第18位:アメリカ中を巻き込んだエロい歌詞とバリバリのリア充ぶり=シティ・ガールズのシングル曲「Act Up」(2019年Hip-Hop名曲名場面ベスト50)

昨年2018年に大ブレイクしたガールズ・ラップユニット=CITY GIRLS(シティ・ガールズ)。去年の社会現象ともなったドレイクの「KiKi! Do you love ME?!」の曲=「In My Feelings」がキッカケとなりシティ・ガールズは大ブレイクしました。同郷のトリーナ(Trina)の愛弟子(まなでし),シティ・ガールズがまさにトリーナの影響を直に受けて育った女子MCたちです。

そして今年も彼女らのシングル曲「Act Up」で,アメリカ中を巻き込み,お尻フリフリ,態度デカデカ,テンションバリバリの女子たちとゲイ業界の男たちを踊らせました。村上春樹も唸るほどのダンス,ダンス,ダンス。

そしてなんといってもハヤりの「Periodt!」(と,最後にtが付く)のフレーズを生み出した張本人たち,Periodt! まぁ,日本語では「丸(マル)」ですけどね。(丸!)

昨年はカーディBとの「Twerk」,おまけにアルバム『Girl Code』をリリースし,今年も売れまくって,現在ノリノリのシティ・ガールズ。

アルバム『Girl Code』から,楽曲「Clout Chasing」を掲載しておきます。

以下はシティ・ガールズ「Act Up」です。

(文責:Jun Nishihara)

元ネタの曲を知る⑨:TRINA & ニッキー Minaj ⇆ Big Tymers, ジュヴィナイル&リル・ウェイン

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元祖“Baddest Bitch(最高にワルな女)”こと,トリーナ(Trina)がまたもやヒットを飛ばしてくれました。最近のCity GirlsやSaweetieのおおもとを創ってくれた元祖女神=トリーナは,マイアミ出身の女性ラッパーです。以前,当サイトでも取り上げました。

トリーナのニックネームである“Baddest”という語彙は,本来は存在しません。形容詞“bad”の最上級は“worst”ですから。しかしながら,むかしから黒人の間で(といいますか,黒人は),“bad”に「良い」意味合いを持たせて使ってきました。文字を禁じられた人々(=黒人)は,白人が通常「悪い」意味で使ってきた言葉や定義をflipして(くつがえして)使うことにより反抗心を表現してきました。

男子ラッパーもファンの我々も,トリーナのことを“Baddest”という愛称で呼び,「最高にワル」というニュアンスを持たせることにより「ひじょうに素晴らしい」という隠れた意味で彼女の存在を表象してきました。「最高にワルくて,最高にステキな」トリーナ(Trina)が,先般新曲を発表してくれたことは,本当に嬉しいことでございます。

早速,聴いてみてください。
Trina feat. Nicki Minaj – “BAPS”
トリーナ feat. ニッキー・ミナージュ「BAPS」です。

この楽曲の元ネタは,2000年頃にはすでにヒップホップを聴いていた方なら一発でわかるはず。「プロジェクト・チック!やないか!」と。

Big TymersやJuvenile,そしてLil Wayne。ノーリンズことニューオーリンズ出身のキャッシュ・マネー軍団。トリーナと同じくサウス出身。「サウスつながり」で,トリーナ所属のSlip-N-Slide軍団とリル・ウェイン所属のCash Money軍団は,昔から親しい付き合いでやってきました。

ビッグ・タイマーズ率いるジュヴィナイル&リル・ウェインの名曲「Project Bitch」は2000年にリリースされました。当時,リル・ウェインはまだ年齢18歳。いまでこそ「大御所」として呼ばれるまでに昇りつめたリル・ウェインですが,まだこの頃は10代後半の青年でした。以下のビデオを観てもらうとわかるかもしれませんが,シャツをまくり上げて着る仕草とかは,もう2000年頃流行った完全「サグ・ファッション」ですね。中西部ラッパー=セントルイス出身のネリー(Nelly)やアトランタ出身のリュダクリス(Ludacris)もまさにこの頃デビューしたてでしたけれど,シャツをまくり上げて,ゲットーやビーチで女子まじえて遊びまくっている光景がPVに流れたりして,いや〜,いい時代でした。

さて,その元祖,オリジナルPVがこちらです。姉御トリーナと,妹のニッキーは,以下の楽曲を元ネタに起用しております。

(文責:Jun Nishihara)