カニエ・ウェストのニューアルバム『Jesus Is King』より,楽曲②対訳「Selah」。

楽曲②「Selah」対訳

EHYMUCCU4AExxvF

[Verse 1: Kanye West]
God is King, we the soldiers
Ultrabeam out the solar
When I get to Heaven’s gates
I ain’t gotta peak over
Keepin’ perfect composure
When I scream at the chauffeur
I ain’t mean, I’m just focused
I ain’t mean, I’m just focused
Pour the lean out slower
Got us clean out of soda
Before the flood, people judge
They did the same thing to Noah
Everybody wanted Yandhi
Then Jesus Christ did the laundry
They say the week start on Monday
But the strong start on Sunday
Won’t be in bondage to any man
John 8:33
We the descendants of Abraham
Ye should be made free
John 8:36
To whom the son set free is free indeed
He saved a wretch like me

(ヴァース1)
神こそキング,俺たちはその勇士
まばゆい御来光につつまれて
天への入り口に差し掛かった際
もはや怯えなくてもいい
完ぺきなる冷静沈着さを保ち
運ちゃんに怒鳴ったとしても
イジワルで言ってんじゃない,集中してんだぜ
けっしてイジワルしてんじゃない,集中してんだぜ
コデインをカップに注いで
そろそろ炭酸水切れだ
洪水が起こる前に,世間はカニエを裁いた
全く同じ苦しみを,ノアは被った
誰もが『ヤンディ』を望んでいたが
代わりにイエス・キリストが洗礼してくれた
1週間は月曜日に始まると思っている連中が多い中
冴えたヤツは日曜日にコトを始める
どんな人間にも束縛されることなく
ヨハネの福音書8章36節
「もし子があなたを自由にするなら,あなたはほんとうの自由を授かる」
その言葉は俺みたいなロクでなしを救ってくれた

[Chorus: Sunday Service Choir]
Hallelujah, hallelujah, hallelujah, hallelujah
Hallelujah, hallelujah, hallelujah, hallelujah
Hallelujah, hallelujah, hallelujah, hallelujah
Hallelujah, hallelujah, hallelujah, hallelujah
Hallelujah, hallelujah, hallelujah, hallelujah
Hallelujah, hallelujah, hallelujah, hallelujah
Hallelujah, hallelujah, hallelujah, hallelujah
Hallelujah, hallelujah, hallelujah, hallelujah
Hallelujah, hallelujah, hallelujah, hallelujah
Hallelujah, hallelujah, hallelujah, hallelujah
Hallelujah, He is wonderful

(サビ:サンデー・サーヴィス・クワイア)
ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ
ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ
ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ
ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ
ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ
ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ
ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ
ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ
ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ
ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ,ハレルーヤ
ハレルーヤ,神は不思議に満ちている

[Verse 2: Kanye West]
If you woke, then wake up
With Judas, kiss and make up
Even with the bitter cup
Forgave my brothers and drank up
Did everything but gave up
Stab my back, I can’t front
Still we win, we prayed up
Even when we die, we raise up (Hallelujah)
Ain’t no wantin’, no, we need it
The powers that be done been greedy
We need ours by this evening
No white flag or no treaty
We got the product, we got the tools
We got the minds, we got the youth
We goin’ wild, we on the loose
People is lying, we are the truth
Everything old shall now become new
The leaves’ll be green, bearing the fruit
Love God and our neighbor, as written in Luke
The army of God and we are the truth

(ヴァース2:カニエ・ウェスト)
あんたも乗り気なら,目を覚ましちゃいな
裏切り者のユダとは,キスして,よりを戻しな
苦い薬をもって
それを呑み込み,兄弟を許した
あらゆることを乗り越え,けっして諦めなかった
裏切られても,しょうがなかった
それでも勝った,祈りを捧げた
俺たち死んでも,天へ舞い上がる(ハレルーヤ)
欲しいんじゃない,否,必要としてんだ
権力あるヤツらは貪欲過ぎていた
今晩まで求めているものを見つけよう
白い旗や協定が無くたって
俺らにはモノがある,俺らには道具がある
俺らには意志がある,若さだってある
旧(ふる)いと言われていたものがいま,新しくよみがえる
木の葉は緑色になり,果実がなる
神そして隣人を愛す,ルカによる福音書のとおり
神の子,つまりわれわれはみな,真実である

