第30位:6ix9ineの楽曲「MAMA」に乗っかったカニエ・ウェストのヴァース (今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

髪の毛をレインボーカラーに染め,身体中にタトゥを入れていることで有名なテカシ69こと,シックスナイン(Tekashi 6ix9ine)がリリースしたラップ曲「MAMA」では,ニッキー・ミナージュ及びカニエ・ウェストとコラボレートをした。そのカニエ・ウェストのヴァースが見事でありました。まずは曲を通して聴いてみてください。

6ix9ine feat. Nicki Minaj & Kanye West – “MAMA”

Man, oh my God
She Instagram famous but she can’t keep a job (Ooh)
Man, oh my God
Swipe her 30-inch weave on her sugar daddy card (Ooh)
Man, oh my God
Her doctor got her bustin’ out her motherfuckin’ bra (Mmm)
Man, oh my God
She Uber to a nigga with no car

Talkin’ ’bout the relish, I do not embellish
Jacket got wings, True’s got propellers
Gave all my old Margielas to my boy Marcellus
Pulled up with no laces, had the whole block jealous
Oh, Jesus Christ, I don’t need advice
Wild nigga life, tell ’em read my rights
Man it hot tonight, lucky I wore my ice
15 in the game, baby girl, I got stripes (Huuh)

メーン,オーマイガーッ
インスタで人気の彼女,でも職は安定しない
メーン,オーマイガーッ
30インチの長髪の三つ編みまとって,リッチなカレシに貢いでもらって
メーン,オーマイガーッ
ドクターにシリコン詰めさせ,おっぱい突き出しブラから出てる
メーン,オーマイガーッ
まるでクルマ無しの野郎にとっちゃUberでしかない

風味は最高,装飾は好かない
羽根付きジャケット,プロペラ付きのTRUEロゴ
履き崩したメゾン・マルジェラの靴をマーセラスにくれてやった
靴ひも無し,ブロック中が嫉妬で騒いでた
オゥ,勘弁してくれ!あんたのアドヴァイスはいらねえ
ワイルドな野郎の生き様,つきつけてやれ,あんたの権利
今夜はアツすぎる,ツイてるね,アイス(ジュエリー)に身をまとる
ヒップホップ始めて15年,遂にストライプ模様(アディダス)と共同制作

(文責及び対訳:Jun Nishihara)

第31位:現代ヒップホップの教科書=Rapsodyアルバム『Eve』リリース (今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

このアルバム,ラプソディ(Rapsody)という女子MCのアルバムです。アルバム名は『Eve(イヴ)』。

収録楽曲1「Nina」より,ヴァースの冒頭1行を紹介します。

Emit light, rap, or Emmett Till
(ラップをして光を放つか,それとも,エメット・ティルのように殺されるか)

アルバムの冒頭から,もうこの強烈な1行です。

彼女(ラプソディ)にとって,死ぬことを避けるためには,ラップするしかない,と。生きることの根元にラップを見出すという強烈さに,我々ラップファンは心を奪われます。アルバムの一番始めの歌詞の1行にこの衝撃のヴァースをもってきたということ自体からして,「このアルバムは心して聞かなきゃいけねえな」と思わせてくれます。

ちなみにエメット・ティル(Emmett Till)というのは,黒人の歴史を学んだことがある人なら,もう知らない人はいないでしょう。ヒップホップをよく聴く人であれば,名前だけでも耳にしたことはあるでしょう。黒人歴史にとってとても重要な人物です。黒人がどれほど残虐な時代を経てきたかの象徴となる人物,エメット・ティルの歴史については,検索してみてください。

以下は,収録楽曲2「Cleo」より。

White men run this, they don’t want this kind of passion (Talk)
A black woman story, they don’t want this kind of rapping (Talk)
They love a fantasy, they love the gun bang action (Talk)
What good is a black women to them? (Yeah)
Raped us in slavery, they raping us again (Yes)
Only put us on TV if our titties jiggling (Uh)

