第1位に輝いた「Meek Mill feat. Rick Ross & JAY-Z – “What’s Free”」ヴァース3及びサビ部分対訳

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(写真は,ミーク・ミルがニッキー・ミナージュと付き合っていた頃のもの。左から,ジェイZ,ビヨンセ,ニッキー・ミナージュ,そしてミーク・ミル。)

Meek Mill feat. Rick Ross & JAY-Z – “What’s Free”(ヴァース3及びサビ部分対訳)

[Verse 3: JAY-Z]
In the land of the free, where the blacks enslaved
Three-fifths of a man, I believe’s the phrase
I’m 50% of D’USSÉ and it’s debt free (Yeah)
100% of Ace of Spades, worth half a B (Uh)
Roc Nation, half of that, that’s my piece
Hunnid percent of TIDAL to bust it up with my Gs, uh
Since most of my niggas won’t ever work together
You run a check up but they never give you leverage
No red hat, don’t Michael and Prince me and ‘Ye
They separate you when you got Michael and Prince’s DNA, uh
I ain’t one of these house niggas you bought
My house like a resort, my house bigger than yours
My spou- (Come on, man)
My route better, of course
We started without food in our mouth
They gave us pork and pig intestines
Shit you discarded that we ingested, we made the project a wave
You came back, reinvested and gentrified it
Took niggas’ sense of pride, now how that’s free?
And them people stole the soul and hit niggas with 360s, huh
I ain’t got a billion streams, got a billion dollars
Inflating numbers like we ‘posed to be happy about this
We was praisin’ Billboard, but we were young
Now I look at Billboard like, “Is you dumb?”
To this day, Grandma ‘fraid what I might say
They gon’ have to kill me, Grandmama, I’m not they slave
Ha-ha-ha-ha-ha, check out the bizarre (Ah)
Rappin’ style used by me, the H-O-V
Look at my hair free, carefree, niggas ain’t near free
Enjoy your chains, what’s your employer name with the hairpiece?
I survived the hood, can’t no Shaytan rob me
My accountant’s so good, I’m practically livin’ tax free
Factory, that’s me
Sold drugs, got away scot-free
That’s a CC, E-copy
Guilt free, still me
And expect me to not feel a way to this day
You would say y’all killed me
Sucker free, no shuckin’ me, I don’t jive turkey
Say “Happy Thanksgiving,” shit sound like a murder to me
Smoke free, all of y’all callin’ out toll free
Label rob you for millions yet you wanna put a hole in me
Sugar free, seasoned but I’m salt free
You lay a hand on Hov, my shooter shoot for free
I promise World War Three
Send a order through a hands free
Kill you in 24 hours or shorter, you can’t ignore the hand speed
On god, it’s off the head, this improv but it’s no comedy
Sign I fail? Hell nah
(Ha-ha-ha-ha-ha) Hahahahahahahahaha

(ヴァース3:ジェイZ)
自由という名の国で,黒人は奴隷と化してきた
「1人の人間の価値の5分の3」そう信じさせられてきた
そんなヤツがD’USSEの50%を保有し,債務ゼロ
アルマンドブリニャック(シャンパン)に至っては100%,ビヨンセの半分の価値に匹敵
ROC NATIONの半分は俺のモン
TIDALの全財産は仲間と分け合うためにある
だって黒人連中は協力し合うってことが少ねえからさ
チェックを切っても,レバレッジを与えることは無い
あの赤いキャップじゃねえけど,俺とカニエの関係を,MJとプリンスのように思わないでくれ
マイケルとプリンスのようなDNAを受け継いでると,人は俺らを仲違いさせようとする
俺は,あんたが雇った屋内奴隷じゃねえ
俺の家はまるでリゾート,あんたの家よりイカシてる
俺の嫁も・・・(言うまでもない)
俺のルートはあんたのよりもイカシてる
メシもロクに食えねえ幼少期を生きてきた
豚肉や豚の内臓食わされて
あんたがゴミに捨てるような食い物を俺らの胃は消化した,ソウルフードを文化に昇華した
そしてあんたがやって来てカネを投資し,NYを美化させちまった
そうやって黒人のプライドを奪ってった,それを自由の国と呼べるか
音楽業界の連中に至っては,黒人のソウルを奪い,360度のレコードディールを打ち付けた
ストリーミング再生回数は億万には行かないが,資産は億万を超える
数字を膨らませるだけが幸福だと勘違いしてる
若い頃は俺たちもビルボードを崇めていたが
今となってはビルボードつっても,大したことねえって反応
いまだに世の中のバアちゃんたちは,ジェイZが何言うかヒヤヒヤしてる
「バアちゃん,俺はヤツらに殺されるまで,もう奴隷にはならねえぜ」
ハッハッハッハッハッ,奇妙な野郎チェック
俺が創出するラップスタイル,ジェイことホヴァ
髪型をフリーに羽ばたかせ,屈託無い野郎,ここまでフリーな連中は珍しい
「チェーンを楽しめ」ヘアピース付けたあんたの主の名は何だ
フッドを生き抜いた,もはや悪魔にさえも俺を強盗に合わすことはできねえ
俺の会計士もやる事が上手い,実質無課税で生活してる
ファクトリー,俺の手柄
ドラッグ売り捌いた,それでも無罪でやってきた
ケース・クローズド,いいか,伝わってっか
無実,いまだにそう
だから思い上がってもおかしくねえだろう
おまえらによって失われたもの
カモは寄せつけず,騙しは利かず,ふざけたマネはさせない
「ハッピーサンクスギヴィング」なんて言葉は罵りにしか聞こえない
煙は立たせず,あんたらが電話かけるフリーダイヤル
レーベルに百万ドル強奪されて,それでも俺を銃殺したがってる
シュガーフリー,それでも味はある,ソルトフリー
ホヴァに手を出せば,俺の片腕が瞬く間に発砲
そうなれば第三世界大戦が勃発
ハンズフリーで命令下す
24時間もしくはそれ以内でおまえヤる,そのスピード無視できねえ
神の名に賭けて,即興のフリースタイル,コントじゃねえぜ
サインフェルドならぬ,俺がフェイル? ありえねえ。
(ハッハッハッハッハ)ハハハハハハハハハ

