ビヨンセ監督映画作品『ブラック・イズ・キング』配信開始(NYタイムズ紙より)

米ニューヨーク・タイムズ紙にて,ビヨンセ監督の映画作品『ブラック・イズ・キング』に関する評論記事が掲載されたところ,同記事にて掲載された写真を以下にて共有いたします。(2020年7月31日付公表及び8月4日更新記事「Beyonce’s ‘Black Is King’:Let’s Discuss」より。)

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(上記写真6枚:credit: Null/Parkwood Entertainment and Disney+, via Associated Press)

(キュレーティング:Jun Nishihara)

2020年夏の新HIT曲:カーディB feat. メーガン・ジー・スタリオン「WAP」リリース!

出ました。Cardi B feat. Megan Thee Stallion – “WAP”。WAPとは「Wet Ass Pussy(ズブ濡れのアソコ)」の頭文字とされていますが,そんなバカバカしいタイトルとは全く裏腹に,メーガンがトーリー・レインズに足を撃たれた事件からこうして音楽界に元気な姿で戻ってきてくれたことに,我々としては感謝であるとともに,こんなヴィジュアルのミュージックビデオであるにもかかわらず,少し嬉し涙が出るほど感動的な楽曲でございます。ミュージックビデオがYouTubeにリリースされてわずか1日で4,100万回再生回数を記録したこの曲を以下のとおりご堪能下さい。

リック・ロス vs. 2チェインズ

8月6日に開催されたVerzus恒例バトル,今回はHIP-HOP界大御所=リック・ロス(Rick Ross)と現代のアトランタラップを代表するラッパー=2チェインズ(2 Chainz)のバトルでした。明らかにヒット曲の引き出しが次から次へとエンドレスに出てくるリック・ロス(Rick Ross)に真正面から挑もうとするだけ2チェインズの勇敢さに拍手・・・ですが,勝敗は明らかにリック・ロスでしょう。あまりにもこの2人のヒット曲の多さの違いが見て取れます。

リック・ロスといえば,あの曲もあればあの曲もあるという風に,芋づる式に出てきます。例えば,Jay-Zとの「Free Mason」,カニエとの「Devil In A New Dress」,リル・ウェインやDJ Khaled,そしてドレイクとの「I’m On One」,そして2010年代HIP-HOP界のクラシック(名曲)とされるドレイクとの「Aston Martin Music」,Jay-Zとの「YouKnowIGotIt」・・・リック・ロスと聞いて連想するヒット曲は以上のとおり,幾らでも出てきます。これでもまだ,リック・ロス履歴の代表作である初期の作品「Hustlin’」や「B.M.F.」を数えずに,これだけ出てきます。圧倒的に,2チェインズにとってはちょっとレベルの差がありすぎて公平さに欠ける勝負となってしまったので,2チェインズも途中で言いますが,「Y’all gonna keep bullying us the whole time or what!!(こりゃ参った!今日の俺はイジメられ役だな)」と。

リック・ロス vs. 2チェインズ

(キュレーティング:Jun Nishihara)

ブラック洋楽New Music: ジョルジャ・スミス「By Any Means」

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I’ve spent too many days in my head now
Did you think we would forget, how?
Too many destinies, too many sentences
Read now, read now
See all this pain in the headlines
But I have cried for the last time
But know what happens, see
You would be blind if it was just an eye for an eye

(対訳)
頭の中で考えてばかりの日々だった
忘れるとでも思ったわけ,どうして
あらゆる運命,そしてありったけの文章
既読,既読
ヘッドラインに滲む痛み
でもあの涙がもう最後
よく見ていて,これから何が起こるか
目には目をだなんて,あなたには見えていないのね

(対訳:Jun Nishihara)

ブラック洋楽New Music: エイサップ・ファーグ feat. ニッキー・ミナージュ「Move Ya Hips」

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(verse by エイサップ・ファーグ)
Diamonds all on my gums
Talk all my sh-t, I got runs
Hole in my jeans like I’m grunge
F-ckin’ that bi-ch in the buns
She suck on my d-ck ‘til it’s numb
Pockets is fat like the clumps

(対訳)
ハグキにハメるダイヤのグリル
偉そうなことヌカして,何周も走る
穴だらけのジーンズ,グランジ・スタイル
あの女のケツの穴にぶち込んで
アソコが麻痺するまで舐め回してくれる
カネは豊満,おデブのクランプスの如く

(verse by ニッキー・ミナージュ)
Straight from out of Queens headed to Harlem now
I got the panda mink on and it’s growlin’ now
Already bodied ‘Plain Jane’ and we mobbin’ now
That’s ‘cause all these fake n-ggas try to rob my style
Yo, these b-tches really be slow, tell ’em I’m Billy the G.O.A.T
I’m getting that dough, my neck and my wrist really glow

