第28位:Dreamvilleから今年イチのリリカル・ヒップホップ曲「Down Bad」(今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

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(上記写真はベテランのヒップホップ・フォトグラファー=ジョナサン・マニオン(Jonathan Mannion)によるものです。Dreamvilleレーベル所属のメンバーたち。時計回りに左端から,Lute,Bas,Childish Major,Omen,Ari Lennox,Cozz,J.I.D,J. Cole,Earthgang。)

あれはたしか約9年前だったと思います。J. Coleがまだ駆け出しの頃,ヒップホップ雑誌のXXLで私は彼のインタヴュー記事を読みました。もともと彼(J. Cole)はディディからレーベル契約のオファーをもらっておりましたが,当時若気の至りであったJ. Coleはこう言って断ります。「じぶんがほんとうに納得できるレーベルじゃなきゃ入りたくねえ」と。なんと生意気な(笑)。しかしこうして後ほど彼が「ほんとうに納得した」JAY-Zのレーベル=Roc Nation(ロック・ネーション)に入ることになり,その後はもうトントン拍子でここまで成り上がった,というアメリカン・ヒップホップ界の一つのサクセス・ストーリーであります。

J. Coleは自分ひとりだけの成功では満足せず,Dreamville(ドリームヴィル)というチームを立ち上げ,仲間たちをも成功に導きました。その仲間たちが冒頭の写真ですが,その中でもダントツにきわだってラップが上手いヤツがいます。それがJ.I.D。本日とりあげたい以下のMVをご覧あれ。そしてJ.I.Dのヴァースにぶっ飛んじまえ。

Dreamville feat. J.I.D, Bas, J. Cole, Earthgang & Young Nudy – “Down Bad”

(文責:Jun Nishihara)

第45位:21 Savage feat. J. Coleの“a lot” (今年出たHip-Hop名曲名場面ベスト50)

ミュージックビデオはこちらです。

冒頭の立派な豪邸は,アメリカの中産階級(あるいは中間階級)の家庭でよく見る家の形をしています。わたしもアメリカの高校に通っていた際,卒業生プロムパーティーの準備で,お相手の友達の家に集合して,男子はレンタルしてきたタキシードを着て,女子は綺麗なプロムドレスに身を纏って写真を撮ってから会場に行ったのですが,その人の家は映像の家の造りに似ており,裏庭(backyard)は芝生で広く,そこでグループフォトを取るスペースがある。そういうことを思い出して感慨に耽っている場合ではないのですが,とても懐かしい感じがするとともに,アメリカの中間階級の家庭では一般的な家であり,大富豪にならずともアメリカの中西部ではこのくらいの家は持てる人が多いようです。

このソウルフルなビートは,1960年代の名曲East of Undergroundの「I Love You」をベースにサンプリングしております。

Verse by 21 Savage:

Penitentiary chances just to make a couple bucks
My heart so cold I could put it in my cup
Gang vs. the world, me and my dawg, it was us
Then you went and wrote a statement, and that really fucked me up
My brother lost his life and it turned me to a beast
My brother got life and it turned me to the streets
I been through the storm and it turned me to a G
But the other side was sunny, I get paid to rap on beats

2, 3ドルの儲けのために,あやうくムショにぶち込まれ
ギンギンに冷えたハート,グラスにカランカラン
世間vs.俺と仲間たち,いつも共にいた
それがいきなり俺の元を去り,チクリやがって,途方に暮れた
弟が命を犠牲にしてから,俺は野獣のように戦った
兄貴が終身刑を宣告され,俺はストリートをさまよった
嵐のなかを進んできた俺は,立派なギャングスタとなった
しかしそういった生き様の真逆にあったのは,華やかで,ラップをビートに乗っけて稼ぎ始める人生だった

(文責及び対訳:Jun Nishihara)

第24位「J. Coleの”Album of the Year”という曲名のフリースタイル」。(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

昨日,第25位として挙げたMigosの曲を聴いて耳が腐りそうになったというヒップホップ好きの諸君,安心したまえ。

本日は第24位の紹介であるぞ。
ようやく「彼」の番であるぞ。
お待たせしたぞ。
これで君たち,本物のヒップホップ好き諸君たち,腐りかけた耳を掃除したまえ。

第24位:J. Coleの「Album of the Year」という曲名のフリースタイル・ラップ。

ビートは何を隠そう,NASの名曲「Oochie Wally」を下敷きにしている。

元ネタは以下の曲のとおり(※音声注意:職場で聴く場合は適切でない音声が含まれておりますのでご注意を※)。

(文責:Jun Nishihara)