元ネタの曲を知る(13):Megan Thee Stallion ⇄ Eazy-E, Dr.ドレー, アイス・キューブ

先週6月26日(金)にリリースされたメーガン・ジー・スタリオン or ミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)の新曲「Girls in the Hood」は,1987年にリリースされたコンプトン出身,ウェッサイの総本家=Eazy-E率いるN.W.Aの名曲「Boyz-n-the Hood」を元ネタにサンプリングしております。

https://www.instagram.com/p/CB1HXO9ljJN/

https://www.instagram.com/p/CB6lUKwl-Pk/

先週もお伝えしたティアナ・テイラーのケースでもそうですが,80年代のHip-Hopがこのように30年の時を経て,2020年代に若手アーティストによって蘇らせられるというのはとても重要なことと当サイトでは考えております。当時の音楽が忘れ去られるということに非常なる危機感を当サイトでは感じており,これだけ素晴らしき音楽が生きていたという事実をなんとしてでも次世代に繋げていかなくてはならない,ということを極めて重要なテーマの一つに掲げております。

そういった意味でも,現代Hip-Hopを先導するメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)が80年代の名曲・名盤を蘇らせてくれていることは極めて意義深いことであり,彼女に感謝の念を込めて,以下本曲を掲載しておきます。

このメーガンのフローと勢い,そして明快明瞭なライムにぶっ飛ばされて(blown awayされて)みてください。

続いては,本家本元,ウェッサイの総本家,N.W.Aの大元音源です。

(文責:Jun Nishihara)

元ネタの曲を知る(11):Megan Thee Stallion⇄2パック⇄ファンクの奇才=ブーツィー・コリンズ

久しぶりにこのコーナーをやってみました。
「元ネタ」というのは,ある曲(とりわけ旧い曲)を下敷き(つまり元ネタ)にして,新しいヒップホップやR&B曲を作り出す,というものです。

本日ご紹介するのは,現在全米チャートを総ナメ状態の,大ブレイクしているシングル曲「B.I.T.C.H.」です。アーティスト名は,ご存知Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン,メーガン・ジー・スタリオン,愛称メグ,メィガン)です。昨年2019年に最も活躍したアーティストとして,大ブレイクを果たしました。

https://www.instagram.com/p/B6yUnhNFjMN/
(ビヨンセと娘ブルー・アイヴィー,そしてMegan Thee Stallionとの3ショット)

さて,そのチャート急上昇の楽曲「B.I.T.C.H.」を以下のとおりまずお聴きください。

この曲を聴いて,どこか「なつかしさ」を感じた方は,理由があります。なぜ「なつかしく」感じたか。それは1996年2月にリリースされた2パック(2Pac = Tupac)の名盤『All Eyez on Me』に収録されている楽曲「Ratha Be Ya Nigga」をこの曲は下敷きにしているからなのです。

聴いてみましょう。1996年のカリフォルニアを思い起こされるでしょう。

しかしながら,これにもさらに「大元(おおもと)」のサンプリング・ネタが存在します。

それがファンク界でもエキセントリックな格好をし,サイケデリックさをバンバン醸し出していたベースの天才=ブーツィー・コリンズの「I’d Rather Be With You」です。

これらを聴いた上で,もとに戻ってMegan Thee Stallionの「B.I.T.C.H.」を聴いてみてください。

最後にもう一つ。黒人音楽(ブラック・ミュージック)の歴史に残る素晴らしき名曲と呼ばれた「Redbone」についても同曲を一部サンプリングとして起用しております。

(文責:Jun Nishihara)

米VOGUE誌による「73の質問 with キム・カーダシアン」

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キム・カーダシアン(Kim Kardashian West)と旦那のカニエ・ウェスト(Kanye West)の豪邸を米VOGUE雑誌が訪れて,73の質問を投げかけるという企画。4月11日(木)にYouTubeに掲載されて,再生回数はすでに3000万回を超えたという脅威の数字。