[Outro: Kanye West]
Wah, woo, wah, woo, woo, woo, woo, woo
Wah, woo, wah, woo, woo, woo, woo, woo
Woo, woo, woo, woo, woo, woo, woo, woo
Wah, woo, wah, woo, woo, woo, woo

(アウトロ:カニエ・ウェスト)
ワー,ウー,ワー,ウー,ウー,ウー,ウー,ウー
ワー,ウー,ワー,ウー,ウー,ウー,ウー,ウー
ウー,ウー,ウー,ウー,ウー,ウー,ウー,ウー
ワー,ウー,ワー,ウー,ウー,ウー,ウー

(対訳:Jun Nishihara)

カニエ・ウェストのニューアルバム『Jesus Is King』より,楽曲①対訳「Every Hour」。

10月25日にリリースされたカニエ・ウェストのニューアルバム『Jesus Is King』の対訳を本日より毎日1曲ずつ掲載していきます。(収録楽曲11曲で計11日間続けます。)

楽曲①「Every Hour」feat. Sunday Service Choir 対訳

EHYMUCCU4AExxvF

[Chorus]
Sing every hour (Every hour, ’til the power)
Every minute (Every minute, of the Lord)
Every second (Every second, comes)
Sing each and every millisecond (Down)
We need you (We need you, sing ’til the power)
We need you (We need you, of the Lord)
We need you (Comes)
Oh, we need you (Down)

(サビ)
歌おう,毎時間(毎時間,パワー)
毎分(毎分,神の力)
毎秒(毎秒,舞い降りる)
歌おう,どんなときも,どこまでも(舞い降りる)
あなたが必要(あなたとともに,パワー)
あなたが必要(あなたとともに,神の力)
あなたが必要(舞い降りる)
オゥ,あなたが必要(舞い降りる)

[Verse]
Sing ’til the power of the Lord comes down
Sing ’til the power of the Lord comes down
Sing ’til the power of the Lord comes down (Let everything that have breath praise God)
Sing ’til the power of the Lord comes down (‘Cause when we sing the glory of the Lord comes down, down)
Sing ’til the power of the Lord comes down (Praising the Lord, praise God in the sanctuary)
Sing ’til the power of the Lord comes down (For His mighty works and excellent grace and His mighty power, yeah)
Sing ’til the power of the Lord comes down (Sing ’til the power of the Lord falls down)
Sing ’til the power of the Lord comes down (We are to sing ’til the power of the Lord comes down)
Sing ’til the power of the Lord comes down (Let us sing, let us sing, oh, sing)
Sing ’til the power of the Lord comes down (Let us sing, let us sing, oh, sing)

(ヴァース)
歌おう,神の力が舞い降りるまで
歌おう,神の力が舞い降りるまで
歌おう,神の力が舞い降りるまで(あらゆる生命が神を祝福する)
歌おう,神の力が舞い降りるまで(われわれが歌えば,神の栄光が舞い降りる)
歌おう,神の力が舞い降りるまで(神を祝福せよ,聖なる地で神を祝福せよ)
歌おう,神の力が舞い降りるまで(神の力強い創造力,素晴らしき慈悲,そして神の力,yeah)
歌おう,神の力が舞い降りるまで(歌おう,神の力が舞い降りるまで)
歌おう,神の力が舞い降りるまで(歌うのを辞めない,神の力が舞い降りるまで)
歌おう,神の力が舞い降りるまで(ともに歌おう,歌おう,オゥ,歌おう)
歌おう,神の力が舞い降りるまで(ともに歌おう,歌おう,オゥ,歌おう)

[Chorus]
Sing every hour (Every hour, ’til the power)
Every minute (Every minute, of the Lord)
Every second (Every second, comes)
Sing each and every millisecond (Down)
We need you (We need you, sing ’til the power)
We need you (We need you, of the Lord)
We need you (Comes)
Oh, we need you (Down)

(サビ)
歌おう,毎時間(毎時間,パワー)
毎分(毎分,神の力)
毎秒(毎秒,舞い降りる)
歌おう,どんなときも,どこまでも(舞い降りる)
あなたが必要(あなたとともに,パワー)
あなたが必要(あなたとともに,神の力)
あなたが必要(舞い降りる)
オゥ,あなたが必要(舞い降りる)

