第13位「A$AP Rockyとタイラー・ザ・クリエイターのコラボ曲”Potato Salad”」。(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

エイサップ・ロッキーとタイラー・ザ・クリエイターがコラボするなんて,誰が想像したでしょう?

この曲で凄いことは,お互いにラップのレベルを上げあっていることです。エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)がここまでスムースなビートに,押韻,抑揚,律動を加えてライムすることは久々です。まさにそのスムースなビートとはタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)の影響でしょう。タイラーもタイラーで,ここまで「ちゃんと」ビートに乗せて「はみ出さずに」ライムをしているというのは,エイサップ・ロッキーの影響でしょう。

このようにエイサップもタイラーも互いに影響しあって,螺旋状のようにレベルを上げあっている(レベル・アップさせている)という事実を見せてくれているのがこの曲です。

今年はこういった「互いに良い影響を与え合う」というコラボレーションが多かったですね。ドレイクとトラヴィス・スコットの2人,スウィズ・ビーツとリル・ウェインの2人,ジェイ・ロックとケンドリック・ラマーの2人,そしてエイサップ・ロッキーとタイラー・ザ・クリエイターの2人,という風にです。

その中でも,いちばんローキー(lowkey)で目立たず,それでいてここまで上手く融け合っているコラボレーションというのは,エイサップとタイラー以外には無かったでしょう。

「出」は二人とも,まったく違います。

エイサップはギャングスタ・ラップの出。
タイラー・ザ・クリエイターはコンシャス・ラップの出。

二人ともデビューは2007年。
しかし,その11年後,この全然違うスタイルで出発した2人が,こうして同じ曲でコラボレーションし,それにとどまらず(ジェイとカニエのように)『WANG$AP』というようなコラボレーションアルバムまでほのめかしているほどですから,ヒップホップファンとしてはワクワクものです。これですからヒップホップは飽きないですし,益々おもしろくなってきます。(そういえば,ジェイもハスラーラップの出,カニエももともとは,モス・デフやタリブ・クウェリやコモンたちが所属していたコンシャス・ラッパーの集団の出でした。)

ヒップホップの楽しさを垣間見せてくれた,思い出させてくれた,今年イチのコラボレーション曲として,第13位はこの2人です。

最後に2人の曲「ポテトサラダ(Potato Salad)」を載せておきます。

(文責:Jun Nishihara)

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第14位「シアラの”Level Up”で次世代のヒップホップダンスを踊れ」。(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

さて,前回の第15位に続いて,第14位は,ミッシー・エリオットの女弟子であるシアラ(Ciara)の曲「Level Up」です。

日本でもヒップホップダンスをされる方は,知らない人はいないと言われるシアラの存在ですが,彼女は2002年にリリーされた巨大ヒットシングル曲「1, 2 Step」で全世界にヒップホップダンスの嵐を巻き起こしました。彼女を取り巻くアーティストは,全米ネットで放映されたアメリカン・アイドル(American Idol)でおなじみのファンテイジア(Fantasia)や,ヒップホップ・プロデューサーのジャジー・フェイ(Jazze Pha),そしてシアラの師匠であるミッシー・エリオットです。

シアラのキャリアの一番最初にヒットしたシングル曲としての「1, 2 Step」ではミッシー・エリオットをフィーチャリングしており,実際にミッシーも作曲に加わっています。この曲は当時,ヒップホップダンスの未来と呼ばれた程,ミュージックビデオもダンスの振り付けも,全米で大人気を博しました。

その彼女が,今年リリースした最大のヒップホップダンス曲が本日ランクインした「Level Up」です。2002年にリリースされた「1, 2 Step」がそうであったように,2018年リリースされた「Level Up」も未来のヒップホップダンスと呼んでいい程,今年は誰もこんな素早いヒップホップダンスはやらなかったですね,シアラ以外は。

実際に「Level Up」のミュージックビデオで観られるダンスをご自身でもやってみると分かると思いますが,息が切れます。心拍数が上がり,最強の有酸素運動となるでしょう。今までのヒップホップダンスは,ゆっくりめで態度をデカく見せつけビートに乗ってダンスする,というのが一般的でしたが,今年シアラが全米に流行らせたダンスは,スピード感に溢れ,こまやかなキレで,腰を微妙に使い,早いテンポでバウンスする,というまさに今まで見たことないヒップホップダンスでした。

