第1位:カニエ・ウェスト (YE) のアトランタ及びシカゴでの計3回のリスニング・パーティー,日曜日のサンデー・サービス,ドレイクとのLIVEコンサート,Revolt TV番組「Drink Champs」への出演,Rolling Loud 2021でのフューチャーとの共演,そして,アルバム『DONDA』のリリース(2021年最高のHIP-HOPモーメントBEST 10)

表題のとおりです。
ひとつずつ,挙げていきます。

カニエ・ウェスト(Kanye West)のリスニング・コンサート第1回目 @ アトランタ(7月22日)

カニエ・ウェストのリスニング・コンサート第2回目 @ アトランタ(8月9日)

カニエ・ウェストのリスニング・パーティー第3回目 @ シカゴ(8月26日)

カニエ・ウェスト率いるサンデー・サービス(Sunday Service)(下記の映像は12月26日のもの)

カニエ・ウェスト(Kanye West)及びドレイク(Drake)との共演LIVEコンサート(12月9日)

カニエ・ウェストのREVOLT TV番組「Drink Champs」への出演(第1回目:11月5日)

カニエ・ウェストのREVOLT TV番組「Drink Champs」への出演(第2回目:11月11日)

Rolling Loud 2021でのフューチャー(Future)のステージにカニエ・ウェスト(Kanye West)登場(12月12日)

そしてアルバム『DONDA』リリース(8月29日)

2021年の第1位は,ようやくカニエ・ウェスト(Kanye West)に決まりです。このサイトを始めて,毎年,年末年始にランキングをやってきましたが,2018年:ミーク・ミル(Meek Mill),2019年:メーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion),2020年:2年連続でメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)でしたが,ようやくカニエが第1位を飾る年がやってきました。

なお,ドレイク(Drake)については,ランキングを開始してから毎年トップ10入りを果たしていましたが,今年ニューアルバム『Certified Lover Boy』をリリースしたにもかかわらず,初めてランクインから外れてしまいました。

2021年も当サイトに来てくださり,ありがとうございました。
本年2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

(文責:Jun Nishihara)

第6位:今年もランキングに入りましたコーデー(Cordae)が単体で発表した数曲のクオリティの高さ(2021年最高のHIP-HOPモーメントBEST10)

2021年はコーデー(Cordae)にとって,多作(prolific)な年でした。

彼が2021年にリリースした作品の数々を掲載しておきます。

1. Cordae x Lil Wayne – “Sinister”

2. Cordae x Nas x Freddie Gibbs – “Life Is Like A Dice Game”

3. Cordae – “Super”

4. Cordae – “Taxes”(Netflixシリーズ“We The People”より)

5. Cordae x Common – “What’s Life”

6. Eminem feat. Jack Harlow & Cordae – “Killer (Remix)”

これら全て,シングル曲として,コーデー(Cordae)は2021年内にリリースしたわけです。さらに,加えて,『Just Until…』というEP盤もリリースしました。まさに大坂なおみ(Naomi Osaka)のボーイフレンドとして,アスリートのメンタリティを兼ね備えるアーティストであるといえるでしょう。

(文責:Jun Nishihara)

第9位:さらば,Virgil Ablohよ。そしてカニエとファレルがノってるビデオ。(2021年最高のHIP-HOPモーメントBEST 10)

ハイエンドのストリート・ブランド「Off-White」の創設者であり,世界中の若者だけに限らず,大御所のファッション・デザイナーたちに認められ,ヒップホップ音楽に非常に近い存在で居続けてくれたファッション・デザイナーであるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が2021年11月28日にこの世を去りました。彼はファッション・デザイン以外の世界でも,建築家やDJとして活躍をしておりましたが,最も世に知られているのは,やはりファッション・デザイナーとしてでしょう。

その彼(Virgil Abloh)の葬儀に盟友であるカニエ・ウェスト(Kanye West)やドレイク(Drake)も勿論参列しました。そして彼が生前最後に手がけたルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)メンズコレクションのランウェイが12月2日,マイアミで開催され,カニエやファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)も出席し,ヴァージル最後のコレクションを見届けました。

