【おさらい①】2022年前半にリリースされたHIP-HOPアルバム

本年2022年も折り返し地点に差し掛かろうとしております。
この時点でリリースされているHIP-HOPアルバムについてここでおさらいしておきたいと思います。

①ファイヴィオ・フォーリン(Fivio Foreign)-『B.I.B.L.E.』

サンプル曲:Fivio Foreign – 「What’s My Name」

②ジャック・ハーロウ(Jack Harlow)-『Come Home the Kids Miss You』

サンプル曲:Jack HarlowWhat – 「First Class」

③ドリームヴィル(Dreamville)-『D-Day:A Gangsta Grillz Mixtape』

サンプル曲:Dreamville (JID feat. Kenny Mason, Sheck Wes & J. Cole) – 「Stick」

④ニゴ(NIGO)-『I Know NIGO!』

サンプル曲:Pusha T, NIGO – 「Hear Me Clearly」

⑤ラトー(Latto)-『777』

サンプル曲:Latto & Mariah Carey – 「Big Energy」

(キュレーティング:Jun Nishihara)

第28位:Dreamvilleから今年イチのリリカル・ヒップホップ曲「Down Bad」(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

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(上記写真はベテランのヒップホップ・フォトグラファー=ジョナサン・マニオン(Jonathan Mannion)によるものです。Dreamvilleレーベル所属のメンバーたち。時計回りに左端から,Lute,Bas,Childish Major,Omen,Ari Lennox,Cozz,J.I.D,J. Cole,Earthgang。)

あれはたしか約9年前だったと思います。J. Coleがまだ駆け出しの頃,ヒップホップ雑誌のXXLで私は彼のインタヴュー記事を読みました。もともと彼(J. Cole)はディディからレーベル契約のオファーをもらっておりましたが,当時若気の至りであったJ. Coleはこう言って断ります。「じぶんがほんとうに納得できるレーベルじゃなきゃ入りたくねえ」と。なんと生意気な(笑)。しかしこうして後ほど彼が「ほんとうに納得した」JAY-Zのレーベル=Roc Nation(ロック・ネーション)に入ることになり,その後はもうトントン拍子でここまで成り上がった,というアメリカン・ヒップホップ界の一つのサクセス・ストーリーであります。

J. Coleは自分ひとりだけの成功では満足せず,Dreamville(ドリームヴィル)というチームを立ち上げ,仲間たちをも成功に導きました。その仲間たちが冒頭の写真ですが,その中でもダントツにきわだってラップが上手いヤツがいます。それがJ.I.D。本日とりあげたい以下のMVをご覧あれ。そしてJ.I.Dのヴァースにぶっ飛んじまえ。

Dreamville feat. J.I.D, Bas, J. Cole, Earthgang & Young Nudy – “Down Bad”

(文責:Jun Nishihara)