今まで見たことないヒップホップダンスですが,全米のヒップホッパー女子がこれを真似して,SNS上に自分が踊る「Level Up」のダンスをアップして,話題になりました。一部では男子も真似して踊り,笑いをもたらせてくれました。今年全米に広がったその現象は「レベルアップ・チャレンジ(Level Up Challenge)」と呼ばれました。

以下のビデオは素人コメディアンのクウェイ(Kway)がインスタ上にアップした「Level Up」のダンスビデオのスクリーンショットですが,再生回数はまだシロウトのコメディアンにもかかわらず,すでに500万回を超えています。(@blameitonkway on Instagramより)

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さて,今年全米に「Level Up Challenge」現象を巻き起こした本物のビデオが以下のとおりです。

そして全米・・・いや,以下のビデオを見ると全世界ですね,シアラの公式YouTubeアカウントで発表された素人が踊る「レベルアップ・チャレンジ」のビデオを集めたコンピレーションです。

続いて,Aliya Janellによる別バージョンの振り付け(Choreography)も載せておきます。

ミッシー・エリオットが2002年にシアラという前途多望なアーティストをジョージア州アトランタで発掘していなければ,16年後の現在こういった現象も起きていなかったということです。まさに昨日の話じゃないですけれど,ミッシーがヒップホップ史に与えた功績は計り知れないものですが,いくらミッシーが偉人であったとしても,シアラもシアラで,それを受け容れる器がなければ,ここまで大きなアーティストにはなり得ていなかったでしょう。ヒップホップダンスという「新しいジャンル」を生み出したミッシー,そしてそれを師匠から受け継いでまさに現役で全世界にダンスと振り付けを広めているシアラは,ヒップホップ界にとって現代欠かせない大切なアーティストです。

(文責:Jun Nishihara)

第15位「ミッシー・エリオットの”I’m Better”」。(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

女性ヒップホッパーの代名詞として2000年代を代表する偉大なるアーティストは,ミッシー・エリオット(Missy Elliott)です。彼女の音楽は,ヒップホップを愛する日本の女子にも昔から人気ですね。(昔というのは2000年以降のことです)。

さて,そのミッシー・エリオットが今年も出しました。シングル曲を出しました。「I’m Better」という曲ですが,ビートはミニマリスティックですので,好き嫌いが分かれるかもしれませんが,これを「未来のヒップホップ曲」と呼ぶファンもいるほど,まさに新しいジャンルの音楽と呼べるでしょう。

ミッシーはヒップホップに新しいサブ・ジャンルを生み出しました。「ヒップホップ・ダンサー用の音楽」という今ではしっかり定着している概念を,2000年代に入ってから生み出した張本人です。

ミッシーが遺してきた(継いできた)功績と貢献は素晴らしいものです。「ミッシーがいたから,ダンスを始めた」とか「ミッシーの音楽をバイブルにしている」というダンサーは多いでしょう。

本日ランクインしたこの曲も,「かけよう」によってはダンスせずにはいられない,超ダンサブルな曲でしょう。実際に,ミュージックビデオ内でもバランスボールを使って踊る振り付けや,フロアに寝転がって踊る振り付けが見られます。

こういうノリをヒップホップに生み出したアーティストとして,ミッシー・エリオットはヒップホップ史に残る偉大なアーティストと呼んでよいでしょう。

ちなみに,ミッシー・エリオットは女性ラッパーとして初めて,来年2019年に発表される「ソングライターの殿堂」入りにノミネートされています。ニッキー・ミナージュやカーディBを聴いているバワイじゃないのデス。

最後にこの曲のミュージックビデオを記載しておきます。

第15位:Missy Elliott feat. Lamb – “I’m Better”

(文責:Jun Nishihara)

第16位「チャイルディッシュ・ガンビーノの”This Is America”か,もしくはジョイナー・ルーカスの”I’m Not Racist”」。(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

2018年総まとめヒップホップ曲ランキング《トップ30》の第16位をどの曲にするか検討するにあたり,今年全米に最も物議を醸し出した曲を2つ選びました。それが以下の2曲でした。

1.Childish Gambino – “This Is America”
もしくは,
2.Joyner Lucas – “I’m Not Racist”

