ビヨンセのBET 2020スピーチと,メーガン・ジー・スタリオンの2020 BET MUSIC Awardsでのパフォーマンス映像。

当サイトで発表した「2019年に最も活躍したHip-Hopアーティスト及び名曲名場面ベスト50」の第1位を飾ったメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)でしたが,本年2020年も彼女の勢いは続行します。

本年2020年6月28日に開催されたBET Awards ’20(18年前に私がBETを観ていた時,BET Awards ’02でしたが,今はもうBET Awards ’20なのです。あれからもう18年も経っているのです。)では,Humanitarian Award(人道的活動に対する賞)としてビヨンセ(Beyonce)が非常に栄誉ある賞を受賞しました。オープニングは元大統領夫人のミシェル・オバマ夫人が登場してくれました。

そして,「Best Female Hip-Hop Artist(最も素晴らしい女性ヒップホップアーティスト)」としてメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)が賞を受賞。ノミネートは,カーディB(Cardi B)やニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj),ドジャ・キャット(Doja Cat),サウィーティ(Saweetie)リゾ(Lizzo)そしてメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)が入っておりましたが,メーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)が本賞を受賞し,今年も夏をアツくさせてくれるアーティストとして引き続き注目は欠かせないですね。

そのメーガン・ジー・スタリオンの2020年BETパフォーマンス映像を掲載いたします。

おまけに,昨年の夏をアツくしてくれたR&Bアーティスト=サマー・ウォーカー(Summer Walker)のパフォーマンス映像も掲載しておきます。

(文責及びキュレーティング:Jun Nishihara)

第12位:メアリーJブライジのBETパフォーマンスと授賞式(特別功労賞)。(2019年Hip-Hop名曲名場面ベスト50)

だんだんとランキングが上がってきました。今年2019年,ヒップホップ第12位は,メアリーJブライジ(Mary J. Blige)のBET授賞式でのステージです。実はこれ以前にも掲載いたしましたので,詳しくはこちらをご参照願います。

こちらはBET授賞式でのMary J. Bligeのパフォーマンスです。

こちらはBET授賞式でリアーナから捧げられるヒップホップ/R&B特別功労賞,Mary J. Bligeでの授与式及びスピーチです。

今年2019年を象徴し,ヒップホップ歴史にのこる重要な出来事として第12位をメアリーに贈ります。

(文責:Jun Nishihara)

第17位:新人MCがバトるフリースタイル祭り=2019年のBET Cypher。(2019年Hip-Hop名曲名場面ベスト50)

今年の第17位は,全米黒人TVネットワーク=BET=Black Entertainment TV(ブラック・エンターテインメント・テレビ)で放映された2019年のBET Cypherです。Cypherとは,ラッパーが数人,円になってマイク・リレーをしながらフリースタイルをカマす,という遊び。今年の2019年フリースタイルでは,注目すべきは白人の坊ちゃんラッパー=Travis Thompson(トラヴィス・トンプソン)。シアトル出身です。

出演している新人ラッパーは登場の順番に:
・Kash Doll(レペゼンはミシガン州デトロイト市)
・IDK(レペゼンはメリーランド州プリンスジョージズ郡)
・Travis Thompson(レペゼンはワシントン州シアトル市)※※注目!
・Iman(レペゼンはイリノイ州オーク・パーク村)
・King Los(レペゼンはイリノイ州ボルチモア市)

トラヴィス・トンプソンのその他のフリースタイル「Every Friday… Freestyle」も掲載しておきます。

トラヴィスは歌もウマいんですよ。2017年にリリースした歌モノも掲載しておきます。

フリースタイル祭りといえば,毎年恒例のもうひとつの見せ場=XXL Freshman Freestyle(XXL雑誌が開催する新人ラッパーだけを集めたフリースタイル祭り)の2019年版です。

出演している新人ラッパーは登場の順番に:
・Lil Mosey(レペゼンはワシントン州マウントレイクテラス市)
・Megan Thee Stallion(レペゼンはテキサス州ヒューストン市)
・YK Osiris(レペゼンはフロリダ州ジャクソンヴィル市)
・DaBaby(レペゼンはノースカロライナ州シャーロット市)

(文責:Jun Nishihara)

第44位:Normaniのシングル曲「Motivation」(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