この業界を牛耳っているのは白人,私たちのような情熱は,いらないって(で)
黒人女性の物語,そんなラップは聞きたくないって(それで)
ファンタジーが欲しいんだって,拳銃ぶっ放ってアクション満載のが欲しいんだって(で)
連中(経営陣幹部の白人連中)にとっちゃ,黒人女性になんの意味があるだって?(で)
奴隷時代に私たちをレイプして,ほら,今もこうしてレイプされている(そう)
乳を出して揺らしてる女しか,TVに出そうとしないヤツら(Uh)

このアルバム『Eve』は引き続き全曲をとおして聴くべしアルバムです。

ラプソディのフリースタイルも掲載しておきます。

How y’all gon boo Drake?
Knowing y’all wouldn’t have a boo without Drake

ドレイクにブーイングする権利あんのか?
そもそもドレイクがいなきゃ,あんたらにカノジョすらできなかっただろうに
(ラプソディ,Funk Flex Freestyleより)

(文責及び対訳:Jun Nishihara)

第32位:今年最高の盛り上がりを見せたリル・ナズ・Xの曲「Old Town Road」(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

テイラー・スウィフト(Taylor Swift)は,さかのぼれば,大元はカントリーシンガー(カントリー音楽を歌う歌手)でした。カントリー出身の彼女は,次第にアメリカン・ポップを歌うようになり,今ではアメリカ,いや,全米のみならず,全世界を代表するポップ・シンガーとなりました。つまり彼女は,カントリーを出て国際的世界ナンバーワンとなったアーティストでした。

しかし今年出たこのリル・ナズ・X(Lil Nas X)の全世界ヒット曲「Old Town Road」では,今まで成し遂げられなかったことが成功しました。それは何かといえば,まさにテイラー・スウィフトとは逆,「ヒップホップをカントリーに入れ込んだ」ということです。今まで,「カントリーを出て,ヒップホップに行った」人(たとえばKid Rock(キッド・ロック))はいました。そしてテイラー・スウィフトのように「カントリーを出て,ポップに行った」人もいました。つまり「カントリー出て,他へ行った」人はいたのでしたが,リル・ナズ・Xはそれらとは逆に「ヒップホップをカントリーの世界にもってった」,言わば「ヒップホップをカントリーの世界に逆流させた」ことに成功した,きわめてめずらしいアーティストになりました。

ヒップホップはここ数年,アメリカの「ポップ」として認知されるようになってきました。ロックやジャズと比べると歴史は相当浅いですが,ここへ来て,もうアメリカ中の誰もがヒップホップを無視することはできなくなってきました。ニッキー・ミナージュが世に出てきた頃から徐々に,ヒップホップは一部「ポップ」として認知されるようになってきました。

この曲の偉大さについてはさて置き,今年出たヒップホップ曲第32位として,以下リル・ナズ・Xの「Old Town Road」の2ヴァージョンを掲載しておきます。

Lil Nas X feat. Billy Ray Cyrus – “Old Town Road”

※スキット無し

※スキットあり

(文責:Jun Nishihara)

第33位:Big K.R.I.T.のニューアルバム『K.R.I.T. Iz Here』(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

ビッグ・クリット(Big K.R.I.T.)というアーティストは安定してアルバムをリリースしてきております。日本での認知度はまだ低いのかもしれませんが,アメリカ南部,とりわけミシシッピ州では彼を知らないラップファンはいないほど有名,人気者です。彼の有名なリリックに以下があります。

King city, king, king city
Third coast representer, Mississippi-ssippi-land
Three hundred, three hundred, my stomping ground
Three hundred, three hundred, my stomping ground
Three hundred, three hundred, my stomping ground
King city, M-town, hometown hero

キングの街,キング,キングの街
第3の海岸をレペゼン,そこはミシシッピ,ミシシッピの地
300,300,そこが俺のたまり場
300,300,そこが俺のたまり場
300,300,そこが俺のたまり場
キングの街,Mで始まる地,地元のヒーロー

「キングの街」というのはキング牧師を示唆し,「第3の海岸」というのは,東海岸でもなく西海岸でもないというところ。数字の「300」はビッグ・クリットが育ったミシシッピ州メリディアン市の30アベニュー,そこを俗語で「スリーハンドレッド(300)」と呼んでいます。