[Intro: Meek Mill]
You know what free is, nigga?

[Chorus: Meek Mill]
What’s free?
Free is when nobody else could tell us what to be
Free is when the TV ain’t controllin’ what we see
Told my niggas, “I need you”
Through all the fame, you know I stayed true
Pray my niggas stay free
Made a few mistakes but this ain’t where I wanna be
Before I’m judged by 12, put a 12 on my V
Told my niggas, “I need you”
Stay up, I know these times ain’t true
Real life, what’s free?

(イントロ:ミーク・ミル)
“フリー”って何かわかるか,おまえら

(サビ:ミーク・ミル)
フリーって何だ?
フリーとは,誰にも命令されないことだ
フリーとは,TVが俺らの思考を左右しないことだ
仲間に「おまえが必要だ」と言われれば
どんだけ名声欲しくても,俺は忠誠をつらぬいた
仲間が全員「フリー(自由)」でありますように
間違いも犯してきた,今はここにいるべきじゃない,と思った
12人の陪審員に裁かれる前に,V12のエンジンで車を乗り回した
仲間に言った「おまえらが必要だ」
ぶっ倒れんな,今は辛抱する時だ
リアルな生き様,フリーって何だ?

(文責:Jun Nishihara)

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第1位に輝いた「Meek Mill feat. Rick Ross & JAY-Z – “What’s Free”」ヴァース2の対訳

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(写真は,下記歌詞の3行目で言及されている「Maybe it’s the Michael Rubins or the Robert Krafts(ビリオネアのマイケル・ルービンとロバート・クラフトのお蔭で)」の写真。写真左から,同郷フィラデルフィア出身のコメディアン=ケヴィン・ハート,ロバート・クラフト,マイケル・ルービン,そしてミーク・ミル。歌詞では,彼ら(=ルービンとクラフト)とマーシー・プロジェクツ出身のビリオネア=ジェイZが俺をサポートしてくれたお蔭で,刑務所から釈放され自由になれた,と言っている。ちなみに,ロバート・クラフトは,アメフトチームNew English Patriotsのオーナー。マイケル・ルービンは,NBAチームPhiladelphia 76ersのオーナー。)

Meek Mill feat. Rick Ross & JAY-Z – “What’s Free”(ヴァース2対訳)