[Bridge]
Sing ’til the power of the Lord comes down (Sing ’til the power of the Lord falls down)
Sing ’til the power of the Lord comes down (We are to sing ’til the power of the Lord comes down)

(ブリッジ)
歌おう,神の力が舞い降りるまで(歌おう,神の力が舞い降りるまで)
歌おう,神の力が舞い降りるまで(歌うのを辞めない,神の力が舞い降りるまで)

[Chorus]
Sing every hour (Every hour, ’til the power)
Every minute (Every minute, of the Lord)
Every second (Every second, comes)
Sing each and every millisecond (Down)
We need you (We need you, sing ’til the power)
We need you (We need you, of the Lord)
We need you (Comes)
Oh, we need you (Down)

(サビ)
歌おう,毎時間(毎時間,パワー)
毎分(毎分,神の力)
毎秒(毎秒,舞い降りる)
歌おう,どんなときも,どこまでも(舞い降りる)
あなたが必要(あなたとともに,パワー)
あなたが必要(あなたとともに,神の力)
あなたが必要(舞い降りる)
オゥ,あなたが必要(舞い降りる)

(対訳:Jun Nishihara)

カニエ・ウェスト新アルバム『Jesus Is King』10月25日リリース確定。

EHYMUCCU4AExxvF

ついにやって来ました。
数回のアルバムリリース日を遅らせた後の確定日ということで,今週金曜日10月25日に『Jesus Is King』はリリースされます。

10月21日,カニエ・ウェストは9ヶ月ぶりにtwitterをして,そのツイート上で,アルバムリリース日を発表いたしました。

10月25日はカニエ・ウェストのミュージックドキュメンタリー映画同名『Jesus Is King』の上映公開日でもあります。映画とアルバムを世界同時リリースとなる予定です。映画のジャケは以前当サイトでも紹介いたしましたが,こちらです。

Jesus is King Final NK Poster 9.25

『Jesus Is King』なるお題目で,いかにもクリスチャン的で,タイトルだけ見ればなにか近寄りがたい雰囲気がありますが,なんのことあれ,キリスト教を信じていない人がどれだけ多くこのアルバムを楽しみにしていることか。お題目はジーザスなんて言っちゃっていますが,これはゴスペル,つまり,音楽そのものを思う存分に楽しむためのアルバムであります。ひとまずキリスト教のことは一切考えず,先入観はこの際取り払って聴いてみていただければと思います。

とか言いながら,先週末(10月18日(金))の夜にジャマイカのキングストン市で開催されたSunday Service中に,カニエはいきなりスマホを取り出して,ケータイを見ます。何をやっているのかと思うと,その5秒後くらいに,バイブル(聖書)の一節を声に出して読み始めます。カニエはこう詠みます。

Kanye:
Mark 1:15, this is my favorite!
Jesus Begins His Ministry.
Mark 1:15, these are the first read letters in the bible.

“The time is fulfilled, and the kingdom of God is at hand;
Repent and believe in the gospel.”

That’s my favorite right there.
The first words of Jesus in the bible.
Repent and believe in the gospel.

この“Repent, and believe in the gospel”という文は「悔い改め,福音を信じなさい」と聖書では訳されますが,これを口語で英語で言うとき,以下のニュアンスが入ります。つまり,聖書さえも読めないような罪深いとされる一般人(つまり普通の人,われわれのこと)にはこう聞こえます。

「しっかり反省して,ゴスペル(天の歌)を信じなさい」

それだけしていれば,大丈夫だと。つまり,たとえ頭が悪くて,いままで悪いことやって生きてきたとしても,無知ながらにちゃんと考えて,天のうたを歌えばいい,それさえすれば,なんとかやっていけるんだと。

こういう生きる根っこにあるものは,カニエの場合,歌(gospel)なのだということが感じ取れます。

非常に基本的なことですが,非常に重要なことを教えてくれる気がしました。

その動画を載せておきます。

(文責:Jun Nishihara)

カニエ・ウェストの“Sunday Service”まとめ(10月6日&10月12日開催分)

引き続きカニエ・ウェストの“Sunday Service”を掲載しておきます。

10月6日(日) 於:ユタ州ソルト・レイク・シティ
“Sunday Service”ファンにはお馴染みの曲を,タイムライン9:07秒からどうぞ。

 

