あまりにも素敵なDJミックス動画(その①)

この動画、素敵な理由が3つあります。

①選曲の良さ、移行のスムーズさ

DJ動画なので当然ながら、選曲が良いことと(新旧、古い曲も新しい曲も織り交ぜて)、そして移行(transition)がスムーズであることはさることながら、あえて移行をはずすということもしています。タイムライン @18:45 では、トランジションを敢えて外して、ドレイクの「エィ」が間(ま)を取り持つというワザを成し遂げています。

そしてハプニングが1つ。動画中でもテロップが出ますが、途中、スピーカーが接続不具合を起こし、音楽が途切れても、参加者が自ら歌い続けて、スピーカーが息を吹き返すまで、その熱を維持することに全員が一丸となって協力してくれるという奇跡が起きます。タイムライン @1:02:02 の箇所ですね。これって実は、次の②にも通じますが、こういうことですよね。

②参加者同士の関係、交わりが、素敵すぎる

上記①でも少し触れましたが、協力精神が半端ないですね。みんな全員が一丸となってこのパーティーを素敵なものにしている。そして参加者ひとりひとりが、心から楽しんでいるように見える。見ているほうも素敵な気持ちになってくる。リリックを口ずさんでいる人、踊りあかしている人、笑っている人、この動画、私もうすでに10回くらい観ましたが(っていうか通勤の時も流していますが(どんだけ好きなん笑))、その都度、注目する人を1人決めておいてその人を見てると、それぞれの人生が見えてくるような気がしておもしろい。たとえば、カニエの「All Falls Down」からDJの左手にいる白と黒のストライプジャケットの女性。この人がリリックを口ずさむのと、笑顔で人と話しているところを見ると、もしかして、別の動画でDJをやっている人なんじゃないか、というふうに、この人はどういう人生を送っているんだろう、R&Bかなり聴き込んでいるだけじゃなく自分でもLPをスピンしてる人なんじゃないか、とか想像を掻き立てれる、そういうところも楽しめる素敵な動画です。@08:20 には奥さん(パートナー)が飲み物を運んだりしてくれるところもあって、ロジロジ的な要素も垣間見れて、そういうところ、個人的には結構好きです(笑)。

③太陽が沈んだ後の外が暗くなっていく雰囲気が素敵すぎる

冒頭(@00:39)でDJが照明を落としますが、動画始終をとおして、外の明るさが段々と暗くなっていくという動画ならではの楽しみ方もできます。最初は外の背景が明るかったのが、途中、徐々に薄暗くなってきて、後半には真っ暗になっており、外のビルの照明が見えるくらい。これって夜寝る前に日記とかジャーナル書きながらこの動画を流すっていう使い方もできるから「思考の集中を邪魔しない適度な暗さ」っていう意味でも副交感神経にうったえる使える動画だなっていう風に思いました。ちなみにここNYのブルックリンでやってますが、DJ自身は西海岸出身で、いつもはNYとは天候も自然も気候も異なるカリフォルニアから配信しています。今回は初めてのNYからの配信動画らしいですね。動画の背景がブルックリンの道路に面していますが、NYらしいガラスと鉄の柵でできたドア(窓)で、この「冷たさ」と、照明(lighting)の「暖かさ」(途中からオレンジ色のライティングとキャンドルに移行)が対照的で、後半から外が真っ暗になり、オレンジ色の照明に包まれるっていう素敵すぎる現象(太陽の浮沈という自然を相手にしたDJ!)も起きています。

さて、その動画を以下のとおり紹介します。

(文責&キュレーター:Jun Nishihara)

第11位:イマドキラッパー最前線!若者黒人の間で今年超ハヤったDaBaby,おまけに今覚えておくべき4人のラッパー!(2019年Hip-Hop名曲名場面ベスト50)

ヒップホップ業界は,移り変わりがきわめて激しい業界だといえます。それぞれの年ごとに,キーとなる最重要人物がいて,他方で,それぞれの年ごとに大ブレイクした新人若手アーティストというのもいます。

たとえば2016年。キーとなる最重要人物は名盤『Awaken, My Love!』をリリースしたチャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)であり,歴史に残るアルバム『blond』をリリースしたフランク・オーシャン(Frank Ocean)でした。大ブレイクした新人若手アーティストはチャンス・ザ・ラッパー(Chance The Rapper)であったり,ミーゴス(Migos)であったり,カーディB(Cardi B)であったり,21サベージ(21 Savage)でした。