彼に希望を見るところは,「田舎者でもここまでやっていけるんだ」という共感する思いです。ミシシッピ州のメリディアンというわずか4万人足らずの人口密度の街で生まれ育ちました。じぶんを田舎者(country boy)と呼び,時に名曲「Hometown Hero」をリリースし(2010年),南部のMCやラッパーたちから根強い支持を受けてきました。

そういう素晴らしき南部ラッパーが今年リリースしたアルバムが『K.R.I.T. Iz Here』。東京に似合わないラップアルバムです。もしあなたが田舎出身でラップ好きであるならば,聴いてみる価値は必ずあります。決して,大都会に依ることなく,東海岸や西海岸のヒップホップに染まることもなく,デビューしてすでに14年,ここまでやってきました。

今年リリースしたアツいシングル曲,ここに掲載しておきます。

(文責:Jun Nishihara)

第34位:Nick Grantのシングル曲「Pink Starburst」(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

2019年に出た曲なのに,どうしてここまで2003年を思い出してしまうのだろう。
Nick Grant(ニック・グラント)のフローといい,ラップといい,メロディといい,ビートといい,この「Pink Starburst」なる楽曲は,ノスタルジアを想起させる曲であり,同時に,ヒップホップが今後進むべき道を示してくれているような,道しるべとなる曲であるといえるだろう。

それがこれ,Nick Grant – “Pink Starburst”をお聴きあれ。

冒頭で,「2019年に出た曲なのに,どうしてここまで2003年を思い出すのだろうか」と書いた。それは以下の曲が理由なのだ。そう,2003年にロカフェラ・レコーズ・ファミリーから不屈のMCことFreeway(フリーウェイ)がリリースしたデビューアルバム『Philadelphia Freeway』からセカンドシングル「Alright」に起用されているサンプリングと同じものを使っているからなのだ!

2003年にこのアルバムが出てからというもの,NYの地下鉄を乗っている間も,メトロバスを乗っている間も,どこへ行くにも,このアルバムを持って出かけた。当時はiPodすらもまだ無い時代。もちろんPanasonicのCD PlayerにCDを入れて聴いていた時代ですよ。

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それにしても,Freewayのキレッキレッのラップはいつ聴いても健全!クリアなライムに,単語をハッキリと言い切るラップの仕方は,どこかNick Grantにさえも似ている気がする。否,逆か。Nick GrantのキレのいいラップがFreewayのラップに似ている,というべきか。

Nick Grantよ,あんたのおかげで,ポータブルCDプレイヤーを持ち歩いていつでも耳にはヒップホップ音楽が流れていた時代を思い出させてくれた。ありがとうな。

(文責:Jun Nishihara)

第35位:Donald GloverことChildish Gambino&リアーナ主演の映画『Guava Island』公開。(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

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(Photo: Amazon)

昨年度「This Is America」という衝撃的なミュージックビデオで世界を驚かせたドナルド・グローヴァー(Donald Glover)ことチャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)ですが(ちなみに当サイトでは2018年トップ30のアーティストとして第16位を獲得),今年はAmazonプライム・ビデオ上で映画『Guava Island』を発表いたしました。リアーナと共演したこの映画のシーンをいくつかお届けいたhします。

今年の第35位は同映画『Guava Island』,そして楽曲「Summertime Magic」に合わせて踊るドナルド・グローヴァー(Donald Glover)とリアーナ(Rihanna)に送ります。

Donald Glover扮するデニ・マルーンがステージでこの映画のテーマ曲ともなる楽曲「Saturday」を歌うところを,女性ヒロインであるリアーナ扮するコフィが目の当たりにするというシーンです。

もうひとつは,この映画の有名なシーンです。デニによる求愛のダンスによって,最後のほうでついにコフィもつられて踊り出す,というシーン。リアーナ扮するコフィが踊り出すところは,二人の魅力が静かに伝わってきます。

映画の見所はなんといっても,デニとコフィのやりとりとダンス,そして,それ以外にもキューバの素晴らしい景色やバックに映る人や自然の風景です。それが満載に見られる9分の解説クリップを掲載しておきます。観たくなってきましたか?