10月12日(土) 於:ハワード大学(名門黒人大学)
アメリカには「歴史的黒人大学(HBCU=Historically Black Colleges and Universities)」という言葉があります。ハワード大学(Howard University)はその中でも名門と呼ばれる大学です。土曜日の“Sunday Service”ですが,そのハワード大学にカニエが登場しました。
以下は,そのハワード大学のツイッターより抜粋します。

以下はTMZからです。冒頭の曲は,なかなかアツいですね。Mad fireですね。

そしてなんと,カニエ・ウェストは2003年にも同大学でライヴを開催していました。2003年といえば,16年前,まだデビューアルバムさえもリリースしていなかった頃です。まだアルバムを1枚も出していなかった頃!(カニエにもそんな時代があったのです。)その貴重な映像が以下です。なにせ16年前の映像ですので,映像クオリティの悪さには悪しからず。(カニエ・ウェスト,2003年ハワード大学にて。)

(文責:Jun Nishihara)

カニエ・ウェスト“Sunday Service”まとめ(つづき:9月1日,9月8日,9月15日開催分) あと,黒人の「揺れ」について。

カニエ・ウェスト軍団が毎週日曜日に開催する“Sunday Service”(日曜のミサ)ゴスペルを今年初の日曜日から欠かさずアップしてきました。カニエ・ウェストのこのサンデー・サーヴィスは初回分からかなりの盛り上がりを見せてきましたが,ここへ来て,アメリカ全土の主要都市を回り始めております。今までは,主にカリフォルニア州カラバサス(カニエの豪邸近隣)で実施されてきましたが,カラバサス市を飛び出します。ついに8日,15日にはカリフォルニア州さえも出ます。

9月1日(日):カリフォルニア州ワッツ市(歴史的黒人コミュニティが集まる市街)

9月8日(日):カニエの生まれ故郷であるイリノイ州シカゴ市

9月15日(日):ジョージア州アトランタ市(←これまでのSunday Serviceとは,確実に異なっております。ミニコンサートと呼んでもよいほど,本格的になってきました。この観客(audience)の数はこれまでとは確実に違います。4月のイースター祭の日に開かれた特別な“Kanye West’s Easter Sunday Service”を除いては。)
※特に下記映像0:44秒から始まる観客側にいる複数メンバーが同時に揺れる映像は,これはこのブログで今までも何度も買いてきましたが,これこそが「奴隷時代を経た先祖の血が入った黒人にしかできないリズム感とともに“体のうねり”」ですね。しかも一人でやっているのではなく,一人一人各人のうねりが合わさって,映像2:41からの爆発力ある黒人の女性も含めたバワーとエネルギーは物凄いものです。これに近いものをこの人たちは毎週日曜日にやってきているのですから,この継続するエネルギーもすぐれています。何度も何度もこれでもかと突き続ける,といいますか,揺れ続けるエネルギーは圧巻です。そしてその上にさらに声!メンバーの中には白人もちらっといますが,この黒人の揺れに付いていけるでしょうか。たとえば下記映像7:28の箇所で,まわりの黒人は揺れていますが,真ん中にポツンと映る白人は静止していたり。これはもう体の作りというか,魂の熱(=体温)の違いであるから,もうしょーがない!黒人が揺れていて,白人が揺れていないなんて,もうこの子は責められない。「揺れる」はもうこのブログのキーワードでもあります。下記映像17:29からはウケのいい曲「Father Stretch My Hands」も鳴り始めます。映像タイムライン18:16からの黒人たちの「揺れ」もまことに見事です。映像タイムライン20:45からの黒人の手拍子(clapping)と揺れも,まさにこの映像の真骨頂です。

(文責:Jun Nishihara)

カニエ・ウェスト対訳「Wolves」ヴァース3(アルバム『The Life of Pablo』楽曲13)

raphael-sistine-madonna
(以下歌詞でヨセフとマリアの話が出てきますが,マリアを孕ませたのはヨセフで,お腹の中にはイエス・キリストが宿ります(新約聖書マタイによる福音書1章18~25節より)。つまり,カニエが言うとおり,「もしもマリアがあの夜,ヒップホップクラブなんかに行ったりしていて,イケメンの男に囲まれて,ナンパなんかされていれば,どうなっていたことだろう」と。その後に,カニエは歌詞中で,自身の子ども=ノースとセイントの言及をしますが,これは,マリアがヒップホップクラブで出会ったのはカニエだったと仮定してのことだとも解釈できます。マリアとカニエが出会って,ノースとセイントが産まれたのだと。
 上記の歴史的絵画は,巨匠ラファエロ・サンティによるものです。題名は『システィーナの聖母(原題:Sistine Madonna)』です。中央では聖母マリアが幼児キリストを抱えています。つまりこれはキリストが産まれた後(クリスマスの後)の絵ですが,この子をノースやセイントに重ねているのが以下カニエの歌詞の後半です。)