1つは,現代全米に蔓延る銃問題。白人の警察官が黒人の若者を銃殺するという事件が増えているという事実にとどまらず,白人同士でも黒人同士でも,アメリカ中で銃問題が現在,大問題となっております。それを音楽や映像という媒体をとおして,ここまで過激なミュージックビデオに仕上げているチャイルディッシュ・ガンビーノの芸術性に脱帽しますが,それはさておき,近代のアメリカ史で,ここまで銃を使った犯罪が大きく問題になっている時期は無かったでしょう。

2つは,現代全米に蔓延る人種問題。ジョイナー・ルーカスは黒人アーティストですが,ミュージックビデオに白人を起用し,白人の目線からの「言い分」と,セカンド・ヴァースには黒人の目線からの「言い分」を両方載せています。白人の言い分は,黒人は自分らが差別されていることを大昔の奴隷時代のことをいまだに持ち出してきて,それを理由(言い訳)にして,だらしない生活を送っているだけ,そんな大昔のことを言い訳にせずに,ちゃんと真面目に働けば,貧困を抜け出すこともできるし,ちゃんとした生活を送ることもできるし,「白人のせいにする」こともないだろう,と言っております。逆に黒人の言い分としては,奴隷制度は大昔の歴史であるものの,現代に生きている自分たちにはその影響はあるんだ,と。おばあちゃんやおじいちゃんが経てきた苦しみは,現代の黒人の俺たちに受け継がれているんだ,と。とりわけ「Nigga」という言葉は,黒人の我々を抑制するために,「白人が作り出した単語」であるのだ,と。けっきょくいまだにこの国(アメリカ)は白人が支配しているもの。黒人が職を見つけようと面接とかやっても,面接やテストが通ることはない。けっきょくは肌の色で判断されているんだ,と。だからドラッグを売りさばいて,子供のために金を稼ぐしかないんだ,と。しかも,最近は黒人がクールだと勝手に解釈して,黒人の真似している白人の若者ども,おまえらには「黒人の生き様(カルチャー)」なんて分かってたまるか,と。この国(アメリカ)には「システム化された糞人種差別(systematic racism bullshit)」がある,と。

ちなみにこのジョイナー・ルーカスの「I’m Not Racist」は来年(2019年)のグラミー賞に先日ノミネートされたばかりです。

ということで,第16位は,Childish Gambinoの「This Is America」及びJoyner Lucasの「I’m Not Racist」の両方,ということで締めくくりたいと思います。

現代のアメリカにとって最も必要である会話は,この2つの楽曲から生まれる会話である,と言っても過言では無いでしょう。

最後に,この2つの楽曲のミュージックビデオを記載しておきます。

今年ヒップホップ第16位:Childish Gambino – “This Is America”

今年ヒップホップ第16位(タイ):Joyner Lucas – “I’m Not Racist”

追記:黒人のJoyner Lucasのセリフを口パクで完璧に真似た白人男性に拍手。

(文責:Jun Nishihara)

第17位「ドレイクとトラヴィス・スコットの”SICKO MODE”という3段階ビートのラップ」。(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

この曲の魅力は「曲の途中に突然,3段階でビートとフローが一変するところ」です。

2018年総まとめヒップホップ曲ランキング《トップ30》です。

本日は第17位の発表です。

第17位:Travis Scott feat. Drake “SICKO MODE”

この曲の凄いところは3つ。

1.冒頭でも申し上げた「曲の途中で突然,曲調(ビート)とフローが変化するところ」がまず1つ。

2.やり過ぎていない。ビートが変化する1回目に誰かがバックで「ウー!」と言います。これがぜんぜん邪魔でない。「ウー!」というのは,間違えると邪魔に聞こえたり,飽きたりしますが,何回聴いても飽きない。

3.ラップの調子(フロー)にちゃんと息継ぎがある。これはどういうことかと言うと,言葉を羅列するだけの,ぎちぎちのラップになっていない,ということです。ちゃんとスペースもあり,空白もあり,息継ぎもあるフローをしています。古さを感じさせない(実際に古くない),新鮮で,若者にもウケる,ということです。しかも,真似してラップすることもできる。メロディーに乗っている。たとえば・・・

It’s absolute, yeah (Yeah), I’m back, reboot (It’s lit!)
LaFerrari to Jamba Juice, yeah (Skrrt, skrrt)
We back on the road, they jumpin’ off, no parachute, yeah
Shawty in the back
She said she workin’ on her glutes, yeah (Oh my God)