[Verse 2: Meek Mill]
Fed investigations, heard they plottin’ like I trap
20 mill’ in cash, they know I got that off of rap
Maybe it’s the Michael Rubins or the Robert Krafts
Or the billionaire from Marcy, and the way they got my back, uh
See how I prevailed now they try to knock me back, uh
Locked me in a cell for all them nights and I won’t snap, uh
Two-fifty a show and they still think I’m sellin’ crack, uh
When you bring my name up to the judge, just tell him facts
Tell him how we fundin’ all these kids to go to college
Tell him how we ceasin’ all these wars, stoppin’ violence
Tryna fix the system and the way that they designed it
I think they want me silenced (Shush)
Oh, say you can see, I don’t feel like I’m free
Locked down in my cell, shackled from ankle to feet
Judge bangin’ that gavel, turned me to slave from a king
Another day in the bing, I gotta hang from a string
Just for poppin’ a wheelie, my people march through the city
From a cell to a chopper, view from the top of the city
You can tell how we rockin’, soon as I pop up we litty
Poppin’ like Bad Boy in ’94, Big Poppa and Diddy
And niggas counted me out like my accountant ain’t busy
That’s five milli’ in twenties, sit up and count ’til I’m dizzy
Phantom 500 thousand, hundred round in a stizzy
Is we beefin’ or rappin’? I might just pop up with Drizzy like

(ヴァース2:ミーク・ミル)
FBIによる調査,俺がトラップしてるところを逮捕しようと企んでる
2000万ドルの現ナマ,ラップで稼いだって分かってんだろ
ヒップホップ界のマイケル・ルービンもしくはロバート・クラフト
あるいはマーシー出身のビリオネア,俺の味方でいてくれる
勝利を収めてきたと思ったら,サツは俺の邪魔をしようとした
あんだけ長期間ムショに囚われ,それでも精神イカレなかった
ワンステージで25万ドル,それでもサツは俺がコカで稼いだカネと言う
俺の名を裁判所で使うなら,事実だけを話してくれや
恵まれない子たちを大学に行かせるために投資したり
そこらじゅうの小競り合いや暴力に終止符を打たせたり
世のシステムそしてその設計図を修正しようとしたりしてる
連中は俺を黙らそうとしてるだけなのさ(シー)
ほら分かるか,これがフリー(自由)だと思うか
ブタ箱に縛り付けられ,両足を鎖で締め付けられて
裁判官が小槌をたたき,その瞬間俺はキングから奴隷に成り下がった
また今日もムショ生活,バイクで走り回っただけで逮捕,いっそ縄で首吊るべきか
俺をサポートする群衆たちが,俺の釈放求めシティじゅうで騒いでくれてる
どん底で見た真っ暗な光景から,ヘリで眺めるシティの全景,その景色最高だった
俺らのやり方,見とけ,ステージに上がれば,群衆一気に盛り上がる
94年のバッドボーイ軍団の様,ビッグ・ポッパとディディのごとく
連中は俺を忘れかけてた,会計士も仕事がねえとうつつ抜かしてた
それが今は20ドル札で500万ドル,数えるだけで目がくらむ
50万ドルのロールスロイス,100ドル札の札束だらけ
ヤツらがやるのはビーフかラップか,ドレイクと一緒にステージで暴れてやろうか

(文責:Jun Nishihara)

第1位「ヴァースのトリはJAY-Z,ビートはThe Notorious B.I.G.,ラップはMeek Mill。その曲名は“What’s Free”。」(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

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(写真左端=ミーク・ミル(Meek Mill),真ん中右寄り=ジェイZ(JAY-Z),右端=DJクルー(DJ Clue))

12月1日から毎日1曲ずつアップしてきた今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキングの第1位を飾るのは・・・

Meek Mill feat. Rick Ross & JAY-Z – “What’s Free” です。

今年は1月のグラミー賞でケンドリックが素晴らしいのを見せてくれて,11月30日にヒップホップのど真ん中を行くミーク・ミルのアルバムがリリースされました。その間には途中,ドレイクやカニエ・ウェストやキッズ・シー・ゴーストやチャイルディッシュ・ガンビーノやエミネムやルーペ・フィアスコ,トラヴィス・スコットやコダック・ブラック,ミーゴスやテカシ69などなどあり,今年は見事なヒップホップに満ちた素晴らしい年でした。R&B界ではエラ・メイ(Ella Mai)のシングル曲「Boo’d Up」やカリード(Khalid)feat.ノーマニ(Normani)のシングル曲「Love Lies」,ジョージャ・スミス(Jorja Smith)の「Blue Lights」,そしてフランク・オーシャン(Frank Ocean)の「Moon River」などがあり,R&BアルバムではビヨンセxジェイZの『EVERYTHING IS LOVE』が出ました。R&Bの曲は今回,このヒップホップランキングでは取り上げておりませんが,R&B界もR&B界で,素晴らしい年でした。

さて,今年第1位を飾った「What’s Free」に話を戻します。

今年はミーク・ミル(Meek Mill)にとって人生が大きく変わる年でした。まず2018年4月24日にようやく刑務所から釈放されました。そこに行くまで,いろいろなことがありました。ミーク・ミルが囚われている(locked up)ムショの前や,故郷のフィラデルフィア(Philadelphia)の裁判所(Criminal Justice Court)の前で,ミーク・ミルをサポートする黒人群衆が集まり「Dreams and Nightmares Intro」を大合唱している映像も流れました。その映像がこれです。