Kanye West feat. Sia & Vic Mensa – “Wolves” (Verse 3)
カニエ・ウェスト feat. シーア&ヴィック・メンサ 「ウルヴス」(ヴァース3対訳)

[Verse 3: Kanye West]
You gotta let me know if I could be your Joseph
Only tell you real shit, that’s the tea, no sip
Don’t trip, don’t trip, that pussy slippery, no whip
We ain’t trippin’ on shit, we just sippin’ on this
Just forget the whole shit, we could laugh about nothin’
I impregnate your mind, let’s have a baby without fuckin’, yo
I know it’s corny bitches you wish you could unfollow
I know it’s corny niggas you wish you could unswallow
I know it’s corny bitches you wish you could unfollow
I know it’s corny niggas you wish you could unswallow
I know it’s corny bitches you wish you could unfollow
I know it’s corny niggas you wish you could unswallow
You tried to play nice, everybody just took advantage
You left your fridge open, somebody just took a sandwich
I said baby what if you was clubbin’
Thuggin’, hustlin’ before you met your husband?
Then I said, “What if Mary was in the club
‘Fore she met Joseph around hella thugs?
Cover Nori in lambs’ wool
We surrounded by the fuckin’ wolves”
(What if Mary) “What if Mary
(Was in the club) was in the club
‘Fore she met Joseph with no love?
Cover Saint in lambs’ wool
(And she was) We surrounded by
(Surrounded by) the fuckin’ wolves”

(ヴァース3:カニエ・ウェスト)
教えてや,キミのヨセフにならせてや
リアルしか話さねえ,紅茶は啜らねえ
あわてんな,あわてんな,あの女のアソコは濡れてんぜ,かき混ぜんな
イカれてんじゃねえ,ゆっくり堪能してんのや
なにもかも忘れて,くだらないことで大笑いして
キミの脳ミソを孕んでやる,セックスやらずに赤ちゃん産ませてヨゥ
ダッセェ女どもをフォローから外したがってるって,知ってんだぜ
ダッセェ男どものザーメンは飲み込みたくないって,知ってんだぜ
ダッセェ女どもをフォローから外したがってるって,知ってんだぜ
ダッセェ男どものザーメンは飲み込みたくないって,知ってんだぜ
ダッセェ女どもをフォローから外したがってるって,知ってんだぜ
ダッセェ男どものザーメンは飲み込みたくないって,知ってんだぜ
「いい人」ぶってると,まわりから「いいように」使われちまうぜ
冷蔵庫を開けっ放しにしてると,誰かが君のサンドイッチを食っちまうぜ
俺は彼女にこう訊いた,「ねぇベイビー,君だって今のダンナに会う前は,
クラブ行ったりなんかして,可愛くキメて,男を逆ナンしたりしてたんでしょ」
そしてこうも言った,「もしもマリアがヨセフに会う前に
クラブ行ったりなんかして,男ばっかりに囲まれていたら,どうなっていただろう」
ノリちゃん(ノース)を羊毛でまとってあげて
俺らはオオカミ連中に囲まれる
(もしもマリアが)もしもマリアが
(クラブ行ったりして)クラブ行ったりして
ヨセフに会ったとしても,愛していなかったら
セイントを羊毛でまとってあげて
(するとあたりは)あたりは
(寄ってきた)どう猛な,オオカミだらけ

(文責及び対訳:Jun Nishihara)

2019年MTVビデオ・ミュージック賞(とりわけミッシー・エリオットの偉大さについて)

2019年8月26日(日)に開催された米MTVのVideo Music Awardsより,ハイライトをいくつかピックアップして,以下に掲載しておきます。5年後これを見返して,懐かしい感情を抱けますように。

