レイアナ・ジェイは本年,アルバム『Love Me Like』をリリースし,正式デビューを果たしましたが,上記ページに掲載したとおり,すでに3枚のEPをリリースしております。
その中から,”what’s cooler than cool?! ICE COLD!”(クールよりクールなものは何?!アイス・コールド!)で知られるサウスの生きた伝説的ラップデュオ=OutKastのフレーズをもじった歌詞を起用した楽曲「Sleepy Brown」を掲載しておきます。これはデビュー前の初期の頃のレイアナ・ジェイの歌。これからレイアナは有名になっていくわけですが,「無名時代の曲」というのは,将来,非常に貴重になりますので,じっくり聴いておくべし!!
レイアナ・ジェイ(Rayana Jay)は,いまだにWikipedia(ウィキペディア)には掲載されておりませんが,これからウィキペディアにも載るようになり,COMPLEX等のカルチャー雑誌でも取り上げられるようになり,はたまた,NPRラジオ主催の「Tiny Desk Concert(タイニー・デスク・コンサート)」にも出演するようになるでしょう。レイト・ナイト・ショーの米NBCネットワークtvのThe Tonight Show starring Jimmy Fallonにも!
これまで3枚のEPを発表し,ついに今年3月22日に初の公式アルバム『Love Me Like』をリリースしました。
いまだにウィキペディアでは取り上げられておりませんが,上記アルバム『Love Me Like』はレイアナにとって人生初の全米ビルボードでチャートインし,冒頭の生ストリーミングでは女友達から「charting queen(チャートの女王)」と呼ばれるようにまでなりました(もちろん誇張していますし,大げさですけれど)。人生初にリリースしたアルバムが,全米ビルボードチャートのR&B部門第25位を達成。メジャーデビューは果たしていないどころか,インディーズのレーベル=EMPIRE RECORDSとの契約であるにもかかわらず,25位というのはアングラでのデビュー作にしてはなかなか良いポジションでしょう。
本年3月にリリースされた『Love Me Like』より,以下の楽曲「Know Names」をご紹介いたします。
「現代の若者黒人文化(young black culture)をリードする人物」にレイアナ・ジェイを選んだ理由は,彼女はカーディBやニッキー・ミナージュのような派手さはまったくないですが,堅実な音楽性という意味では,最近ヒップホップ界に蔓延る「単なるハヤり」や「ウケ」を遥かに凌駕するものを彼女に感じたからです。冒頭の生ライヴストリームでは,レイアナは,1970年代に活躍したテディ・ペンダーグラス(Teddy Pendergrass)という黒人男性歌手についても言及しています。現代の新しいものばかりで固めるのではなく,「古きをたずねる」ということをちゃんとしています。そういった面を持ち合わせている若手アーティストはこれからも必ず伸びていくことでしょう。
あなたはスタバ(正式名:Starbucks)で働いていたとします。そこへ,とある黒人女性のお客さんがやってきて,抹茶ラテのトールを注文しました。スタバでは,カップにお客様の名前を書くことになっていますので,あなたは,その女性に尋ねます。「How may I call you?(あなたのお名前は?)」,すると女性はこう答えました「You can call me ‘Rayana(レイアナ)’.」と。