第30位〜第1位まで総まとめ:2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30

昨年2020年に最も活躍したHip-Hopアーティスト及びHip-Hopの名曲と名場面をおさらいしておきます。昨年11月末から12月,そして2021年3月にかけて,この企画を開催いたしました。

第30位〜第1位までをおさらいしておきます。
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第30位:DaBabyのアルバム『BLAME IT ON BABY』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第29位:Lil Uzi Vertのアルバム『Eternal Atake』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第28位:A Boogie wit da Hoodieのアルバム『Artist 2.0』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第27位:Jadakissのアルバム『Ignatius』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第26位:Rick Ross vs. 2 Chainz(ヴァーサス・バトル)(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第25位:Thundercatの2020年アルバム『It Is What It Is』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第24位:2020年大活躍若手ラッパー5名大放出。ロディー・リッチ,リル・ベイビー,リル・ダーク,NLE・チョッパー,そしてYoungBoy Never Broke Again。(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第23位:サウス出身の新人ワル女ラッパー=Mulatto(ムラート)(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第22位:黒人女性シンガーの“comeback story”:2020年R&B界へ復帰したJazmine Sullivan (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第21位:歌モノ・リリカル,どちらも揃ったミックステープ『No Ceilings 3』をリリースしたリル・ウェイン (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第20位:ジャングルプッシーのニューアルバム『JP4』 (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第19位:まさに1年中Poppin(大ウケ)し続けたジャック・ハーロウの「What’s Poppin」 (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第18位:バスタ・ライムスの新盤ニューアルバム『Extinction Level Event 2: The Wrath of God』の破壊力について (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第17位:ジャンルを超越したマック・ミラーの遺作アルバム『Circles』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第16位:この時代にこのフローで勝負するコンウェイ・ザ・マシーンのアルバム『From King To A GOD』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第15位:現代の米HIP-HOP界に革命を引き起こし始めていた中で亡くなったポップ・スモーク(Pop Smoke)の名作『Shoot for the Stars, Aim for the Moon』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第14位:CHIKAというの名のラッパーによる本年リリースされた『Industry Games』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第13位:道に迷った時に聴くべきNasのアルバム『King’s Disease』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第12位:Big Seanのアルバム『Detroit 2』より2020年イチのフリースタイル曲「Friday Night Cypher」(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第11位:ブラック・ムスリムとして多彩なる宗教心を反映させた特異なアルバム『A Written Testimony』をリリースしたJay Electronica (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第10位:隔離(Quarantine)期間中でのカニエ・ウェスト率いる“Sunday Service Choir” (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第9位:2020年米XXL誌フレッシュマン・サイファー(ラップ・フリースタイル)(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第8位:コロナ禍であるため,自宅から配信されたNPR主催“Tiny Desk (Home) Concert” (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第7位:今となってはHip-Hop及びR&Bアーティスト対決の鉄板の「場」となった“Verzuz Battle” (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第6位:Run the Jewelsが2020年にリリースしたアルバム『RTJ4』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第5位:NETFLIXラップ・バトル番組『リズム+フロー』で優勝したD・スモーク (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第4位:コロナ禍からBLM運動まで (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第3位:米BETテレビ局で放送された番組『ラフ・ライダーズ・クロニクル』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第2位:Freddie Gibbs + Alchemistのコラボ作『Alfredo』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第1位に行く前に,2020年リリースされた特別な楽曲について。

第1位:2020年冒頭から終盤まで,いやいや,いまだに終わらないMegan Thee Stallionの活躍ぶり! (2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

第1位のおまけ:メーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)の魅力,続く。

(文責及びキュレーティング:Jun Nishihara)

2020年米R&B名曲第30位〜第1位発表!これだけ押さえとけば2021年のR&Bもよく見える。

どうもJun Nishiharaです。
お約束どおり,(日本時間)大晦日の夜8時になりましたので,2020年に世に出た米R&B楽曲について「第30位〜第1位」の発表をいたします。

明年2021年も,まだこの勢いは続きますので,とりあえずは現時点で,2020年に産声をあげた名曲30曲を集めました。第30位から第1位までを,以下発表いたします。

第30位:EARTHGANG feat. Wale – 「Options」
J.Coleのレーベル=Dreamville Records所属のイマ売れまくりのR&B及びラッパー軍団であるEARTHGANGより,12月18日にリリースされた楽曲。

 

第29位:Snoh Aalegra – 「Whoa」
ドレイクが2017年にリリースしたミックステープならぬアルバム『More Life』でフィーチャーされて一躍有名になったSnoh Aalegraの曲。今年2020年はSnoh Aalegraが大活躍した年でもありました。

 

第28位:Layton Greene – 「Chosen One」
昨年2019年にデビューを果たした若手R&Bの星。2020年12月18日リリースの楽曲です。

 

第27位:SiR feat. Boogie – 「Rapper Weed」
ケンドリック・ラマーの同胞=SiRより,本年リリースされた楽曲です。

 

第26位:Trey Songz feat. Summer Walker – 「Back Home」
ベテランR&Bアーティストであるトレイ・ソングスより。新型コロナウイルス感染拡大の影響による“STAY HOME”をテーマとした,まさにその名のタイトル「Back Home」なる楽曲です。楽曲冒頭の元ネタ分かります? 何を隠そう,Cam’Ronの「Oh Boy!」ですよ(笑)。ナツい! もっと上位でも良かった? そう,良かったね。(笑)でもこれよりもさらに良い曲が今年はリリースされまくったので,断腸の思いで26位になりました。

 

