8/5に実施されたカニエ・ウェスト『DONDA』のAlbum Release Partyより(其の参)

前回に引き続きカニエ・ウェストのニューアルバム『DONDA』のアルバム・リリース・パーティー(8月5日(木)に開催)より、その模様を一部以下に掲載しておきます。

カニエ・ウェスト『DONDA』リリースは8月22日(日)予定。

カニエ・ウェスト(Kanye West)のニューアルバム『DONDA』のリリースは、月額音楽ストリーミングサイトであるアップルミュージック(Apple Music)では未だ見られず、iTunesの購入サイトのほうでは「Expected Aug 22, 2021」(8月22日リリース予定)とされ、以下の画面が表示されます。

Drake曰くニューアルバム『Certified Lover Boy』完成。そして8月5日にはカニエ・ウェスト『DONDA』アルバムリリース・パーティ開催予定。

7月31日(土)、ラジオ局SiriusXMに登場したドレイク(Drake)はこう云います。

Album’s cooked.
Certified Lover Boy on the way.
That’s for anyone in the way.

アルバムが完成した。
『Certified Lover Boy』がやってくる。
邪魔する連中どもよ、やってやる。

邪魔する連中ども(anyone in the way)というのは誰のことでしょうか。
1つ言えるのは、2018年にドレイクの息子についてディスラップをしたプッシャT(Pusha T)のことですが、そのプッシャTが所属するG.O.O.D. Musicレーベルは、カニエ・ウェストが創設したものでございます。

カニエ・ウェストは8月6日(金)に『DONDA』をリリース予定。
前日5日(木)には以下のとおり、アルバムリリース・パーティが開催される予定です。

(文責:Jun Nishihara)

カニエ・ウェストの噂の新盤アルバム『DONDA』リリース日を2021年8月6日へ変更。

カニエ・ウェスト(Kanye West)が7月22日(木)に、アトランタのメルセデスベンツ・スタジアムにて盛大に開催したリスニング・イベントですが、その目玉である新盤アルバム『DONDA』はその後、日付が23日(金)に変わる0時にリリースはされず、8月6日(金)までリリース日を遅らせることが判明しました。

これはカニエがアルバムに込めた「思い」とクリエイティヴィティをさらに先鋭化させたものとするための決断であることが期待できます。

これだけ観客が満席で入る中で、アルバムに収録された楽曲を世に初めて公開する、という趣旨のイベントなのですが、逆に言うと、ただアルバムの収録楽曲を流す、しかも全曲ではなく、各楽曲の要所要所部分をかいつまんで(スニペットで)、ということにすぎません。しかしながら、たったそれをするだけであるにもかかわらず、このスタジアムの全座席が観客で埋め尽くされて、満席となる現象が起きるというのは、カニエ・ウェストだからであって、まったくカニエというアーティストは不可思議なアーティスト(他に類似のアーティストがちょっと見つかりません)であるなぁ、と私はいつも悩んでいます。

もうネタバレさせてよいでしょうか?
もうちょっと待ちますか?

それでは日本語ではなく、英語だけで・・・

This might be the return of the Throne…

当該リスニング・イベントのワンシーンを掲載しておきます。これは私が撮ったものです。スタジアムの端から端まで観客で埋め尽くされています。

(文責:Jun Nishihara)

カニエ・ウェストのニューアルバム『DONDA』がリリースされる前夜に、リスニング・イベント開催。

本日は7月22日(木)の夜23時です。つい先ほどまで、カニエ・ウェスト(Kanye West)による、ニューアルバム『DONDA』(カニエの亡き母親の名前です)リリースに際しての、前夜リスニング・イベントがジョージア州アトランタ市のメルセデス・ベンツ・スタジアムにおいて、満席(チケット完売)状態で、開催されました。

その一部始終を、勿論私はリアルタイムでライヴストリーミングをとおして観ていました(現在NYに住んでおり、明日は仕事があるため、アトランタまで行けませんでした)。ただ、観るだけでは勿体無いので、一部始終をiPadを使用して録画しました。いくつかその模様の写真等を以下掲載しておきます。

午後8時に開催される予定でしたが、以下のような画面が約1時間30分ほど、流れていました。

そして午後9時30分頃を過ぎ、カニエが登場。真っ赤な服装に身を纏い(My Beautiful Dark Twisted Fantasy時代(つまり2009年)のカニエを彷彿とさせます)、巨大なスタジアムにひとり、赤い姿が映し出されます。(以下写真の右上です。)

チケット完売である証拠に、物凄い人の数です。

ネタバレさせたくないですが、アルバム『DONDA』の最終収録楽曲には、Big Brotherが登場します。

こういうことです。

リスニング・イベント、開催時間は約1時間20分を経て、おしまいです。

トラックリストはこちら。(カニエ・ウェストのインスタグラムにアップされた写真より。)

アルバムのジャケ写はこちら。

いよいよ間もなく、本22日が終わろうとしており、23日(金)に差し掛かろうとしております。カニエ・ウェスト(Kanye West)のニューアルバム『DONDA』がリリースされます。

(文責及び写真:Jun Nishihara)

アルバム『Khaled Khaled』より、楽曲⑥「LET IT GO」です。

DJキャレド(DJ Khaled)が本年4月30日にリリースしたアルバム『Khaled Khaled』より、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)及び21サヴェージ(21 Savage)を迎えた楽曲⑥「LET IT GO」です。

こちらもイマをときめく(っていうか、ずっとときめいていたが、ポップを聴く連中以外にはちゃんと評価されておらず、ここへ来てヒップホップ界へもその名を馳せてきた)ジャスティン・ビーバー登場です。