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(文責:Jun Nishihara)

第36位:Nonameのインディーズ出版のアルバム『Room 25』をスルメのように味わう(今年出たHip-Hop名曲・名場面ベスト50)

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これまでのランキング(第49位〜第37位まで)は,ヒップホップ色が濃いこてこてのアーティストが揃っていました。

だんだんとランキングが上がってきまして(本日は第36位),ゆっくりと洗練性とインテリ性を上げていきます。

まだまだインディーズ・レーベルで頑張っているアーティスト=Noname(ノーネーム)の登場です。

彼女のデビューアルバム『Telefone』(2016年リリース)はあまりにも有名です。インディーズなのにここまで有名になったのは新鮮で新鋭的でとても素晴らしいことだと思います。インディーズのアーティストにもっと光が当たっていい。ここまで素晴らしいマテリアルを提供してくれているのだから。という一つの使命をもって展開してくれているのが,以下のウェブサイト(bandcamp)です。ここでは,購入者が曲やアルバムに支払える金額を決められるという,おもしろい試みを提供してくれているサイトです。

https://nonameraps.bandcamp.com/

Noname(ノーネーム:名無し)のフローは特徴的です。少し聴けば,彼女の声を別のところで聴いても,「あ,Nonameだ」と分かる。そういう声とフローをしています。

その彼女の最新作アルバム『Room 25』から以下の曲を聴いてみます。昨日のKash DollやDoja Catの曲の雰囲気から,ガラッと変わります。冒頭の歌の部分はわずか20歳のR&B歌手Ravyn Lenae(ラヴィン・レネ)が歌う声です。

Noname – “Montego Bay” feat. Ravyn Lenae

同アルバムからもう1曲,Noname – “Ace”を聴いてみます。こんどはライヴでどうぞ。

ノーネームのこのアルバム(『Room 25』)は,ギャングスタ・ラップのような野蛮で最高なラップアルバムとは異なり,静けさのともなうすぐには飽きないアルバムです。そのため,すぐにはイマイチ好きになれないアルバムかもしれませんが,1回目より2回目。2回目より3回目,少しずつスルメのように噛んでいくと,だんだんとハマっていくという不思議なアルバムです。過激な味は無いですが,一見無味乾燥のように思えた音楽が,ゆっくりと深い味わいを感じさせてくれる,少なくとも1曲好きな曲を見つけて,3回は聴くべきアルバムです。

(文責:Jun Nishihara)

第37位:今年の37位はKash Doll? もしくはDoja Cat? 二人とも今年メインストリームデビュー!(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

名前が似すぎて,違いがわからん!・・・と言う方に,まずは写真で区別していただきましょう。

まずはキャッシュ・ドール(Kash Doll)は黒人女子ラッパー。
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そしてドジャ・キャット(Doja Cat)はかなり色白の二人種(黒人と白人にまたがる)女子ラッパーです。パパが南アフリカ生まれ,ママはユダヤ系の白人というステフロン・ドンに負けず劣らない多種多様のカルチャーが混ざり合った家庭で育ちました。
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上記2つの写真を見比べるだけでも,イメージというか印象は二人とも互いにぜんぜん異なります。写真の印象だけでは,どちらが好きですか?

パッと見はドジャ・キャットが好印象ですけれど,キャッシュ・ドールのほうがラップが上手そうですね。

さて,こんどは,二人が今年リリースしたシングル曲をそれぞれ聴き比べてみましょう。

まずはキャッシュ・ドール(Kash Doll)から,今年8月にリリースされたシングル曲「Ready Set」です。

続いてドジャ・キャット(Doja Cat),同じく今年8月にリリースされたシングル曲「Juicy」です。

どちらが好きですか?
写真で見たときの印象どおり,ラップに関しては,キャッシュ・ドールがダントツですね。

最後に,二人のフリースタイルを聴き比べてみましょう。

まずはキャッシュ・ドール(Kash Doll)から。

キャッシュ・ドールのフリースタイル中で「Detroit Queen」と出てきますが,彼女はデトロイト出身。エミネムやビッグ・ショーンの同胞です。

続いてドジャ・キャット(Doja Cat)・・・なのですが,いいフリースタイルが見つからなかったですので,彼女がエロく歌うインスタ動画と,続いて“A COLORS SHOW”で披露したシングル曲「Juicy」を掲載いたします。