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ノーマニ(Normani)はジョージア州アトランタ市出身のシンガー/ダンサー。昨年(2018年)にはカリード(Khalid)とのコラボレーション曲「Love Lies」をリリースし,ソロ活動(以前フィフス・ハーモニー所属)に火をつけた。

今年1月にノーマニはサム・スミス(Sam Smith)との大ヒット曲「Dancing With A Stranger」をリリースし,8月に「Motivation」をリリース。全米いや全世界のダンサーを目指す女の子に向けたその名の通りモチベーショナルなナンバーとなっている。

ミュージックビデオの冒頭,ダンサーを目指す女子がBETの106&Parkを観ながら,ノーマニのMVに感化されてダンスを始める映像が流れますが,これは現代であればYouTubeやSNS等どこでもMVが観られる環境にありますが,当時はMTVやBETでMVを観て影響を受けた人が多かったと思います。そんな我々には共感できるビデオに仕上がっています。

ネット映像ではなくTVでMVを観るというオールドスクールぶりを甦らせてくれたノーマニに天晴。

Normani is bringing the “OLD” back to the “NEW” days.

(文責:Jun Nishihara)

アメリカ『BET』の歴史と重なるメアリーJブライジの音楽史に贈られた特別功労賞。

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(デビュー当時のMary J. Blige)

黒人音楽を聴くという習慣がついているものにとって,アメリカのBETというTVチェンネルは欠かせないものです。アメリカ黒人のカルチャーやファッション,音楽やミュージックビデオ等に関するあらゆる番組を一日中放映しているTVです。(BET=Black Entertainment TV)2000年代初期の頃にはまだまだBETよりもMTVという時流はありましたが,最近ではMTVと双璧をなすほどのクオリティとトレンド力をBETはつけてきたと思います。

MTVと同じくBETでも毎年「BET Music Awards」が開催されます。2001年から開催するようになり,今年で19年目です。

そのBET Music Awardsで今年開かされたAwards授賞式では,メアリー・J.ブライジ(Mary J. Blige)が素晴らしきステージパフォーマンスを見せてくれました。メアリーが活動を始めたのは1989年,BETが創設されたのは1980年,アメリカの全国版TVチャンネルとして認められたのは1983年でした。つまり,BETがアメリカ全土に放映されるようになって僅か6年後にメアリーのミュージックビデオはBETチャンネルで放映されるようになったのでした。

こうして四半世紀以上の黒人音楽史を,Mary J. Bligeとともに歩んできた米国BETチャンネルは,今年(2019年)のBET授賞式で彼女を特別に讃えることとしました。まさにその名に等しい「Lifetime Achievement Award(特別功労賞)」です。この特別功労賞は,黒人音楽の歴史において名を馳せるとともに,黒人音楽に長年の間貢献した偉大なる人物に贈られる賞です。過去に同賞を受賞した人物にホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston),ジェイムス・ブラウン(James Brown),チャカ・カーン(Chaka Khan),プリンス(Prince),ダイアナ・ロス(Diana Ross)等,まさに偉大なる人物が並びます。

その偉大なる人物の中に,ついにMary J. Bligeも並ぶこととなりました。現代の世代のヒップホップアーティストでこの受賞者の欄に並ぶのは初めてです。「ヒップホップ」が初めてなんです。信じられないようで,ずっとヒップホップを聞いてきたものにとっては感慨深いものがあります。繰り返しますが,「功労賞」にヒップホップという音楽も入るようになったんです。今まで「若者の音楽」だと勝手に思ってきたヒップホップも「歳をとったものだなぁ」とこれを見て思いましたよ。あのダボダボのシャツとダボダボのパンツとベースボールキャップを被って腰を屈めてストリートを闊歩したいたナインティーズのヒップホップスタイルも,今や,小ぎれいに着飾って,ジュエリーなんかしちゃって,パンツもタイト,シャツもタイト,キャップも高価,もうかつての「土臭さ」はなくなりつつありますけれど,以下のメアリーのパフォーマンス映像では,ミーゴスもカーディBもリスペクトの目でメアリーを見る映像が映し出されます。この姿はMTVでは観られないんじゃないかなぁなんて思います。

そしてその同授賞式でのメアリーのステージがまた素晴らしかった。これです。

そして以下がメアリーが特別功労賞を受賞する際の模様です。

ヒップホップ・ソウルの歴史がまた1ページ,刻まれました。

(文責:Jun Nishihara)