カーダシアンとカニエ夫婦の自宅が見れるというこの企画,レアな映像です。先日ニューシーズン(シーズン16)がスタートした米リアリティTVショー『Keeping Up With The Kardashians』(邦題:カーダシアン家のお騒がせセレブライフ)の最新エピソードでもカニエ・ウェストが登場しておりました。しかし,ここまでキム&カニエの私的な生活を映した番組は初めてではないでしょうか。カーダシアン家のプレイベートライフはTVで放映されまくりですが,カニエが絡んでくるというのは,めずらしいと思います。いかがでしょう。

VOGUEからの質問にも出てきますが,キム&イェー(=カニエ)が住んでいるカリフォルニア州カラバサス市は,カニエの“Sunday Service”が開催されてきた場所でもあります。カニエのhome studioももちろんこの場所にあります。ちなみにカニエが手掛けるコレクション名は“YEEZY Calabasas(イージー・カラバサス)”ですので,ぜひご覧あれ。

(文責:Jun Nishihara)

平成最後の米ミュージック・フェスは,カニエ・ウェストの“Sunday Service”で。

平成最後のミュージック・フェスは,米カリフォルニア州インディオ市で毎年恒例開催されているアメリカ最大のミュージック・フェス=コーチェラ(Coachella)でした。

去る4月21日(イースターの日曜日)に開かれたコーチェラ祭は,カニエ・ウェストの「Sunday Service(日曜のミサ)」には(いろいろな意味で)もってこいの吉日でした。

これを鑑賞するには2つ方法がありました。

1つは実際にカリフォルニアで開かれているコーチェラ祭へ足を運ぶこと。まずは,LAX(ロサンゼルス国際空港)まで飛び,そこからコーチェラ会場まで米ドル$75.00出せばシャトルバスで連れてってくれました。

もう一つの鑑賞方法は,生放送をYouTubeのコーチェラ特設ページでストリーミングで観るという方法でした。これは当サイトでも取り上げました。

ストリーミングで生放送をご覧になられた方々はもう気づかれておりますが,こういう映像がずっと流れました。

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これはfisheye lens(魚の目のレンズ)と言って,まるで望遠鏡で覗いているような錯覚を覚えます。どうせ生ストリーミングするのなら,他の人たちがやってるストリーミングとは違った方法でやりたい,というカニエのよくいえばアーティスティックな,別の方法でいえばひねくれた,一筋縄ではやらせない,もうこれはカニエの性(さが)と呼んでいいほどのものと思いますが,を見せてくれました。

しかしながら,さすが観客の数は相当なものでした。

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正規のコーチェラ会場とは別の(カニエ特別の)会場を使いました。もうこれは会場と呼んでよいのか,山の中の丘の上と呼ぶのがふさわしいのか,もう分からなくなりますが,今年頭から毎週日曜日にこじんまりと始めてきた「Sunday Service」を考えますと(それも山の中でやっておりました),とても適当(適切)なロケーションであったことは間違い無いでしょう。

そういったステージもなく,カニエを映すステージ上のモニターもないところで,これだけの観客数が集まった(しかも日曜日の午前9時!)のは,特筆すべき事項でしょう。

さて,4月21日,イエスが甦ったとされるイースターの日曜日,時間は午前9時。まだ始まりません。しばらく経って9時15分,聖歌隊(choir)の仲間たちがこぞって丘の上へ向けて歩き始めました。だんだんとオルガンの音色が聞こえてきました。これまでのサンデーサービス同様,パステルカラー(カニエのファッション色)の衣装に身を包んだ聖歌隊の方々です,皆おそろいです,が丘の上に集まり始めました。

オルガンの音が聞こえていましたが,時間が経つにつれ,少しずつジャジーな音色に変化してきました。音量もだんだんと大きくなってきました。まだ演奏は始まっておりません。まだカニエは登場しておりません。

一番最初に映ったのが,タイ・ダラー・サイン(Ty Dolla $ign)した。丘の近くではカニエの娘,ノースちゃんとセイント君が踊っている姿が見え始めました。

カニエのレーベル仲間であるキッド・カディ(Kid Cudi)そしてチャンス・ザ・ラッパー(Chance the Rapper)が二人でポーズを決めている姿も映し出されました。

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(チャンス・ザ・ラッパーが指を差しているのは,結婚指輪です。今年3月11日に結婚式を挙げたばかりでした。)