その翌年は2017年。キーとなる最重要人物は名作『DAMN.』をリリースしたケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)であり,そのケンドリック自身が絶賛していたアルバム『4:44』をリリースしたジェイZ(JAY-Z)でした。大ブレイクした新人若手アーティストはXXXテンタシオン(XXXTentacion)であったり,アンダーソン・パーク(Anderson .Paak)であったり,レイ・シュレマー(Rae Sremmurd)であったり,テカシ69(6ix9ine)でした。

昨年は2018年。キーとなる最重要人物は『More Life』や『Scorpion』を立て続けにリリースしたドレイク(Drake)であったり,『Astroworld』をリリースしたトラヴィス・スコット(Travis Scott)でした。大ブレイクした新人若手アーティストにはジュース・ワールド(Juice WRLD)やプレイボーイ・カーティ(Playboy Carti)やリル・パンプ(Lil Pump)やシェック・ウェス(Sheck Wes)という名前が並びました。

そして今年!2019年!キーとなる最重要人物はもうヤツ=カニエ・ウェスト(Kanye West)でしょう。2010年に始まったこのデケイド(decade)を代表する最重要人物でもあります。そして今年大ブレイクした新人若手アーティストには・・・(今覚えておくべき4人のラッパーとして)

DaBaby(ダ・ベイビー),YBN Cordae(YBNコーデー(テニス選手大坂なおみの恋人として報道)),J.I.D.,そしてYoung M.A(ヤングM.A)の4名です。

中でも,勢いが止まらないのが,ダ・ベイビー(DaBaby)!!!!!

ダ・ベイビーの勢いは電光石火のごとく,閃光が放つ稲妻のごとく,物凄い勢いで2019年を圧巻させました。まぁ,ここまで威勢のいいヤツがあらわれるのは久しぶりです。どれくらい威勢のいい野郎かっていうのは,次の動画を見てみるとその感じが掴めると思います。

ライトブルーの服着たヤツがダ・ベイビー(DaBaby)で,赤いのがミーゴス(Migos)のメンバーでカーディB(Cardi B)の旦那さんであるオフセット(Offset)です。

早速,ダ・ベイビーが人気を博すキッカケとなったフリースタイルがこちら。当サイトでも常連のHOT97: Funk Flex Freestyle番組でフリースタイルをカマすDaBabyです。

それにしてもこの1年で,ダ・ベイビーの盛り上がりは,急上昇。これは物凄いですね。

続いて2人目!テニス選手の大坂なおみの恋人として報じられているラッパー=YBNコーデー(YBN Cordae)も今年2019年,大人気,絶好調です。同じフリースタイル番組で,お届けします。ビートはJAY-Z & Kanye Westの名曲「Otis」です。2曲目のビートは「Suge」,3曲目のビートはルーペ・フィアスコの「Kick, Push」です。YBNコーデー自身もフリースタイル中に言うように「ビートのヴァラエティ,たまんねえ!」です。7分間みっちりフリースタイルするヤツ(顔はこんなんですけど,ラップはスゲえ!)ですので,最後まで聴いてください。大坂なおみが惚れる理由もわかります。たしかに,すごいです。この7分間のあいだに,ラップの「スタイル」を5,6回,変えてますから。わかります?このすごさ。

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続いて3人目!J.Coleのチーム=Dreamvilleから,超リリカルなヤツが出てきました。その名もJ.I.D.です。彼もすごいですよ。若手なのに。新人なのに。このフリースタイルのことを英語で「bar game」とも呼びます。ファンク・フレックスが言うように,I know your bar game crazy, bruh!(あんたのフリースタイルもたまんねえぜ,ブラザー!)。

続いて4人目!彼女(彼)=Young M.Aのことは,もう新人とは呼べないですが(でもまだ若手!),ブルックリン出身。2014年にリリースしたデビューフリースタイルの「ChiRaq」は傑作。ストリート音楽の傑作です。

その彼女(彼)が同じくFunk Flex Freestyle番組でフリースタイルを今年カマしましたので,ご覧あれ。

本日は,今年2019年に出た物凄い勢いの若手4名を紹介しました。来年2020年,この4人(DaBabay, YBN Cordae, J.I.D., Young M.A)ますます注目!!!!

(文責:Jun Nishihara)