第25位:Bryson Tiller – 「Right My Wrongs」
この曲については,5年の時を経てヴィジュアルをリリースしたBryson Tiller。で取り上げました。正確に言うと「今年」リリースされた曲ではないですが,Bryson Tiller自身がこの曲がリリースされてから5年ぶりである本年に,再リリースするとして「旧く新しい楽曲」としてここに掲載いたします。MVは今年撮影された,全く新しい映像です。

 

第24位:K CAMP feat. Jacquees – 「What’s On Your Mind」
2015年にデビューアルバムをリリースしてから5年後の今年,アルバム『Kiss Five』をリリースしたK CAMPより,本楽曲が第24位を獲得。

 

第23位:Eric Bellinger – 「One Thing Missing」

 

第22位:Jacquees feat. Chris Brown – 「Put In Work」

 

第21位:Mario – 「Pretty Mouth Magick」

 

第20位:Jessie Reyez feat. EMINEM – 「Coffin」

 

第19位:Usher – 「I Cry」

 

第18位:Ty Dolla $ign – 「Slow It Down」

 

第17位:Queen Naija feat. Mod da God – 「More Love」
来ました!クイーン・ナイジャのファンの皆さま,お待たせしました。ようやくクイーン・ナイジャが来て,いよいよテンション上がってきました。

 

第16位:Ne-Yo & Jeremih – 「U 2 Luv」
Ne-Yo復活!なかなか素敵な曲を制作してくれました。

 

第15位:Col3trane feat. Mahalia – 「Pretty」
Col3traneはノース・ロンドン出身の若手アーティスト。同じく英国出身のMahalia(マヘリア)と組みました。

 

第14位:Chris Brown feat. Young Thug – 「Go Crazy」
この曲,爆音で鳴らして,アメリカ中の若者たちが隔離期間(quarantine period)中もテンション上げまくりの2020年でした。

 

第13位:Giveon feat. Snoh Aalegra – 「Last Time」
サンファじゃないですよ,ギヴィオン(Giveon)ですよ。本年2020年,ドレイクの楽曲「Chicago Freestyle」にフィーチャーされて一躍有名となりました。

 

第12位:Kelly Rowland – 「Hitman」
出ました!ケリー・ローランド姉さん。待望のシングル曲「COFFEE」とともに,2020年にデスチャファンたちを「もうすぐアルバム来るんでないか」とワクワクさせてくれました。

 

第11位:SZA feat. Ty Dolla $ign – 「Hit Different」

 

第10位:Jazmine Sullivan – 「Pick Up Your Feelings」
ジャスミンについては,こちらで取り上げましたので,ご参考にされてください。

 

第9位:Savannah Cristina – 「Self Care」

 

第8位:Rayana Jay feat. City James – 「Made For」

 

第7位:Alicia Keys feat. Snoh Aalegra – 「You Save Me」

 

第6位:Summer Walker feat. Usher Session 32 / Come Thru
これは,米BET局で放映された2020年アワード賞でのライヴ・パフォーマンス模様です。大元の原曲を作ったアッシャー(Usher)自身登場します。

 

第5位:Usher feat. Lil Jon & Ludacris – 「SexBeat」
いやぁ,これは,コアなファンにとっては喜びの極み!16年ぶりですよ!このスリー・コンビが戻ってくるなんて!!!!!!2004年リリースの「Lovers & Friends」以来!リュダのラップ節もまったく衰えていない。この3人とも誰一人としてヴォコーダー(オートチューン)を使用していない。いやぁ,今年2020年にリリースされた全く新しい曲なのに,なぜにここまでなつかしく感じられるのか!

 

第4位:Chloe & Halle – 「Do It」
2020年は「Do It」があらゆる場所で流れていました。NYのモールに行っても,ラジオを流しても,MTV否BETでも。2020年に最も活躍したR&Bデュオであると断言できるでしょう。Chloe & Halle(クロイ&ハリー)です。

ちなみに先日12月8日発表のNPR Tiny Desk (Home Edition)にも登場しました。

 

第3位:Toni Braxton feat. H.E.R. – 「Gotta Move On」
大ベテランのトニー・ブラクストン(Toni Braxton)が戻ってきました。もう彼女の存在は,ソウル・ミュージックの歴史において非常に重要であり,とくに若手がひしめく2020年のR&B界にとって彼女の存在は欠かせない,大切です。若手だけではやはり,どこかで風に吹かれていってしまう。トニーのように重鎮はこういったベストリストに必ず必要です。

 

第2位:Teyana Taylor feat. Lauryn Hill – 「We Got Love」
今年もやってくれました。ある意味,この若さでベテランの域に達しているかのような貫禄があるティアナ・テイラー(Teyana Taylor)。あのローリン・ヒル(Lauryn Hill)をよくフィーチャリング・アーティストとして起用できたなぁと感心してばかりはいられない。この曲を聴いて,2020年の大晦日を踊って過ごして,2021年をそのまんま踊ったまんま,明けてくれぃ!

 

第1位:H.E.R. – 「Damage」
意外でした。こんなに素晴らしい曲がまだ彼女の楽曲ヴォルトに残っていたとは。出しても出しても,まだまだ溢れ出す才能。その溢れ出てきたのが本楽曲「Damage」でした。2019年にグラミー賞受賞したのは記憶に新しいですが,グラミー賞を受賞したことで「終わらない」のが,彼女(H.E.R.)の尽きぬ才能の源泉の証であると言えるでしょう。

さて,2020年,まもなく終わりますが,コロナ禍でも,ここまで素晴らしいR&B楽曲が生まれた年でもありました。

皆さん,今年も当ページにお越しいただきまして,ありがとうございました。
明年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは,良いお年を〜。
Happy Holidays!
and… Happy New Year!

(文責:Jun Nishihara)