(対訳)
クイーンズの出で,向かうはハーレム
パンダ柄のミンクをまとって,唸り声を出す
「プレーン・ジェーン」でリミックスかまし,モブってやった
真似したがりの連中が,あたいのスタイルをパクってる
ヨゥ,あの女たち,大したことないわ,だってアタシは最も偉大なるビリー
カネ儲けて,首元と手首がギラギラに輝いてる

(対訳:Jun Nishihara)

黒人若手女子アーティスト2名(米公共ラジオ局(NPR)主宰“Tiny Desk Concert”で取り上げられた黒人女子シンガー抜粋(その②))

本日ご紹介する2名のシンガー/ラッパーは,現代音楽界に於ける,とても特別なお二人です。

ひとりめは,当サイトでも以前取り上げました。
公式デビューアルバムを本年3月にリリースしたチカ(CHIKA)です。
(「第4位:大ブレイク寸前,漆黒の女子ラッパー=オラニカ又の名をCHIKA「トランプ大統領への手紙」(2019年Hip-Hop名曲名場面ベスト50)」)

ついに,チカも米公共ラジオ局(NPR)の「Tiny Desk Concert」に登場するようになりました。
以下の演奏と彼女の饒舌ぶり(間奏中の,おしゃべり達者!)をご堪能下さい。

前回,当サイトで彼女を取り上げた際には彼女が公式デビューアルバム『Industry Games』をリリースする前でしたので,彼女のフリースタイル映像をメインにご紹介いたしました。

最近はもう有名になってきておりますので,米国現代の若者文化(スローガンは“The Culture of Now”)を代表するウェブサイトUPROXXに於いて,“Rising Hip-Hop Star”(人気上昇中のヒップホップスター)として取り上げられたこともあり,その洗練されたミニセッション映像をお送りいたします。

チカのシングル曲「No Squares」も掲載しておきます。

ちなみにヒップホップを聴いている方なら誰でも知っている(べき)元Queen of Hip-Hopといえばローリン・ヒル(Lauryn Hill)ですが,彼女のメジャーヒットシングル曲「Doo Wop (That Thing)」のビートに乗っけたチカ(CHIKA)のフリースタイルがありますので,掲載しておきます。これは2017年の映像です。もう3年前!

もうひとつ,チカのフリースタイルを。これも3年前の映像です。キレッキレのフリースタイルです。韻を全くハズさない!脚韻だけでも注意して聴いてみてください。脚韻というのは各ラインの終わりのフレーズで踏む韻です。

続きまして,ふたりめはNoname(ノーネーム)です。本名ファティマ・ワーナー。当サイトでも以前,こちらで取り上げました

彼女の以下“Tiny Desk Concert”での模様は,大好きな動画の一つで,これを観て朝元気になって仕事に行くということもありました。

Nonameはシカゴ出身。シカゴはカニエ・ウェストやコモン,ルーペ・フィアスコなど,ソウルフルなラッパーを数々輩出してきた大都市です。そこにこの特別な星(スター)をわれわれファンに授けてくれるなんて,なんてありがたいことか。

Nonameのように,ラップが詩的な人,って最近はめずらしくなってきています。とくに20代のアーティストではそうです。とっても貴重なアーティストなのですよ,ノーネームは。

そんな特別な存在であるNonameのライヴが51分間堪能できる映像がありますので(YouTube, thank you!)掲載しておきます。

あまりにも有名なシングル曲「Diddy Bop」のサビでNonameは歌います。

Watching my happy block my whole neighborhood hit the diddy bop
(ハッピーな近所の隣人たちが,みんなでディディ・ボップのダンスを踊る)

この1行を聴いた時,聴いた人の頭の中では,「幸せそうな隣人たち」のイメージが浮かんだかと思いきや,その後瞬間的に,イメージは「ディディ・ボップを踊る黒人」に切り替わります。

「幸せそうな隣人たち」といういかにもゆったりした時間かと思いきや,次に飛び込んでくる映像は「ディディ・ボップ」ですからね。もう,たまんないです。

同曲から,もう少し歌詞を引用してみます。

Stop overreacting, it’s past my curfew I’m out after 6
Happily making my accident
Mama gon’ whoop on my ass again
Pray that I’m making my way before 8 and I might have to sneak in the back again

(対訳)
過剰に反応しないで,門限はとっくに過ぎてる,夕方6時を回ってる
嬉しさあまりにアクシデント起こす
ママにまたお尻ぺんぺんされるわよ
祈ってる,午後8時前までには帰宅できること,また家の裏口からこっそり入ろうかしら

なんて素朴な歌詞!
Rauryというノーネーム仲間のヴァースです。

まぁ,これがノーネーム(Noname)なのです。まったく飾らない,素朴な歌詞を曲にするのです。

そして冒頭のチカ(CHIKA)とは対照的で,ノーネームには脚韻はあまり関係ないのです。その分,ラップにキレ感は無いのですが,しかしながら,脚韻なんて踏まなくても,すでに詩的になっている。

