第23位:黒人女性の(それも若者の)代弁者として艶麗な声で歌うわずか20代のRayana Jay。(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

レイアナ・ジェイ(Rayana Jay)については,以前2回に亘って掲載いたしましたので,下記ページをご参照願います。

2018年11月28日
若手アーティストの街角:Rayana Jay – “Sunkissed”

2019年6月19日
現代の若者黒人文化をリードする人物(その①:レイアナ・ジェイ)

レイアナ・ジェイは本年,アルバム『Love Me Like』をリリースし,正式デビューを果たしましたが,上記ページに掲載したとおり,すでに3枚のEPをリリースしております。

その中から,”what’s cooler than cool?! ICE COLD!”(クールよりクールなものは何?!アイス・コールド!)で知られるサウスの生きた伝説的ラップデュオ=OutKastのフレーズをもじった歌詞を起用した楽曲「Sleepy Brown」を掲載しておきます。これはデビュー前の初期の頃のレイアナ・ジェイの歌。これからレイアナは有名になっていくわけですが,「無名時代の曲」というのは,将来,非常に貴重になりますので,じっくり聴いておくべし!!

レイアナ・ジェイ(Rayana Jay)は,いまだにWikipedia(ウィキペディア)には掲載されておりませんが,これからウィキペディアにも載るようになり,COMPLEX等のカルチャー雑誌でも取り上げられるようになり,はたまた,NPRラジオ主催の「Tiny Desk Concert(タイニー・デスク・コンサート)」にも出演するようになるでしょう。レイト・ナイト・ショーの米NBCネットワークtvのThe Tonight Show starring Jimmy Fallonにも!

ひとまずは,来年2020年,レイアナ・ジェイは,NPRの「NPR Music: Tiny Desk Concert」に出ることになるになるのを期待して,本日の第23位を締め括ります。

(文責:Jun Nishihara)

第36位:Nonameのインディーズ出版のアルバム『Room 25』をスルメのように味わう(今年出たHip-Hop名曲・名場面ベスト50)

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これまでのランキング(第49位〜第37位まで)は,ヒップホップ色が濃いこてこてのアーティストが揃っていました。

だんだんとランキングが上がってきまして(本日は第36位),ゆっくりと洗練性とインテリ性を上げていきます。

まだまだインディーズ・レーベルで頑張っているアーティスト=Noname(ノーネーム)の登場です。

彼女のデビューアルバム『Telefone』(2016年リリース)はあまりにも有名です。インディーズなのにここまで有名になったのは新鮮で新鋭的でとても素晴らしいことだと思います。インディーズのアーティストにもっと光が当たっていい。ここまで素晴らしいマテリアルを提供してくれているのだから。という一つの使命をもって展開してくれているのが,以下のウェブサイト(bandcamp)です。ここでは,購入者が曲やアルバムに支払える金額を決められるという,おもしろい試みを提供してくれているサイトです。

https://nonameraps.bandcamp.com/

Noname(ノーネーム:名無し)のフローは特徴的です。少し聴けば,彼女の声を別のところで聴いても,「あ,Nonameだ」と分かる。そういう声とフローをしています。

その彼女の最新作アルバム『Room 25』から以下の曲を聴いてみます。昨日のKash DollやDoja Catの曲の雰囲気から,ガラッと変わります。冒頭の歌の部分はわずか20歳のR&B歌手Ravyn Lenae(ラヴィン・レネ)が歌う声です。

Noname – “Montego Bay” feat. Ravyn Lenae

同アルバムからもう1曲,Noname – “Ace”を聴いてみます。

ノーネームのこのアルバム(『Room 25』)は,ギャングスタ・ラップのような野蛮で最高なラップアルバムとは異なり,静けさがともなうと共に,何度聴いても飽きが来ないアルバムとなっており,完成度は高いです。すぐに好きになれるような劇薬のアルバムとは呼べませんが,1回目より2回目。2回目より3回目,というふうに,少しずつスルメのように噛んでいくと,だんだんとハマっていくという不思議なアルバムです。過激な味は無いですが,一見無味乾燥のように思えた音楽が,ゆっくりと深い味わいを感じさせてくれる,というアルバムです。少なくとも1曲好きな曲を見つけて,3回は聴くべきアルバムです。

(文責:Jun Nishihara)