(キュレーティング:Jun Nishihara)

アルバム『Khaled Khaled』より、楽曲⑤「I DID IT」です。

DJキャレド(DJ Khaled)が本年4月30日にリリースしたアルバム『Khaled Khaled』より、ミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)、リル・ベイビー(Lil Baby)及びダ・ベイビー(DaBaby)そしてサビにポスト・マローン(Post Malone)を迎えた楽曲⑤「I DID IT」です。

まさにイマをときめく3名のラッパー、ミーガン・ジー・スタリオン、リル・ベイビーそしてダ・ベイビー登場。

ミュージックビデオの冒頭で、しっかりスポンサーを行い、それでビデオ制作費をまかなうというさすがのDJキャレド(DJ Khaled)でした。スポンサー提供先は、ディディ(Puff Daddy)のDELEON(←テキーラ)、そしてリック・ロスのBelair(←シャンパン)、それからビールのBUD LIGHT PLATINUM SELTZER。加えて、オンライン銀行アプリのCHIME。ミュージックビデオ・ディレクターであるDave Myersの請求書が高額っつうんで、上記4つ(+ビデオ中でちゃっかりDORITOSの宣伝もしてますね笑)のスポンサー収入だけでまかなうことを冒頭宣言したという素晴らしきクリエイティビティでした。

(文責:Jun Nishihara)

2021年のHIP-HOPに非常に重要な意味を持つアルバム『Khaled Khaled』がリリースされた。

DJ Khaled(DJキャレド)が通算12枚目となるアルバム『Khaled Khaled』をリリースした。表紙はこんな感じ。

このアルバムタイトルである「キャレド・キャレド」というのは,DJ Khaledがまだ無名であった時代(正確に言えばメジャーデビューはせず,マイアミエリアでしか名を馳せていなかった時代)の芸名であった。DJ Khaledはデビューして今年で15年。早いもんだぜ。2006年にリリースされたDJ Khaledのデビューアルバム『Listennn… the Album』が今もまだ「新たな世代のラップ」のように聞こえてならない。あれから15年たった今も,DJ Khaledは「新たな世代」を「ベテランの大御所ラッパー」とともに引き合わせる「接着剤」「橋渡し」「触媒」の役割として,絶妙なポジションにいるDJ兼プロデューサーの役を引き受けている。そしてそれに成功している。

DJ Khaledがムスリムの儀式である「ナマーズ(祈り)」を捧げている際に,末っ子のアラム君が祈るパパを指さして微笑んでいるのが素晴らしく,これはなかなか良いものを表紙にしましたね。

まずはこの曲を送ります。収録楽曲1曲目,「THANKFUL(感謝)」です。

(文責:Jun Nishihara)

第2位:Freddie Gibbs + Alchemistのコラボ作『Alfredo』(2020年Hip-Hop名曲名場面ベスト30)

2020年は偉大なるアルバムが数々リリースされましたが,その中でもフレディ・ギブス(Freddie Gibbs)及びアルケミスト(Alchemist)がタッグを組んで作り上げた作品『Alfredo』は現代HIP-HOPにおいて,極めて重要な意味を持つアルバムとして挙げられることとなりました。2020年5月にリリースされてから,あらゆるレビューサイトで非常に高い評価を得ておりますし,また,本年グラミー賞でもラップ・アルバム最高の栄光と呼ばれる「Best Rap Album」部門にノミネートされました(これを書いている時点では,賞を取ったかどうかはまだ発表されておりません。)。

アルバムカバーは以下のとおりです。

このアルバムの特徴は,フレディのハングリーでダークなラップ・スタイルと,アルケミストのソウルフルでソフトなビートです。この「暗さ」と「柔らかさ」という比較の対象にもならないような二つの要素が掛け合わさって,一枚の作品(これこそが「作品」)となっております。ようやく「ミックステープ」ではないクオリティのアルバム(作品と呼べるもの)をラッパーが世に送り出してくれました。

フレディのラップ(特にフリースタイル)の迫力と凄まじさについては2019年にこちらのページで紹介しました。右腕に抱えている子どもはまだ小さいのにパパの迫力あるフリースタイルを聴いていてもビクともしないですね。慣れてるんでしょう。こんなことを家でずっとやっているんでしょう。

このラップやり出したら止まらんスタイルは,前にも書きましたが,どうしても私はTupac(トゥパック)を思い出してしまいます。これはただもんじゃ無いってことを感じさせます。

まぁそんなフレディがですよ,ソウルフルなサンプリングを器用に扱うことで有名なアルケミスト(Alchemist)とタッグを組んで,全曲ビートをそのAlchemistに任せてアルバムにしたっていう贅沢な作品を作ったのです。

アルケミストが制作した2004年のこのビートは,16年経った今も強烈に記憶に脳裏に焼き付いて,それだけインパクトあるビートを彼は作ってきたのだと,気付かされました。(優れたプロデューサーは,それぞれ自分の“signature sound”(独特の音)というものを持っており,アルケミストに関しては,その中でもこの分野に関しては秀でています。)

さて,今作アルバム『Alfredo』から2曲,以下のとおり掲載しておきます。

1曲目はDavid T. Walkerの「On Love」をサンプリングした楽曲「Something to Rap About」です。

2曲目はRick Rossをfeat.した楽曲「Scottie Beam」です。

最後に2020年8月にリリースされた次の曲(アルバム『Alfredo』には収録されておりません)も掲載しておきます。

(文責:Jun Nishihara)