もう一丁,歌詞,行ってみましょう。

B2K in the stereo, we juke in the back seat
Or juke in the basement, in love with my KSWISS’s
This feel like jumping in a pool and I’m knowing I can’t swim
Ooh, you about to get your ass beat
For stealing that twenty dollars like “baby, just ask me”

(対訳)
ステレオで流れるB2Kの歌,後部座席でバカ暴れするアタシたち
お気に入りのKSWISSのスニーカー履いて,家の地下でバカ暴れ
まるで気分は,プールに飛び込んで,アタシ,泳げないんだけどね
ウゥゥ,あんた,ママにお尻蹴飛ばされるわよ
20ドル札ドロボーしたでしょ「ベイビー,いつでも言って」って

良いですねえ。

歌詞中の「B2K」っていうのは2000年代前半に流行った黒人のボーイバンドです。↓これです。

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2行目の「KSWISS」っていうのは,これも2000年代前半に流行ったスニーカーです。懐かしいですね。今でも売れていますよ。

で,そのKSWISSを履いて,家の地下で踊りまくるっていうイメージです。まず,KSWISSで1ポイント。それに加えて,アメリカの家はよく地下に部屋がありますよね。郊外の中流階級の家庭では地下の部屋にpool table(ビリヤード台)を置いて,ちょっとした遊びの場所にするっていう。で,もちろんアメリカの家は靴を履いたまま家の中に入りますから,KSWISSを履いて踊るという映像。そういったアメリカの素敵なイメージを思い浮かばせといて,その後に「you ’bout to get your ass beat」というフレーズを繰り出す。まったりした白人の日常かと思いきや,リスナーが安心した瞬間に上記のようなフレーズを繰り出して「アタシは黒人よ!」というアイデンティティの表出を成功させます。

その素敵なシングル曲「Diddy Bop」を掲載して,本日終わりにします。

(対訳,文責及びキュレーション:Jun Nishihara)

ビヨンセのBET 2020スピーチと,メーガン・ジー・スタリオンの2020 BET MUSIC Awardsでのパフォーマンス映像。

当サイトで発表した「2019年に最も活躍したHip-Hopアーティスト及び名曲名場面ベスト50」の第1位を飾ったメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)でしたが,本年2020年も彼女の勢いは続行します。

本年2020年6月28日に開催されたBET Awards ’20(18年前に私がBETを観ていた時,BET Awards ’02でしたが,今はもうBET Awards ’20なのです。あれからもう18年も経っているのです。)では,Humanitarian Award(人道的活動に対する賞)としてビヨンセ(Beyonce)が非常に栄誉ある賞を受賞しました。オープニングは元大統領夫人のミシェル・オバマ夫人が登場してくれました。

そして,「Best Female Hip-Hop Artist(最も素晴らしい女性ヒップホップアーティスト)」としてメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)が賞を受賞。ノミネートは,カーディB(Cardi B)やニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj),ドジャ・キャット(Doja Cat),サウィーティ(Saweetie)リゾ(Lizzo)そしてメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)が入っておりましたが,メーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)が本賞を受賞し,今年も夏をアツくさせてくれるアーティストとして引き続き注目は欠かせないですね。

そのメーガン・ジー・スタリオンの2020年BETパフォーマンス映像を掲載いたします。

おまけに,昨年の夏をアツくしてくれたR&Bアーティスト=サマー・ウォーカー(Summer Walker)のパフォーマンス映像も掲載しておきます。

(文責及びキュレーティング:Jun Nishihara)

元ネタの曲を知る(13):Megan Thee Stallion ⇄ Eazy-E, Dr.ドレー, アイス・キューブ

先週6月26日(金)にリリースされたメーガン・ジー・スタリオン or ミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)の新曲「Girls in the Hood」は,1987年にリリースされたコンプトン出身,ウェッサイの総本家=Eazy-E率いるN.W.Aの名曲「Boyz-n-the Hood」を元ネタにサンプリングしております。

https://www.instagram.com/p/CB1HXO9ljJN/

https://www.instagram.com/p/CB6lUKwl-Pk/

先週もお伝えしたティアナ・テイラーのケースでもそうですが,80年代のHip-Hopがこのように30年の時を経て,2020年代に若手アーティストによって蘇らせられるというのはとても重要なことと当サイトでは考えております。当時の音楽が忘れ去られるということに非常なる危機感を当サイトでは感じており,これだけ素晴らしき音楽が生きていたという事実をなんとしてでも次世代に繋げていかなくてはならない,ということを極めて重要なテーマの一つに掲げております。

そういった意味でも,現代Hip-Hopを先導するメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)が80年代の名曲・名盤を蘇らせてくれていることは極めて意義深いことであり,彼女に感謝の念を込めて,以下本曲を掲載しておきます。

このメーガンのフローと勢い,そして明快明瞭なライムにぶっ飛ばされて(blown awayされて)みてください。

続いては,本家本元,ウェッサイの総本家,N.W.Aの大元音源です。

(文責:Jun Nishihara)