こうして見てみますと,二人はまったく毛色の異なるアーティストということが分かります。キャッシュ・ドール(Kash Doll)はラップもフリースタイルもしっかりしていて,根っからのヒップホップ・アーティストですが,色白のドジャ・キャット(Doja Cat)はウタも歌えて,ポップス寄りですね。

さて,それでは今年第37位の軍配を上げるのは,キャッシュ・ドールか,ドジャ・キャットか,どちらでしょう。

ヒップホップ好き代表としては,今年の軍配は,ラップもフリースタイルもできるキャッシュ・ドール(Kash Doll)に決定です。ドジャ・キャット(Doja Cat)は見た目もいいですし,これからポップス界でも人気を挙げていくのでしょうが,最近増えてきた女子ラッパーの間で熾烈の戦いを繰り広げるであろうキャッシュ・ドールには,さらに頑張っていってもらいたいですね。

ということで,今年第37位はキャッシュ・ドール(Kash Doll)でした。

(文責:Jun Nishihara)

第38位:UK生まれでジャマイカンの血を継ぐ女子ラッパー=Stefflon Donのシングル曲「Phone Down」(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

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いよいよ彼女のステータスも確立し始めてきました。2017年ごろからぐつぐつとその人気ぶりは沸き始め,今年はリル・ベイビー(Lil Baby)をフィーチャリングしたシングル曲「Phone Down」をリリースしました。以下のMVです。

さて,ステフロン・ドン(Stefflon Don)の人気ぶりは,ヒップホッパーの間にとともらず,レゲエやレゲトンで有名なジャマイカン連中の間でも確固たる地位を確立してきております。

2017年には,メインストリームに登場するキッカケとなったシングル曲「Hurtin’ Me」をリリースしました。フィーチャリングはフレンチ・モンタナ(French Montana)です。

彼女のミュージックビデオを観ても感じると思いますが,他のストリッパー的ラッパーとはまったく異なるヴァイブスを感じます。芯が強い姉御肌(あねごはだ)といいますか,決して若者ウケを狙っているわけではない,全世界の女子の「カッコ良さ」を代表するような雰囲気を醸し出しているところが,男が観ていてもカッチョいいと感じます。

もう1曲観ておきましょう。次はトリー・レーンズ(Tory Lanes)をフィーチャーリングした楽曲「Senseless REMIX」です。

ステフロン・ドンもトリー・レーンズも双方ともJamaican descent(ジャマイカの血を継ぐ)アーティストですね。

今後も彼女の活躍に期待は高まります。

(文責:Jun Nishihara)

第39位:女子ラッパー&Migos “Quavo”の彼女=SaweetieのEP『ICY』リリース(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

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女子ラッパー=Saweetie(サウィーティー)は今年,EPアルバム『ICY』をリリースしました。冒頭から終わりまで,中毒性の高いフローでラップしてくれます。

まず1曲お聴きください。今年メチャメチャ流行ったシングル曲「My Type」です。ビートだけは聴いたことある人多いでしょう。この大元の曲は,実は,サウィーティーだったんです。

そして2曲目はカレシのクエヴォ(Quavo:Migosミーゴスのメンバー)をフィーチャリングした楽曲「Tip Toes」です。(※ビートとフローの中毒性のご注意を。良い子は真似をしないこと。)

さて,最後に,3曲目は同じくクエヴォをフィーチャリングしたシングル曲「Emotional」をお届けします。これは90’sのR&Bを彷彿とさせる曲で,なかなか素敵です。

ちなみにクエヴォの言う「ハンチョー」とは日本語の「班長」のことで,英語ではhonchoとスペリングします。英語になった日本語の一つですが,英語では「a leader or manager; the person in charge」とオックスフォード米語辞典では定義されております。これをモジって,クエヴォはHunchoと自称し,デビューアルバム「Quavo Huncho」をリリースしました。

(文責:Jun Nishihara)