウェストはファッション業界にも関わっておりますから,そのツテもあるでしょう。パステルカラーのこの衣装は,まさにカニエ・ウェストの十八番と言えるでしょう。
本日はどの曲をセッションするかという,セットリスト(プレーリスト)。式次第からプログラムの準備。誰がセットリストを決めるか,どの曲の順番で進めるか,ということを予め全員で共有しておく必要があります。幸い,リーダーはカニエ・ウェストでしょうから,カニエ・ウェストが最終的な承認をするのでしょう。
毎週よく観てみますと,楽器は少しずつ入れ替わっております。どの楽器もしくはサウンドシステムを今回用意するか,ということも決めなければなりません。
場所の選定もあります。今週はどこでセッションを開催するか。果たして,その場所を勝手に使用することはできないと思いますので,市当局からの事前の許可申請は必要か。許可が下りるまでどのくらいの期間が必要か。費用はかかるのか。
おそらくまだまだ決めるべきことはあると思います。
ヌケ・モレがないように,いろいろな面で詰めるべきことは出てくると思います。

そして,いよいよ,コーチェラ音楽祭は明日,イースターの日曜日(4月21日)に迫ってきました。

カニエ・ウェストと聖歌隊仲間達の“Sunday Service”(Week 14)を以下に掲載しておきます。
以下ビデオ,Pt. 1の見所は,3:41からのスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の「Love’s In Need of Love Today」の曲です。
そして,8:20からの盛り上がりと,8:54からの奴隷時代を彷彿とさせる手拍子(clappings)です。

以下ビデオ,Pt. 2の見所は,0:30からのニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)への追悼の言葉です。

今週はカニエ・ウェストとキム・カーダシアン(Kim Kardashian West)との娘であるノース・ウェスト(North West)ちゃんの映像も少し観られます。

いよいよ明日はコーチェラ音楽祭(Coachella Music Festival)ですが,改めましてプログラムを以下のとおり掲載しておきます。

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(文責:Jun Nishihara)

カニエ・ウェストの“Sunday Service”(さらなる,さらなる,つづき:Week 13&コーチェラ発表)

ここまで律儀に続けるのは,異例のケースでしょう。やるとなったら,とことんやり続けるのがカニエ・ウェストというアーティスト,いや,芸術家,なのであろうと言えるでしょう。

しばらく前からカニエ・ウェストとキム・カーダシアンが開催する「日曜のミサ」と名付けられた“Sunday Service”についてここに掲載してきました

先々週も,そして先週も欠かさず,カニエ・ウェストは“Sunday Service”を開催してきました。

そして今13週目まで突入しております。カニエの快進撃はつづきます。

ついに発表されました。

今年のイースターサンデイ(Easter Sunday=復活祭の日曜日)は,4月21日(日)にあたります。この日に,カリフォルニアのインディオ市で毎年開かれるコーチェラ・ヴァレー音楽祭(Coachella Valley Music Arts and Festival)で,カニエ・ウェスト率いる“Sunday Serviceメンバー達”がフィーチャリング・アクトを務めることを発表しました。コーチェラ・ヴァレー音楽祭はアメリカ最大のミュージック・フェスとも呼ばれています。これは,2週間(週末)かけて開催されるフェスで,2017年のヘッドライナーは,金曜日はレディオヘッド,土曜日はレディ・ガガ,日曜日はケンドリック・ラマーが務めました。昨年のヘッドライナーは,金曜日はザ・ウィークエンド,土曜日はビヨンセ,日曜日はエミネム,でした。

そして今年は,キリストが蘇ったとされる復活祭の日曜日に,その名にふさわしい“Sunday Service”のメンバーを連れて,カニエ・ウェストとその仲間たちがパフォーマンスを披露してくれる,というのは,ありがたいニュースでございます。

今年のフルラインアップはこちらです。

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今年2019年のヘッドライナー・アクトは,4月12日(金)及び19日(金)は,チャイルディッシュ・ガンビーノ,4月13日(土)及び20日(土)はテーム・インパラ,4月14日(日)及び21日(日)のヘッドライナー・アクトはアリアナ・グランデですが,この21日(日)のみ,カニエ・ウェスト率いる仲間たちがフィーチャリング・アクトを務めることが決定いたしました。

これはけっこうなおおごとであります。

もともとは,内輪のみでやっていた小さなジャム・セッションが,アメリカ最大の音楽祭へたった13週間後に出演することが決定されたとは,おそるべしパワーであります。

(文責:Jun Nishihara)