これを歌う(ラップする)ときに・・・

It’s absolute
(息継ぎ)
I’m back, reboot
(息継ぎ)
LaFerrari
(息継ぎ)
to Jamba Juice
(息継ぎ)
We back on the road, they jumpin’ off, no parachute
(息継ぎ)
Shawty in the back
She said she workin’ on her glutes
(息継ぎ)

と歌える,ということです。
これはヒップホップビートを逸れない韻律(cadence)であります。

(文責:Jun Nishihara)

第18位「ローリン・ヒルの生まれ変わりか。H.E.R.の”Lost Souls”という曲」。(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

フローがローリン・ヒルに似ている,と思われた方もいらっしゃるでしょう。

2018年総まとめヒップホップ曲ランキング《トップ30》です。

本日は第18位の発表です。

第18位:H.E.R. feat. DJスクラッチ「Lost Souls」です。

この曲のお手本となっているローリン・ヒル(Lauryn Hill)の名曲「Lost Ones」(1998年リリース)を聴いてみましょう。

まさにH.E.R.は,ローリン・ヒルの音楽をちゃんと勉強して育ったR&Bアーティストということです。こういう風にローリン・ヒルを学んで育っていった世代のアーティストを「ローリン・スクールの歌手」と言います。

ローリン・ヒルの存在はデカすぎますが,ローリン・スクールの歌手はゴマンといます。

しかしゴマンといる中で,ここまでローリン・ヒルのフローを巧みに受け継いでいる(受け継げている)アーティストは珍しいでしょう。H.E.R.は1997年生まれで,彼女が1歳とか2歳の赤ん坊の頃に,ちょうどローリン・ヒルが活躍しておりました。この曲で言及されているカニエ・ウェストも,2000年頃からじわじわ活躍し始めており,H.E.R.はまだ5歳児ほどの幼児でした。そんな幼児の頃におそらく両親が聴いていた音楽を,自身のこの曲「Lost Souls」で,言及しているという事実はまさに偉大なることです。まだ現在21歳のアーティストですが,フローも歌詞の内容も,21歳とは思えない「ベテランぶり」を見せつけております。

H.E.R.からはしばらく目が離せません。今後の活躍に期待大です。

(文責:Jun Nishihara)

第19位「リル・ウェインの”Uproar”という今ハヤりの超ダンサブルな曲」。(今年2018年に出た最も偉大なるヒップホップ曲ランキング)

2018年総まとめヒップホップ曲ランキング《トップ30》です。

本日は第19位の発表です。

第19位:リル・ウェイン feat. スウィズ・ビーツのシングル曲「Uproar」です。

この曲を語るには,いくつか切り口があります。

まず1つ目は,上記ミュージックビデオに出演して猿暴れしているシギー(Shiggy)です。彼はドレイクの”In My Feelings”(あの「キーキー,Do you love me?ってやつです)の曲がシングルカットされる以前からインスタ上に自分のダンスを載せていました。そして彼のそのダンスがきっかけとなって,それを真似してインスタに載せる若者たちが全国に増えていきました。そうして始まったのが,「シギー・チャレンジ(Shiggy Challenge)」でした。これは一種のインスタ現象として今年イチ話題になりました。米国はもちろんのこと,海外のあらゆるTV曲でも報じられました。リル・ウェインはドレイクの師匠として,そして”In My Feelings”と同じく超ダンサブルな曲として,この「Uproar」は《第2のShiggy曲》と呼ばれるに至りました。

そして2つ目。このビートをプロデュースしたスウィズ・ビーツ(Swizz Beatz)の存在です。彼は昨年2月にヒップホップ界超ベテランのビートメイカー=Just BlazeとYouTube上で「ビート対決」しました。それが発端となり,スウィズ・ビーツはあらゆる場面で他のビートメイカーと対決するという機会を設けてきました。

まずは,全ての発端となったおおもとのビート対決(Swizz Beatz vs. Just Blaze)を観てみましょう。2時間以上ある大作です。

そして,マドンナやジャスティン・ティンバーレイク,ミッシー・エリオットやジェイZのビートベイカーとして活躍しているヒップホップ界最も偉大なるビート・プロデューサーであるティンバランド(Timbaland)ともビート対決しました。その映像が以下のとおりです。

(Swizz Beatz vs. Timbaland)