#FreeMeekMillというハッシュタグで,ミーク・ミルの釈放を人々は求めました。その人々にミーク・ミルも御礼しなきゃいけませんね。これだけサポートしてくれた群衆に。

そしてもうひとつ。ドレイク(Drake)とのビーフ(=対立,喧嘩)を今年,全て終わらせました。ミーク・ミルがつい先日12月4日(ジェイZの誕生日)にNYの最大のヒップホップラジオ曲(HOT97)のDJ Funkmaster Flexの番組「Funk Flex Radio」に出演し,ドレイクに「I apologize(ここで謝るよ)」と和解を求めました。これを「ミーク・ミルとドレイクの和解の日」と名付けます(勝手に)。その映像がこれです。(以下映像の3:45からは,ミーク・ミルのフリースタイルが始まります。)

そしてドレイクも,自身のライヴツアーのステージにミーク・ミルを迎えるというファンにとっては最高に嬉しい瞬間を実現してくれました。その映像がこれです。(ミーク・ミルのヴァースをドレイクがマイク無しで口ずさんでいる映像が感慨深いですね。しかし,ドレイクのステージなのに,冒頭でミーク・ミルの曲が聞こえてきたとき,聴衆は戸惑ったでしょうねえ。「あれ?!どうゆーこと?この2人ビーフ中じゃなかったっけ?!」って。)

ライヴツアーといえば,ミーク・ミルは「あのヒップホップの伝説野郎=DMX!」をステージに呼んだこともありました。これです。

DMXの存在はヒップホップにとって,歴史的にかなりたいせつな人物です。彼の音楽は決して死なせないようにしないといけません。

そして最後に,#FreeMeekMillで暴れてくれた野郎たちへ,このビデオを捧げることとして,今年のカウントダウンの幕を閉じます。

皆さま,ここまでお付き合い頂き,ありがとうございました。

Meek Mill – “Dreams & Nightmares (Intro)”

(文責&曲選び:Jun Nishihara)

ジェイZのアルバム『The Black Album』より,楽曲13対訳「Allure」。

ジェイZの名作に2003年リリースの『The Black Album』というアルバムがあります。ジェイZが現在までにリリースしてきたアルバムの中で,3本の指に入るものであると考えております。

さて,本日12月4日(TODAY!)はジェイZの49年目の誕生日です。それを祝うという意味でも,そのアルバムから「Allure」を取り挙げます。ビートはファレル・ウィリアムズやチャド・ヒューゴ率いるThe Neptunesプロダクション・チームの作品です。

内容は,ジェイZのハスリング時代について,「コカインを捌いていた頃,いくらでも金儲けができた。その生きザマがいまだに俺につきまとうんだ,俺の名を呼んでんだ。だがその人生を続けてれば,今頃はムショに入ってたか,それとも死んでたか。だが,あそこまで「生きてる感じ」を味わったのは,その後の人生に無かった」といったものです。ジェイZが2004年にヒップホップ界から「暫定的に」身を退けた,その直前にできた曲です。

よく「ヒップホップのグラマラスな人生」と「ハスリング時代の生きザマ」を重ねてラップするジェイZですが,それがこの曲にはよく表現されていると思います。私の翻訳はまだまだですが,私の翻訳以上に,ジェイZの原語の歌詞はすばらしいものであることを念頭に,読んでいただければ幸いです。

ジェイZの歌詞を訳すにあたり,常に「まだまだ(ジェイZの原語には)到達できないな」と思いながら訳しているのですが,これは生涯の仕事として,ジェイZの歌詞対訳を随時「レベルアップ」させていきたいと思っております。ジェイZの歌詞と「同等の日本語訳」をすることは,死ぬまで出来ないと思いますが,99.999999%まで達することは,いつかは,いけるんじゃないかとか,夢見ながらやっているところです。

その点,カニエ・ウェストの歌詞を訳す時の緊張感とはまた違ったものを感じます。

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Jay-Z feat. The Neptunes

[Intro: Pharrell (Jay-Z)]
(Young! It’s the life)
(Once again it’s the life, yes)
I don’t know why, I.. get so high oh
(It’s intoxicating man, y’all don’t know why you do what you do)
Get so high oh, get so high, high off the life