Taylor Swift
まずは,テイラー・スウィフトです。2曲めに披露するバラード曲を演奏して,ここまで声援が挙がる人は,現ポップス界では他にいらっしゃらないですね。誰もがヒップホップやEDM系の曲を制作している中,ある意味,時代とは逆方向に進むともいえるテイラー・スウィフトのこの曲「Lover」は,人間がもつ心の普遍的な琴線に触れる名曲だと云えるでしょう。

Missy Elliott
やってきました。ミッシー・エリオットです。今夜最高のステージはミッシーが奪い去ったといえるでしょう。2曲めの「The Rain (Supa Dupa Fly)」は1997年リリースの曲ですけれど,一片足りとも古びていない!また,MTV VMAs終了後の数日間(いや,今も?)ツイッターやインスタグラムで騒がれ続けたこの人(↓)(=Alyson Stoner)は,ミッシーが2002年にシングル曲「Work It」をリリースした際,ミュージックビデオで踊っていたあの女の子です。当時この子はわずか9歳。17年ぶりに,ミッシー・エリオットと同曲で共演を果たしたというのは,なんとも感慨深いことです。
Alyson-Stoner-Dances-Missy-Elliott-2019-MTV-VMAs-Tribute

なお,「Get Ur Freak On」「Pass That Dutch」等,名曲が続きます。

Queen Latifah
クイーン・ラティファのお出ましは以下映像の4:34からです。先出のミッシー・エリオットに続き,クイーン・ラティファの今年のMTV VMAsへの登場は今年特に顕著な女性ラッパー世代を象徴しているように思われます。

Lizzo
現代ぽっちゃり女子代表。あらゆるサイズ,人種,カラー,エスニシティ,セクシュアリティの代弁者として,なかなかおもしろいポジションにいる人だと思います。

Megan Thee Stallion
まずは,年齢に驚き。メガンは1995年生まれなので,まだ24歳。24歳でこのラップ力は凄まじいですね。ようやくMTVにまで出られるようになった。とても嬉しいですが,今までのアングラ力の勢いを失わないようにいってほしいというのが,ファンである我々の思いです。けっしてポップ界に流されないように!!

Missy Elliott’s Acceptance Speech of “Michael Jackson Music Video Vanguard Award”
最後にミッシー・エリオットが女性初「マイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞」を受賞した際のスピーチで締めくくります。20年以上もミッシーは「ヒップホップダンス界」の大御所としてその才能及び貢献を音楽界のために尽くしてきました。それがようやくここで大いなる賞の贈呈とともに一つの実を結んだといえます。ミッシー・エリオットが本スピーチの中で,感謝している人リストに連なる人物を聞くだけで,どれだけミッシーは謙虚な人であるかということが伺い知ることができます。最後にミッシーが感謝する人(たち)を挙げたところで,ステージも湧き上がります。それではじっくり聴いてみてください。

今日も,当サイトに来てくれてありがとうございます。
ミッシー・エリオットが90年代後半に,MTVで踊っていた映像を見ていた頃を思い出します。世代はだんだんと変わっていっているといいますが,ミッシー・エリオットのような偉大なる人をリアル・タイムで当時TVで観られていたことは幸せですし,どれだけ世代が変わったとしても,こんなありがたいことはない,と思っております。

(文責:Jun Nishihara)

ヒップホップ音楽とイスラム教の関係 (アルバム『Ye』のリリースから今年6月1日で1年を経たいま振り返る(その①))

本年6月1日で,カニエ・ウェストのアルバム『Ye』リリースから1年が経ちました。昨年のちょうど今頃,暑い夏が始まろうとしていた頃でした,同アルバムを当サイトで翻訳・対訳を掲載させていただき,いろいろな方々に読んで頂きました。当サイトにお越しいただき,読んでいただき,ありがとうございました。そして今日もここに来ていただき,ありがとうございます。

リリースから1年後の今,アルバム『Ye』を振り返って,カニエがアルバム冒頭の楽曲「I Thought About Killing You」でラップしている歌詞の一部について,注目しておきたいと思います。