そのスウィズ・ビーツがリル・ウェインの超ダンサブルな曲でビートを作っているという事実も,この曲が「売れる」理由の一つとなっています。昔からThe L.O.X.やRuff Ryders(ラフ・ライダーズ)を聴いてきたゴッテゴテのヒップホップ・ヘッズたちにはたまらん曲ですね。90年代や2000年代初期に大活躍したスウィズ・ビーツが今爆発的に流行るポテンシャルを秘めているこんな偉大なる曲をプロデュースしたというのは,偉大なる事実です。

ビートメイカーといえば,単に「ビートを作って,そのビートをラッパーに提供している人」というように聞こえますが,スウィズ・ビーツも,ジャスト・ブレイズも,ティンバランドも,楽曲全体をプロデュースしているビート・プロデューサーと呼べるでしょう。

さてこの楽曲「Uproar」を語る上でたいせつな3つ目の切り口は,元ネタの曲を知るということです。

この曲には元ネタとなっている曲があり,それが2001年リリースのG.Dep feat. P. Diddyのシングル曲「Special Delivery」です。これはパフ・ダディ改めパフィー改めP.ディディ改めディディのレーベルBad Boy Entertainment(バッド・ボーイ・エンターテインメント)全盛期2000年代初期に流行った曲です。

リル・ウェインのこの曲だけでこれだけ語られるのですが,それだけ今年第19位にはもってこいの曲と呼ぶことができるでしょう。

(文責:Jun Nishihara)

カニエ・ウェスト対訳「I Love It(邦題:ダイスキだ)」

先日,8月11日(土)にカニエ・ウェストは「XTCY」という曲をリリースしました。そして,米国時間の9月7日(金)に,また新たにカニエ・ウェストはシングル曲をリリースしました。タイトルは「I Love It」。

この曲とミュージックビデオは毎年カリフォルニア州L.A.で開催される,AVポルノの大殿堂=Pornhubアワード賞で全世界初披露されました。

ミュージックビデオはYouTube等で検索してみてください。オンラインゲームのRoblox(ロボロックス)に出現するキャラを衣装にして踊っています。

今回このシングル曲「I Love It」にフィーチャリングされているのは,若手ラッパー=リル・パンプ(Lil Pump)です。「I Love It」リリースの約1週間後にリル・パンプ自身もニューアルバムを出す予定です。タイトルはなんと『Harvard Dropout(ハーバード大学の退学者)』(9月14日リリース予定)。リル・パンプ自身はツイッターで「俺はほんとにハーバードに入学したし,中途退学(ドロップアウト)したんだ。ラップ界を救うために」と言っています。

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それでは「I Love It」を紹介します。
ジャケはこんな感じです↓。

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この絵↑は,ケリー・ジェイムス・マーシャル(Kerry James Marshall)という黒人画家が描いたものです。前回カニエ・ウェストがリリースした「XTCY」のジャケも彼の手によるものです。↓

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Kanye West feat. Lil Pump – “I Love It”

[Intro: Adele Givens]

‘Cause you know in the old days

They couldn’t say the shit they wanted to say

They had to fake orgasms and shit

We can tell niggas today: “Hey, I wanna cum, mothafucka”

(イントロ:アデル・ギヴェンズ)
かつて昔はね,女性が正直に
自分の気持ちを話すのはタブーとされていた
だから気持ちよくもないのに,ウソのオルガズムを演じてた
でも今は何だって言える「このクソ野郎,あたしをイかせて!」

[Chorus: Lil Pump]

You’re such a fuckin’ ho, I love it (I love it)

You’re such a fuckin’ ho, I love it (I love it)

(サビ:リル・パンプ)
このクソ女,大好きだ(ダイスキ)
このクソ女,大好きだ(ダイスキ)

[Pre-Verse: Lil Pump]

You’re such a fuckin’ ho, I love it (love it, love it)

(I’ma fuck a bitch, tell her cousin)

Your boyfriend is a dork, McLovin (dork, McLovin; ooh, ooh, ooh)

(プレヴァース:リル・パンプ)
このクソ女,大好きだ(ダイスキ,ダイスキ)
(クソ女をオカす,おまえの従姉妹に言っとけよ)
おまえのダッセェ彼氏,メガネ野郎(ダッセェ,メガネ野郎,ウゥウゥウゥ)

[Verse 1: Lil Pump]

I just pulled up in a Ghost (Ghost)

Fucked that bitch up out in London (up out in)

Then I fucked up on her cousin

Or her sister, I don’t know nothin’ (uh-uh, woo)

And my niggas gettin’ ignorant

Like a lighter, bitch, we ignit (ignit, yeah)

All this water on my neck

Look like I fell when I went fishin’ (fell)

So much diamonds on my bust down

Ooh, fuck, what’s the time? (where we at?)

