今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング《トップ30》:第30位「Pusha-Tがドレイクをディスった曲」。

師走になりました。今年2018年も残すところ1ヶ月です。

2018年の総まとめとして,今年リリースされたヒップホップ曲で,最も素晴らしい曲のランキング《トップ30》を今日から毎日,1曲ずつ発表していきます。

早速始めましょう。

2018年総まとめヒップホップ曲ランキング《トップ30》の開幕です。

初日は第30位の発表です。

第30位:プッシャTがドレイクをディスった曲「The Story of Adidon」です。

それは2018年の初夏のことじゃった。
カニエ・ウェスト軍団とドレイク軍団がアルバムを続々とリリースする直前のこと。
いわゆる「アルバム・リリース対決」が始まる前の引き金(トリガー)となった事件として,カニエ・ウェスト軍団に所属するラッパー,プッシャT(Pusha-T)が,ライバル軍団のリーダーであるドレイク(Drake)をディスった曲「The Story of Adidon」をリリースした。

しかし,この事件の前にもボヤがあり,それがドレイクが発表した「Duppy Freestyle」であった。このフリースタイルでドレイクは,ライバルのカニエ・ウェストをディスっている。それを聞いたカニエの弟子的存在であるプッシャTが上記のディス・ソングを発表したというわけである。

2018年に出たヒップホップ曲ランキングの初動として相応しい,エキサイティングな1曲である。こういう「対決」がたまに起こるからこそ,ヒップホップ・アーティストの間にも張り詰めた空気が流れ,緊張感を感じることができる。こういったディスりとか対決とかいうものは,ヒップホップの醍醐味の1つであり,やっている本人も,それを聞いている我々にとっても,エキサイティングなことである。

(文責:Jun Nishihara)