LONG BEACH, CALIFORNIA – OCTOBER 30: Drake speaks onstage during Drake’s Till Death Do Us Part rap battle on October 30, 2021 in Long Beach, California. (Photo by Amy Sussman/Getty Images)
米国東海岸時間の2月5日(月)20時30分(西海岸時間では17時30分)から生放送でグラミー賞授賞式は開始いたしますが、その直前のレッドカーペット生中継(Live from the Red Carpet)から観覧されたい方は、米国東海岸時間18時30分(西海岸時間では15時30分)から以下のサイトで観覧開始可能です。
1曲目「Rich Flex」3分59秒の曲中,再生時間2分25秒を過ぎたあたり。 2曲目「Major Distribution」2分50秒の曲中,わりと早く0分32秒(「Magic City need a business office.」というフレーズが笑いですね。アトランタ最大のストリップクラブであるマジック・シティにビジネスオフィスが必要だと(笑)。) 3曲目「On BS」ビートスウィッチなし。 4曲目「BackOutsideBoyz」ビートスウィッチなし。 5曲目「Privileged Rappers」末尾にあります。2分26秒。 6曲目「Spin Bout U」ビートスウィッチはなし。サンプリングからビート入るビート・インは0分12秒にあり。 7曲目「Hours In Silence」6分39秒の曲中,2分03秒を過ぎたところです。 8曲目「Treacherous Twins」ビートスウィッチなし。 9曲目「Circo Loco」ビートスウィッチはなし。サンプリングからビートへのビート・インは0分17秒にあり。 10曲目「Pussy & Millions」2分04秒になかなかデカいビート・ドロップあり。ここが3分10秒のビートスウィッチに繋がります。そしてまた3分39秒でビート・ドロップに戻るので,ダブルにビートがガラッと変わる本曲はビート制作の面で,名曲と呼べるかもしれません。あと,聴き比べてもらいたいと思うのですが,曲中0分30秒の箇所と,2分04秒の箇所との違いです。いずれも歌詞は「Bring on a muthafuckin’ problems!」ですが,ビートの入り方が異なるので,極めておもしろいですよ。 11曲目「Broke Boys」3分45秒の曲中,1分54秒で,かなりデカいビート・ドロップあり。ここから曲の雰囲気はガラッと変わります。この曲についてもう一つ突飛なことがあるとすれば,曲の入り方ですね。まるで途中から始まっている錯覚を受ける。冒頭の曲入りは複雑なことになってます。 12曲目「Middle of the Ocean」5分56秒の曲中,1分52秒にビートスウィッチ発生。そして再度,4分49秒でビートスウィッチ発生。1曲をとおして,2002年,2003年の匂いがぷんぷんします。ぷんぷんします。 13曲目「Jumbotron Shit Poppin」ビートスウィッチなし。 14曲目「More M’s」ビートスウィッチなし。 15曲目「3AM on Glenwood」2分58秒の曲中,2分27秒で微かなビートスウィッチあり。 16曲目「I Guess It’s Fuck Me」ビートスウィッチなし。
Hip-Hop史上最も重要なバトルと云われている2パックとビギー(The Notorious B.I.G.)の対決は、お互いの死という最も悲劇的な形で終わりを遂げましたが、そのビギーを世に広めたのはディディ(当時はパフ・ダディと呼ばれていました)です。本名クリストファー・ウォレス(Christopher Wallace)=The Notorious B.I.G.=ビギーは、ディディに導かれ、当時、NYでぐつぐつと人気沸騰しかけていたレコード・レーベル=The Bad Boy Recordsに所属をし、1996年に亡くなるまで、数々の名曲を生み出しました。
2022年に生まれたHip-Hopのうち最高傑作を作り出した一人は,ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)です。アルバム『Mr. Morale & The Big Steppers』をリリースする前,The Heartシリーズの第五作目「The Heart Part 5」を出しました。こちらです。
Dehumanized, insensitive
Scrutinize the way we live for you and I
Enemies shook my hand, I can promise I’ll meet you
In the land where no equal is your equal
Never say I ain’t told ya, nah
In the land where hurt people hurt more people
Fuck callin’ it culture
アメリカに対するケンドリックの思いでもあれば,黒人として生きることの辛さを描写したものでもある。それを6人の黒人に化けてラップする。ケンドリックの声から,一種の危機感(sense of urgency)を我々は感じ取る。そろそろ立ち上がる時である,と。じっと言いなりになってる場合じゃないと。その危機感がこの後リリースされる『Mr. Morale & The Big Steppers』へと昇華する。
ケンドリックはニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)に化けてこうラップする。
And to the killer that sped up my demise
I forgive you, just know your soul’s in question
2022年思い出に残る瞬間(モーメント)の一つは,全米アメリカン・フットボールの優勝決定戦のハーフタイムショーです。全米最大のスポーツイベントといわれているスーパーボウル(Superbowl)に於いて,ついに90年代〜2000年代初期の頃に流行ったヒット曲を引っ提げて,ドクター・ドレー(Dr. Dre),スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg),メアリー・J.ブライジ(Mary J. Blige),エミネム(Eminem),50セント(50 Cent),ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)などという豪華な顔ぶれが登場しました。こちらの映像です。(下記は「再生不可」となっておりますが,「Watch on YouTube」をクリックすれば観れます。)