(イントロ:ファレル(ジェイ・Z))
(ヤング!この生きザマに)
(もういちど人生に乾杯)
理由は言えねえ・・・ただハイになるんだ,オゥ
(やみつきだぜ,何をやるにも,理由は今わからなくとも)
ハイになれ,オゥ,ハイになれ,ハイになって生きろ

[Verse 1: Jay-Z]
The allure of breaking the law
Was always too much for me to ever ignore
I’ve got a thing for the big-body Benzes, it dulls my senses
In love with a V-Dub engine
Man, I’m high off life, fuck it, I’m wasted
Bathing Ape kicks, Audemars Piguet wrist
My women-friends get tennis bracelets
Trips to Venice, get their Winters replaced with
The sun…it ain’t even fun no more, I’m jaded
Man, it’s just a game, I just play it to play it
I put my feet in the footprints left to me
Without saying a word, the ghetto’s got a mental telepathy
My brother hustled so, naturally
Up next was me, but what perplexes me
Shit, I know how this movie ends, still I play
The starring role in “Hovito’s Way”

(ヴァース1:ジェイZ)
法を犯すという誘惑
とても魅力的で,シカトするわけにはいかなかった
デカい車体のベンツにあこがれて,もはや感覚麻痺してた
フォルクスワーゲンのエンジンに恋い焦がれて
生きることにハイになってた,クソッ,イカレちまってた
NIGOのアベイジングエイプのスニーカーに,オーデマピゲの腕時計
女友達にはダイヤモンドのブレスレット
ヴェニスに旅行して,暖かい場所で冬を過ごす
太陽の光,もう笑えねえほど,たそがれてる
ただのゲームだと分かってる,プレーが好きでプレーしてる
俺のために残された足跡に導かれて
ひとこともしゃべらなくとも,連中とはゲットー・メンタルで通じ合える
兄弟もハスラーだった,だから自然に俺もそうなった
次は俺の出番,だがひとつ不可解なのは
この映画のエンディングを知ってしまったこと,それでも俺は“プレー”する
『ホヴィートズ・ウェイ(ホヴィートの道)』(『カリートの道』のホヴァ(ジェイ)版)の主演男優として

[Chorus: Jay-Z (Pharrell)]
It’s just life, I solemnly swear
To change my approach, stop shaving coke
Stay away from hoes, put down the toast
Cause I be doing the most (OH NO!)
But every time I felt “That was that”, it called me right back
It called me right back
Man, it called me right back (OH NO!)

(サビ:ジェイZ(ファレル))
ただ人生を生きてるだけさ,俺はここに誓う
もうこの生きザマは変える,コカを捌くことから手を引く
アバズレ女から身を引いて,シャンパングラスは置いて
つい,やり過ぎちまうからな(オゥノゥ!)
だが毎回「もう辞めにする」と言う度に,また呼び戻されんだ
すぐに呼び戻されるんだ
そうさ,ほら,呼び戻された(オゥノゥ!)

[Verse 2: Jay-Z]
I’m like a Russian mobster, drinking distilled vodka
Until I’m under the field with Hoffa, it’s real
Peel the top up like a toupée,mix the water with the soda
Turn the pot up, make a soufflé
All of y’all can get it like group-page on your 2-way
I’m living proof that crime do pay
Say “hooray” to the bad guy, and all the broads
Putting cars in their name, for the stars of the game
Putting ‘caine in their bras and their tomorrows on the train:
All in the Name of Love
Just to see that love locked in chains and the family came
Over the house to take back everything that they claimed
Or even the worse pain is the distress
Learning you’re the mistress only after that love gets slain
And the anger and the sorrow mixed up leads to mistrust
Now it gets tough to ever love again
But the allure of the game, keeps calling your name
To all the Lauras of the world, I feel your pain
To all the Christies in different cities and Tiffany Lanes:
We all hustlers in love with the same thing

(ヴァース2:ジェイZ)
俺はロシアン・マフィアのごとく,蒸留ウォッカを飲み干す
しまいにはホッファの隣で,グラウンドの土の中に埋められて,生々しい
オープンカーの天井をめくる,カツラばり,重曹と水を混ぜ合わせ
コンロを焚いて,泡立てたスフレ,一丁上がり
おまえら全員一気に,金儲けさせてやる,全員配信のポケベルごとく
「犯罪はカネになる」の生きた証
ワル者に万歳,そしてオンナたちへ
このゲームのスター達のため,クルマの名義を貸してくれたオンナたち
ブラの中にコカイン忍ばせて,アムトラック列車に乗って運び,彼女たちの将来を犠牲にしてくれた
愛という名のそのもとに
くさりで縛られた愛を見るために,そして俺にも家族が出来た
家を持つようになり,今まで掴んできた手柄を全て,放り投げた
さらなる苦悩とストレスは
自分が単なる愛人だったことに気づく時だ,ほんとうの愛が滅多斬りされた後
残るのは怒りと悲しみが混ざり合った不信感でしかない
そしてもはや,二度と愛することがさらに難しくなる
だがこのゲームの誘惑が,また俺の名前を呼ぶんだな
世界のローラたちへ,君たちの苦悩に共感するよ
あらゆる街のクリスティーやティファニー・レーンたちへ
俺らは全員,同じものを愛するハスラーなのさ