同ランウェイに出席するカニエとファレルのこのような動画がSNSにアップされ,一躍話題となりました。

この映像をよく見ると,カニエが反応する部分とファレルが反応する部分が微妙に異なっていて,おもしろいなぁと思いながら何回も見ていました。

その曲が,こちらです。
Quarteto Em Cy – “Tudo Que Voce Podia Ser”

今やHIP-HOP界のみならず,音楽界全体的にといっていいほど,異才プロデューサーとして知られるカニエとファレルが二人揃って,ノってる(vibin’する)映像というのはレコーディングスタジオ以外では非常に珍しい瞬間です。その瞬間が少しでも垣間見れたというのは,有難いことであることから,これを2021年の第9位として自信を持ってここに掲載いたします。

(文責:Jun Nishihara)

第10位:Tyler, the Creatorの名盤『CALL ME IF YOU GET LOST』(2021年最高のHIP-HOPモーメントBEST 10)

2021年も残すところ,あと10分となりました。
今年も当サイトに来てくれて,ありがとうございました。

本日より,2021年最高のHIP-HOPモーメントと題して,トップ10を列挙していこうと思います。本日はまずは第10位です。

2021年も素晴らしいHIP-HOPアルバムが世にリリースされましたが,中でも際立って秀逸だったのがタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)のアルバム『CALL ME IF YOU GET LOST』です。これは2021年に出た素晴らしき名盤として,今後も聴き続けられることとなるでしょう。

このアルバムの素晴らしさは収録楽曲1曲目に始まります。DJ DRAMAがビートを回すことにより「ミックステープ感」を醸し出しつつ,それに拍車をかけるように2曲目に入ったと同時にビート・スウィッチ(チェンジ)を行う。DJ DRAMAはそのまんま続けて登場。ここでHIP-HOPヘッズ達のツカみは完璧にやり遂げた。

このようにこのアルバム,ツカみについては100%のデキ。そして3曲目「LEMONHEAD」,これについてはタイラーのゴキブリ曲(=Yonkers)の勢いそのままに,ビートを2倍速にして,スピット(文字通りスピット)をする,というもの。DJ DRAMAはそのまんま続けて登場。

そこへですよ,そこへ,4曲目「WUSYANAME」をぶち込んできました。アルバムの冒頭でDJ DRAMAが「Welcome to the disco!」とシャウトするように,90年代のR&Bのメロディーを使い,カリフォルニアのビーチで,サンセットを見ながら聴きたい曲ナンバー1として君臨してもおかしくない曲をここへ入れ込んできました。

その4曲目「WUSYANAME」をここで掲載しておきます。

2021年最高のHIP-HOPモーメント「第10位」はTyler, the Creatorのアルバム『CALL ME IF YOU GET LOST』です。

みなさん,2021年も当サイトに来てくれて,ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
明日は2021年最高のHIP-HOPモーメント「第9位」の発表です。

(文責:Jun Nishihara)

2021年のHIP-HOPに非常に重要な意味を持つアルバム『Khaled Khaled』がリリースされた。

DJ Khaled(DJキャレド)が通算12枚目となるアルバム『Khaled Khaled』をリリースした。表紙はこんな感じ。

このアルバムタイトルである「キャレド・キャレド」というのは,DJ Khaledがまだ無名であった時代(正確に言えばメジャーデビューはせず,マイアミエリアでしか名を馳せていなかった時代)の芸名であった。DJ Khaledはデビューして今年で15年。早いもんだぜ。2006年にリリースされたDJ Khaledのデビューアルバム『Listennn… the Album』が今もまだ「新たな世代のラップ」のように聞こえてならない。あれから15年たった今も,DJ Khaledは「新たな世代」を「ベテランの大御所ラッパー」とともに引き合わせる「接着剤」「橋渡し」「触媒」の役割として,絶妙なポジションにいるDJ兼プロデューサーの役を引き受けている。そしてそれに成功している。

DJ Khaledがムスリムの儀式である「ナマーズ(祈り)」を捧げている際に,末っ子のアラム君が祈るパパを指さして微笑んでいるのが素晴らしく,これはなかなか良いものを表紙にしましたね。

まずはこの曲を送ります。収録楽曲1曲目,「THANKFUL(感謝)」です。

(文責:Jun Nishihara)