そしていよいよ,このコンサートの大ガシラ=カニエが現れました。

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そうこうしているうちに時間は9時55分となり,いよいよ,コンサートが幕を開けました。

曲もくは「Father Stretch My Hands」やめずらしいところではジェイZとビヨンセの「Lift Off」(『Watch The Throne』収録)などを披露。

このコンサート中のトリビアとして,ずっと帽子(キャップ)をかぶっていたラッパーは誰でしょう。

こたえはチャンス・ザ・ラッパーでした。

この“Sunday Service(日曜のミサ)”という聖なる時間にキャップをかぶって許されるのはチャンスくらいですね。

カニエのレーベル仲間であるティアナ・テイラー(Teyana Taylor)ももちろん参加しておりました。楽曲「Never Would Have Made It」を披露した彼女の声は,天にさえも届くような美声でした。

それから聖歌隊のみなさんの迫力も見応え(聞き応え)がありました。

ティアナ・テイラーが歌っている間に,聖歌隊が連呼した「Stand up! Press forward! Move on!」という掛け声が(これはさすが黒人の聖歌隊です)圧倒的な迫力を醸し出しておりました。

そして吠えるあの男=DMXもちゃっかり参加。「This is a God dream…」の歌中にヤツが現れました。

ライヴ終わり近くに「Jesus Walks」をカニエ,聖歌隊,全員で歌い上げ,Happy Easterで幕がないところで幕を閉じました。

米全国紙のニューヨークタイムズ(The New York Times)が素晴らしい写真を撮っておりますので,以下掲載します。

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アメリカ全国ネットワークのBET (Black Entertainment TV)はさすが黒人に特化したTVネットワークと言わんばかりに,下記の迫力ある写真を撮影しました。

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さて,この一連の“Sunday Service”で,カニエはそれさえも「ブランド」化することに成功しております。それは「CHURCH CLOtHES」という名前で販促商品ならぬ洋服を作り上げました。

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パステルカラーのトレーナーやパンツです。

そして4月26日〜28日の3日間に亘って開催された,ファレル・ウィリアムスのミュージック・フェス=“Something In The Water”では,ファッション誌にも登場しまくりのあのファレル・ウィリアムスがカニエの“Sunday Service”のトレーナーを着ておりました。

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(4月27日(土)に開催された“Something In The Water”ミュージックフェスのステージで。左はジェイZ,右はカニエのトレーナーを着るファレル・ウィリアムス。)

平成最後のアメリカ最大のミュージック・フェスはコーチェラでしたが,もうひとつファレル・マニアにとっては,“Something In The Water”フェスも欠かせないものとなりましたので,次回はこの”Something In The Water”を取り上げます。

(文責:Jun Nishihara)

本日,カニエのコーチェラ・ライヴ生放送!(ここで視聴可能)

いよいよ本日,カニエ・ウェスト率いる「Sunday Service」ならぬ「Easter Sunday Service」がアメリカ最大のミュージック・フェス=Coachella Music Festival(コーチェラ・フェス)で開催されます。

詳細は以下のとおりです。

日時:本日(4月21日(日))アメリカ西海岸時間午前9:00開始(日本時間では22日(月)になったばかりの午前1:00時開始(つまり21日(日)の夜中1:00時開始))

生放送で観るならば,以下のYouTube Live(YouTubeの生放送チャンネル)で視聴できます。
(※これは翌日には消えますので,本日中のみ視聴可能です。生放送です。→予定どおり「生放送リンク」は消えましたので,クリップを掲載しておきます。)

再放送は,本日アメリカ西海岸時間午後3:00時開始(日本時間では22日(月)の午前7:00時再放送開始)です。

今年2019年に入ってからすぐ,1月から毎週カニエは「Sunday Service」を開催してきました。先週はいよいよ15週目を迎え,そして本日,その最高潮(culmination)を極めるがごとくコーチェラで開催されることになりました。毎週開かれていたジャムセッションですらかなりの完成度でしたから,世界中から観客が集まるコーチェラ・ライヴではさらなるパフォーマンスが期待できるでしょう。

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(文責:Jun Nishihara)