[Chorus: Jay-Z (Pharrell)]
It’s just life, I solemnly swear
To change my approach, stop shaving coke
Stay away from hoes, put down the toast
Cause I be doing the most (OH NO!)
But every time I felt “That was that”, it called me right back
It called me right back
Man, it called me right back (OH NO!)

(サビ:ジェイZ(ファレル))
ただ人生を生きてるだけさ,俺はここに誓う
もうこの生きザマは変える,コカを捌くことから手を引く
アバズレ女から身を引いて,シャンパングラスは置いて
つい,やり過ぎちまうからな(オゥノゥ!)
だが毎回「もう辞めにする」と言う度に,また呼び戻されんだ
すぐに呼び戻されるんだ
そうさ,ほら,呼び戻された(オゥノゥ!)

[Verse 3: Jay-Z]
I never felt more alive than riding shotgun
In Klein’s green 5, until the cops pulled guns
And I tried to smoke weed to give me the fix I need –
What the game did to my pulse – with no results
And you can treat your nose and still won’t come close
The game is a light bulb with eleventy-million volts
And I’m just a moth addicted to the floss
The doors lift from the floor and the tops come off
By any means necessary, whatever the cost
Even if it means lives is lost
And I can’t explain why I just love to get high
Drink, “life!” smoke the blueberry sky, blink twice
I’m in the blueberry 5, you blink three times
I may not even be alive
I mean even James Dean couldn’t escape the allure
Dying young, leaving a good-lookin corpse, of course

(ヴァース3:ジェイZ)
あの頃は生きてる感じがした,サツから逃げ回って
クライン(=ジェイZのかつてのドラッグディーラー仲間)のベンツの助手席に乗って,コカ捌いてた
ハッパ吸って冷静になろうとしたが
この生きザマ,心臓バクバク,ハッパじゃ足りねえ
鼻から一気に吸っても,これっぽっちも物足りねえ
あの人生は110万ボルトのネオンライトの様だった
だが俺は,その灯(魅惑)に集まる単なる蛾(ガ)
ドアが垂直に開き,天井がスライド式のオープンカー
どんなことがあっても,どんな犠牲を払っても
たとえ命が犠牲になったとしても
理由は言えねえ,ただハイになるのが好きなんだ
乾杯!この生きザマに,ハッパを吸って,まばたき2回
ブルーベリー色のベンツ,ウィンカー3回
とっくに死んだっておかしくない人生
かのジェイムス・ディーンでも,この誘惑に勝てなかった
若くして死に,ハンサムな遺体を遺していった,オフコース

[Chorus: Jay-Z (Pharrell)]
It’s just life, I solemnly swear
To change my approach, stop shaving coke
Stay away from hoes, put down the toast
Cause I be doing the most (OH NO!)
But every time I felt “That was that”, it called me right back
It called me right back
Man, it called me right back (OH NO!)

(サビ:ジェイZ(ファレル))
ただ人生を生きてるだけさ,俺はここに誓う
もうこの生きザマは変える,コカを捌くことから手を引く
アバズレ女から身を引いて,シャンパングラスは置いて
つい,やり過ぎちまうからな(オゥノゥ!)
だが毎回「もう辞めにする」と言う度に,また呼び戻されんだ
すぐに呼び戻されるんだ
そうさ,ほら,呼び戻された(オゥノゥ!)