Me and Smokepurpp sippin’ drank (ayy)

Ooh, fuck, she take lines (lines)

(ヴァース1:リル・パンプ)
ランボルギーニを乗りつけて
ロンドンでUKガールとヤってきた(ブチ込んだ)
そいつの従姉妹も抱いてやった
姉妹だったっけ,どっちでもええ(アッア,ウー)
俺のダチ,サル暴れしてる
ライターみたいに,点火しちゃう(アッチッチ)
首にジュエリーぶらさげて
ギラギラのダイア,釣ってきた
エゲツないダイヤ,俺の腕時計
こりゃいけねえ,いま何時?(いまどこ?)
スモークパープとハッパ吸って(エィ)
この女ヤベェ,コカインぶち込んでるぜ

[Chorus: Lil Pump & Kanye West]

You’re such a fuckin’ ho, I love it (I love it, scoop!)

You’re such a fuckin’ ho, I love it (I love it)

(サビ:リル・パンプ&カニエ・ウェスト)
このクソ女,大好きだ(ダイスキ,スクープ!)
このクソ女,大好きだ(ダイスキ)



[Interlude: Kanye West]

You’re such a fuckin’ ho

When the first time they ask you if you want sparklin’ or still?

Why you try to act like you was drinkin’ sparklin’ water ‘fore you came out here?

You’re such a fuckin’ h—

(インタールード:カニエ・ウェスト)
アバズレ女だな
炭酸水かミネラルウォーターか聞いてんのに
もう炭酸水(スパークリング)でデキあがってんじゃねえかよ
アバズレ女だな

[Pre-Verse: Kanye West]

I’m a sick fuck, I like a quick fuck (whoop!)

I’m a sick fuck, I like a quick fuck (whoop!)

I’m a sick fuck, I like a quick fuck (whoop!)

I’m a sick fuck, I like a quick fuck (whoop!)

(プレヴァース:カニエ・ウェスト)
俺は変態野郎,大好き,一発ファック(ウー!)
俺は変態野郎,大好き,一発ファック(ウー!)
俺は変態野郎,大好き,一発ファック(ウー!)
俺は変態野郎,大好き,一発ファック(ウー!)

[Verse 2: Kanye West]

I’m a sick fuck, I like a quick fuck

I like my dick sucked, I’ll buy you a sick truck

I’ll buy you some new tits, I’ll get you that nip-tuck

How you start a family? The condom slipped up

I’m a sick fuck, I’m inappropriate

I like hearin’ stories, I like that ho shit

I wanna hear more shit, I like the ho shit

Send me some more shit, you triflin’ ho bitch (bitch, bitch, bitch)

(ヴァース2:カニエ・ウェスト)
俺は変態野郎,大好き,一発ファック
肉棒吸ってくれ,イカシたトラック買ってやる
シリコンオッパイ入れてやる,アソコの整形してやる
どうやって家族持ちになるって,コンドームをスベらせろ
俺は変態野郎で,場ちがいな野郎
ストーリー仕立てに,ヤリマン女は大好きさ
もっと聞かせてくれ,ヤリマン女は大好きさ
もっとエロいの送ってくれ,このクソ女(ビッチ,ビッチ,ビッチ)

[Chorus: Lil Pump]

You’re such a fuckin’ ho, I love it (I love it)

You’re such a fuckin’ ho, I love it (I love it)


(サビ:リル・パンプ)
このクソ女,大好きだ(ダイスキ)
このクソ女,大好きだ(ダイスキ)

[Outro: Adele Givens]

‘Cause you know in the old days

They couldn’t say the shit they wanted to say

They had to fake orgasms and shit

We can tell niggas today: “Hey, I wanna cum, mothafucka”

(アウトロ:アデル・ギヴェンズ)
かつて昔はね,女性が正直に
自分の気持ちを話すのはタブーとされていた
だから気持ちよくもないのに,ウソのオルガズムを演じてた
でも今は何だって言える「このクソ野郎,あたしをイかせて!」

(文責:Jun Nishihara)