カニエ・ウェスト(Kanye West)が7月22日(木)に、アトランタのメルセデスベンツ・スタジアムにて盛大に開催したリスニング・イベントですが、その目玉である新盤アルバム『DONDA』はその後、日付が23日(金)に変わる0時にリリースはされず、8月6日(金)までリリース日を遅らせることが判明しました。
これはカニエがアルバムに込めた「思い」とクリエイティヴィティをさらに先鋭化させたものとするための決断であることが期待できます。
これだけ観客が満席で入る中で、アルバムに収録された楽曲を世に初めて公開する、という趣旨のイベントなのですが、逆に言うと、ただアルバムの収録楽曲を流す、しかも全曲ではなく、各楽曲の要所要所部分をかいつまんで(スニペットで)、ということにすぎません。しかしながら、たったそれをするだけであるにもかかわらず、このスタジアムの全座席が観客で埋め尽くされて、満席となる現象が起きるというのは、カニエ・ウェストだからであって、まったくカニエというアーティストは不可思議なアーティスト(他に類似のアーティストがちょっと見つかりません)であるなぁ、と私はいつも悩んでいます。
もうネタバレさせてよいでしょうか?
もうちょっと待ちますか?
それでは日本語ではなく、英語だけで・・・
This might be the return of the Throne…
当該リスニング・イベントのワンシーンを掲載しておきます。これは私が撮ったものです。スタジアムの端から端まで観客で埋め尽くされています。
(文責:Jun Nishihara)