[Outro: Jay-Z (Pharrell)]
Once again its the life
Yeah I said its the life
Once I again its the life
(OH NO! I don’t know why, I…
Get so high oh
Get so high oh
Get so high, high off the life)

(アウトロ:ジェイZ(ファレル))
もういちど人生に乾杯
そうさ,人生に乾杯
もういちどこの生きザマに乾杯
この生きザマに乾杯
(オゥノゥ!理由は言えねえ,ただ・・・
ハイになるんだ,オゥ
ハイになるんだ,オゥ
ハイになるんだ,この生きザマに)

(文責:Jun Nishihara)

元ネタの曲を知る③:ジェイZ⇄ローズ・ロイス⇄ビヨンセ

前回はジェイZの名曲「Song Cry」の元ネタとなっている1976年の曲を紹介いたしました。

引き続いてジェイZの曲です。
ジェイの隠れた傑作である「Wishing On A Star」(1998年3月11日リリース)という曲を紹介します。「隠れた」というのは米国で公式にリリースされたジェイZのアルバムには,この曲は収録されたことがないからです。現時点(2018年9月時点)では,月額サービスのApple Musicでも聴くことはできません。

もともとこの曲は,ジェイZのアルバム『In My Lifetime Vol.1』のUK(英国)盤のボーナストラックとして収録されました。その後,日本では,ジェイZの『Chapter One: Greatest Hits』(2002年リリース盤)に収録され,聴くことができます。

聴き比べてみてください。

Jay-Z – “Wishing On A Star”

その元ネタがこちらです。
Rose Royce – “Wishing On A Star”

ジェイZはこの曲を1998年にリリースしましたが,その6年後,2004年にビヨンセが同曲をカバーしました。

こちらです。

Beyonce – “Wishing On A Star”

元ネタは,1978年にリリースされたローズ・ロイス(Rose Royce)という女性歌手の曲です。1978年の曲がこうして,20年の年月を経て,ジェイZにサンプリングされたことがよみがえり,その6年後にビヨンセがカバーしました。

まさにこれがヒップホップの醍醐味のひとつであります。古い曲が現代に“真新しく”よみがえり,これを聴いている老若男女が「おおもとの曲(元ネタの曲)」を探しに行く,また,探したくなる,見つけて,聴きたくなる,という欲を掻き立ててくれるものだと感じております。そうなると,たまらなくおもしろいです。

(文責:Jun Nishihara)

元ネタの曲を知る②:ジェイZ ⇄ ボビー・グレン

さて,このコーナーでは,現代のヒップホップ曲で起用されている「おおもととなっている曲ネタ」を紹介しています。

前回は,ドレイクがマライア・キャリーの曲をネタにした「Emotionless」⇄「Emotions」を紹介しました。

このように「もとのネタ」を知ることによって,ヒップホップのおもしろさが少しでも伝われば幸いです。

さて,今回はこんな曲を紹介します。

カニエ・ウェストよりも少し前に出現した異次元ビートメイカーにジャスト・ブレイズ(Just Blaze)というビート・プロデューサーがいます。カニエ・ウェストは「元ネタづかい」を世界中のヒップホップ界に広めたビートメイカーとして知られていますが,カニエが世に出るよりもずっと前に「元ネタあそび」をグヅグヅとアングラで温め続けてきたのは,ジャスト・ブレイズです。

ジャスト・ブレイズがプロデュースしたヒップホップ曲には,数々の名曲が生まれています。

その豊富なレパートリーの中から,ジェイZの名盤『The Blueprint』に収録されている楽曲(名曲!)「Song Cry」を取り上げます。

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この「Song Cry」は2001年9月11日(世界同時多発テロ事件と同日)にリリースされたアルバム収録楽曲ですが,この曲のおおもととなっている曲は,美しきまさに名曲(名曲をサンプリングにしたからこそジェイZの名曲が生まれたという,なんというビート・プロデューサーのセンス!)である,ボビー・グレン(Bobby Glenn)の1976年リリースの楽曲「Sounds Like A Love Song」を元ネタにしています。

それでは聴いてみましょう。

Bobby Glenn – “Sounds Like A Love Song”

(文責:Jun Nishihara)

マック・ミラー(Mac Miller)の追悼に代えて(その①)

まずはこの写真をご覧あれ。

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これは前途多望の若手ラッパー=Mac Millerの写真です。
彼の右肩に映るのは,ジェイZのツイートを膨らませて額縁に入れ,飾っているものです。
こう書かれています。

Too many ..Fab , black people really magic . Mac Miller nice too though .

これはジェイZが昨年,Songwriters Hall Of Fame(ソングライターの殿堂)入りを果たした際に,今までジェイZ自身を感化・鼓舞(インスパイア)させてきたアーティスト達に感謝の念を捧げたものです。その時に,いろいろなアーティストを挙げていましたが,その中に,まだまだ若手のMac Millerがいました。