カニエ・ウェスト対訳「I Love Kanye」(アルバム『The Life of Pablo』楽曲⑨)

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(写真はカニエ・ウェストのファッション・ブランド=Yeezyのコレクションより。)

Kanye West – “I Love Kanye”
カニエ・ウェスト「I love Kanye」対訳

[Verse]

I miss the old Kanye, straight from the Go Kanye

Chop up the soul Kanye, set on his goals Kanye

hate the new Kanye, the bad mood Kanye

The always rude Kanye, spaz in the news Kanye
I miss the sweet Kanye, chop up the beats Kanye

I gotta say, at that time I’d like to meet Kanye

See, I invented Kanye, it wasn’t any Kanyes

And now I look and look around and there’s so many Kanyes

I used to love Kanye, I used to love Kanye

I even had the pink polo, I thought I was Kanye

What if Kanye made a song about Kanye

Called “I Miss The Old Kanye”? Man, that’d be so Kanye

That’s all it was Kanye, we still love Kanye

And I love you like Kanye loves Kanye

(ヴァース)
むかしのカニエがなつかしい,シカゴ時代のカニエが良かった
ソウルビートを鳴らすカニエ,ゴールに邁進するカニエ
新しいカニエは大っ嫌い,不機嫌なカニエ
いつも行儀の悪いカニエ,ニュース報道で騒ぐカニエ
かっちょいいカニエがなつかしい,ビートを飛ばすカニエ
ぶっちゃけ,俺がカニエじゃなきゃ,カニエに出会ってみたかった
ほらね,俺がカニエを発明した,当時はカニエなんて一人もいなかった
でもそれが今,辺りを見回せばそこらじゅうにカニエだらけ
かつて愛してた,カニエのこと,かつて愛してた,カニエのこと
ピンク色のポロシャツ着て,俺もカニエの真似してた
もしカニエがカニエ自身についての曲を作ったとしたら?
タイトルは「なつかしい,むかしのカニエ」,それって超カニエっぽいだろ
カニエはカニエでしかなくて,みんな今も愛してるカニエ
俺もキミを愛してる,カニエがカニエが愛しているようにね

(文責及び対訳:Jun Nishihara)

カニエ・ウェストの”Sunday Service”まとめ(Week 1 ~ Week 10)

今年に入ってから,カニエ・ウェストとキム・カーダーシアンは夫妻で「Sunday Service(日曜のミサ)」と名付けらたちょっとしたジャムセッションを毎週日曜日に開いている。

“service”とはこの場合,「礼拝,典礼聖歌,儀式,奉公,勤め」を意味している。それを日曜日にまるで教会の聖歌隊(choir)のように,身内とセッション仲間でこじんまりと開いているところがおもしろい。

さて,あらゆるメディアでこのSunday Serviceは報じられているところではありますが,ここにまとめてみたので参考にしていただければ幸いです。

Week 1 of Kanye West’s Sunday Service(2019年1月6日)

Week 2 of Kanye West’s Sunday Service(2019年1月13日)

Week 3 of Kanye West’s Sunday Service(2019年1月20日)

Week 4 of Kanye West’s Sunday Service(2019年1月27日)

Week 5 of Kanye West’s Sunday Service(2019年2月3日)(※冒頭に映像の歪みはありますが,1分後直ります。)

Week 6 of Kanye West’s Sunday Service(2019年2月10日)(この辺りからソーシャルメディアでこのSunday Serviceが広く報じられているのを機に,カニエ&セッション仲間も気合が入ってきます。)

Week 7 of Kanye West’s Sunday Service(2019年2月17日)(ここから外へ飛び出します!これが最もヒットしたジャムセッションです。ここから一段と気合は入ってきます。)

Week 8 of Kanye West’s Sunday Service(2019年2月24日)(ここから単なるジャム・セッションではなく,もはやちょっとしたライヴ・コンサートの域へ進みます。)

Week 9 of Kanye West’s Sunday Service(2019年3月3日)(屋外セッションと屋内セッション,両方をやり遂げます。)

Week 9.5 of Kanye West’s Sunday Service(2019年3月5日)(ついに日曜日ではなく,火曜日に!そして,ポートランドへの移動中,飛行機の機内で!こんなノリのいい“ソウル・プレイン”は初めて(笑))

Week 10 of Kanye West’s Sunday Service(2019年3月10日)

ひとまずここまで掲載いたします。

(文責:Jun Nishihara)