ドレイクに影響を与え,そして影響を受けた,UKの黒人音楽シーン(その③)

まずは,こちらをお聴き頂いて,この英国ヒップホップの雰囲気を十分に堪能して下さい。

ドレイク(Drake)が2017年3月にリリースしたUKミュージックシーンの影響をモロに受けた(heavily influenced)アルバム『More Life』には,UK(英国)のR&Bシンガーソングライターであるジョルジャ・スミス(Jorja Smith)もフィーチャリングされていました。

ジョルジャ・スミスは英国中部に位置するウェスト・ミッドランド州ウォル・ソール市の生まれ。父親はジャマイカ人で母親はイギリス人。2018年にリリースされた公式デビューアルバム『Lost & Found』は「UK R&Bチャート」で第1位を記録。毎年イギリスで開催される音楽の祭典式=ブリット・アワード(The Brit Awards)では,2018年にクリティクス・チョイス・アワード(音楽評論家が選ぶアーティスト)を受賞。翌年2019年には,同ブリット・アワードのベスト・フィメール・ソロ・アーティスト(最優秀女子ソロアーティスト)部門で賞を受賞しました。

雨季が多い英国のしっとりした雰囲気を醸し出す音楽もあれば,冒頭のように現代英国のヒップホップシーンを映し出す楽曲も披露するという多才ぶり。彼女の幾つかのミュージックビデオを以下に紹介いたします。

Jorja Smith – “Goodbyes”

Jorja Smith – “Teenage Fantasy”

Jorja Smith – “Where Did I Go?”

Jorja Smith – “The One”

そして2018年に大ヒットしたマーベル・スタジオ製作の映画『ブラックパンサー』のサウンドトラックでもジョルジャはフィーチャリングされておりました。それがこちらです。

Jorja Smith – “I Am”

最後に英国ラッパーであるストームジー(Stormzy)と,生粋のナイジェリア生まれラッパー=バーナ・ボーイ(Burna Boy)と共演した楽曲をそれぞれ掲載いたします。ストームジーやバーナ・ボーイと共演してここまでぴったりウマが“合う”女性のR&Bアーティストというのは珍しく,ジョルジャ・スミスならではの味が出ていることが伺えます。

Jorja Smith feat. Stormzy – “Let Me Down”

Jorja Smith feat. Burna Boy – “Be Honest”

(文責&キュレーティング:Jun Nishihara)

2019年を乗り越えるための1年分エネルギーをKanye Westの「All Dayライヴ映像」でチャージする。

他人から何を思われようが,何を勘違いされようが,あらゆる人間関係の付き合いに悩んでいようが,義務に感じているような付き合いゴトに幻想を抱いていようが,そういったものは全て,カニエ・ウェストの現代の世の中(社会)に対する放擲態度でぶっ飛ばして,そしてそんなことはいちいち相手にもせず,今年2019年,あらゆるときも「カニエ・アティテュード(”Kanye attitude”)」で乗り越えていくことを意識してみましょう。

この映像は,カニエが,世間的には名誉とされる格式高い英国のBRIT Awardsでパフォーマンスした映像です。そんな「格式高い英国のステージ」にこれだけぐちゃぐちゃした黒人の群衆を持ってきてヒップホップ音楽に合わせて体をぐらぐら揺らしてラップしたというのは,明らかに世の常識に反抗する態度の現れでしょう。

映像の1:35部分に映し出される,観客側で唖然とするテイラー・スウィフト(Taylor Swift)の顔がそれを物語っているでしょう。

(文責:Jun Nishihara)