いろんなヤツらにインスピレーションをもらった。ファボラスもそうだし,黒人アーティストたちには不思議な力(マジック)を感じる。マック・ミラーもナイスだし。

このツイートをバックに,誇らしげなマック・ミラーが写真に映っているものです。

アリアナ・グランデとマック・ミラーがコラボレートした曲(”The Way”(YouTubeではなんと,348万回再生!))は余りにも有名です。しかしマック・ミラーの豊富な楽曲の中では,下の方に位置すると言えるでしょう。彼にはもっともっと素敵な数々の曲があります。アリアナ・グランデが有名すぎて,マック・ミラーの魅力が影に隠れてしまっていますが,彼はとんでもなく素晴らしいコレクションの持ち主です。ひとまずは,初期の頃にリリースしたこの曲を聴いてみてください。若いエネルギーと,デビュー当時の勢いに溢れています。この曲のリリースは2011年,マック・ミラー19歳です。

Mac Miller – “Frick Park Market”

さらに,Anderson .Paakとコラボレートした以下の曲(2016年,マック・ミラー24歳)もあります。

Mac Miller feat. Anderson .Paak – “Dang!”

さらに,さらに,ミニマリスティックなこんなビデオもあります。

Mac Miller – “Stay”

最後に,ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)とコラボレートしたこの曲です。

Mac Miller feat. Kendrick Lamar – “Fight The Feeling”

ラッパーの中のラッパー,つまり,ラッパーに好かれるラッパーとして,マック・ミラーはこの世で素晴らしきラップ曲の数々を生み出してくれました。こんなに若いラップ好きの青年が,これだけ豊富なヒップホップ曲をこの世に残したのは,奇跡とも言えるでしょう。その奇跡を起こしたマック・ミラーであるからこそ,ジェイZは彼のことを「マジック」だと呼んだのでしょう。

次回は,マック・ミラーの「Frick Park Market」を取り上げて,対訳を紹介いたします。

(文責:Jun Nishihara)

Guest Versesのコーナー:ジェイZ(ドレイク「Talk Up」より)

このコーナーでは,カニエ・ウェストもしくはジェイZが人の曲にヴァース(歌詞)を提供している曲を紹介します。

今日は6月29日にリリースされたドレイクのアルバム『Scorpion』より,収録楽曲「Talk Up feat. Jay-Z」を取り上げます。

Drake feat. Jay-Z – “Talk Up”

(Verse: Jay-Z)
Yo, get close enough to HOV, smell like a kilo still
First album 26, I ain’t need no deal
Already a hood legend, I ain’t need no shine
First Rollie flooded out, I ain’t see no time, woah
Stand-up niggas, we only duckin’ indictments
Dope boys, Off-White, lookin’ like soft white on ’em
Heh, you know what I’m sayin’?
We in the buildin’, we came for a billion, ain’t nobody playin’
Live every word that I’m rappin’
Say I lost 90 bricks and it happened
You probably wouldn’t believe everything that you seein’ right now if it wasn’t live action
I ain’t on the ‘Gram, they record who I am
God to these dope boys, how do you not be a HOV fan?
I’m what Meech shoulda been
I’m what Supreme didn’t become
If Alpo didn’t snitch, niggas’d be like Young
I got your President tweetin’, I won’t even meet with him
Y’all killed X and let Zimmerman live, shhh, s-streets is done

(ヴァース:ジェイZ)
ヨゥ,ホヴァ(=ジェイZ)に近寄れば,いまだにコカが匂う
26歳でデビューアルバム,当時レコード会社には雇われず
それでも腕時計(ロレックス)はダイアだらけで,針が見えねえ,ウォゥ
ピン芸人の野郎どもと,裁判沙汰を上手くかわしてきた
ドラッグディーラー,“オフ・ホワイト”,白い粉末が光ってた
なんのことかわかるだろう
俺らが一発売れば,億単位で稼ぎ,中途ハンパなことはしなかった
ラップで言ってきた一言一言,全部リアルに生きてきた
90キロのコカを失った話(*註1),それもマジ
こうしてナマで届けなきゃ,おまえら何にも信じねえからな
インスタはやってない,TVが俺を追いかけてるから
ドラッグディーラーにご加護あれ,ホヴァのファンたちに幸あれ
ビッグ・ミーチ(=ドラッグディーラー)も俺の様にはなれなかった
シュープリーム(=同上)も俺になれなかった
もしアルポ(=同上)が人のことチクらなければ,俺の様になれていただろう
おまえらの大統領がツイートしてる,あんな野郎に俺は合わねえ
おまえらX(=エックスエックスエックステンタシオン)は見殺しにして
ジョージ・ジマーマン(*註2)は救うのか?
もう「ストリート」は終わりだな

註1:ジェイZの名盤『The Blueprint』収録の楽曲「Never Change」より。
註2:黒人の若者(トレイヴォン・マーティン)を銃殺した容疑者。

(文責:Jun Nishihara)