カニエはこういう歌詞で曲を始めております。

[Verse: Kanye West]
I called up my loved ones, I called up my cousins
I called up the Muslims, said I’m ’bout to go dumb
Get so bright, it’s no sun, get so loud, I hear none
Screamed so loud, got no lungs, hurt so bad, I go numb
Time to bring in the drums, that prrt-pu-pu-pum
Set the NewTone on ’em, set the nuke off on ’em
I need coke with no rum, I taste coke on her tongue
I don’t joke with no one, they’ll say he die so young
I done had a bad case of too many bad days
Got too many bad traits, used the floor for ashtrays
I don’t do shit halfway, I’ma clear the cache

(ヴァース:カニエ・ウェスト)
愛する人たちに,親戚兄弟に,ムスリムの仲間たちに
電話してこう伝えた,「ついに俺,暴れちゃいそう」
まぶしくなって,太陽は沈んだ,爆音で,音は消えた
悲鳴をあげた,声は出ない,傷ついた,感覚は麻痺した
叩いて響かせろ,太鼓の音を,ダ・ダ・ダ・ダン・ダン
オートチューンを効かせて,ピッチを爆発させろ
ラム無しのコーラ,彼女の舌にコカの味
ふざけてんじゃない,よく言われるよ,「早死にするよ」って
ツイてない日が連続で起こったケースが俺
悪い癖がありすぎて,床を灰皿代わりにしたりして
中途半端なことはしたくない,すべて真っさらにしてやりたい
(対訳:Jun Nishihara)

曲の冒頭でカニエは「I called up my loved ones / I called up my cousins / I called up the Muslims(俺は愛する人たち,親戚兄弟,そしてムスリムの仲間たちに電話してこう伝えた)」と言っております。

ムスリムとはイスラム教の教えを信仰する教徒の人々のことですが,カニエ・ウェストにとって,そしてヒップホップ,はたまた黒人の歴史にとって,イスラム教は切っても切れない一つの宗教といいますか思想でした。アメリカに住む黒人が信仰するイスラム教は一般的にブラック・イスラーム(Black Islam)と呼ばれているものですが,どういう宗派があって,ヒップホップ・アーティストでは誰がそのイスラム教徒で,どういう教えで,なぜ彼らはイスラム教徒に改宗したのか,というのを簡単にひもといていきたいと思います。

カニエ・ウェストの周辺では,カニエと同郷出身でむかしからともに活動してきたラッパーのモス・デフ(Mos Def)がカニエに一番近いムスリム(イスラム教徒)といえるでしょう。

Mos_Def_-_Ilosaarirock_2012
(上記写真はモス・デフです。)

モス・デフは2011年9月に自身の名前を法的に「Yasiin Bey(ヤシーン・ベイ)」に改名し,2016年1月19日,カニエ・ウェストのホームページでヒップホップ業界からの引退宣言をしました。モス・デフ改めヤシーン・ベイは,母親シェロン・スミスと父親アブドゥル・ラフマーンの子です。父親アブドゥル・ラフマーンはネーション・オヴ・イスラーム(Nation of Islam(略してNOI))の信者で,ワリス・ディーン・ムハンマドというスンニ派(イスラム教徒の宗派)に信徒として仕えました。モス・デフは20代の頃,ア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest)という偉大なるヒップホップ・グループのメンバーでありイスラム教徒であるアリ・シャヒード・ムハンマドやQティップ(Q-Tip)とよくつるんでいました。

また,カニエと同郷シカゴ出身ですが,カニエよりも若い世代のルーペ・フィアスコ(Lupe Fiasco)もムスリムです。

lupe-fiasco-colin-kaepernick-kneelin-on-needles-mp3
(上記写真はルーペ・フィアスコです。)

ジェイZのレーベル=ロック・ネーション(Roc Nation)に所属しているヒップホップ・アーティスト=ジェイ・エレクトロニカ(Jay Electronica)も熱心なイスラム教徒です。彼の歌詞には,「神の平和を」を意味するムスリム同士の挨拶言葉「As-salāmu ʿalaykum(السَّلَامُ عَلَيْكُمْ)」がよく使われております。以下は,ジェイ・エレクトロニカの名曲「Exhibit C」ですが,以下YouTubeのタイムライン3:11~3:17の箇所で,アラビア語らしきイスラームの祈りの言葉が発せられております。

上記曲「Exhibit C」のプロデューサーはかの有名なジャスト・ブレイズです。ジェイZの名盤『The Blueprint』(2011年9月11日(9.11の日)にリリース)でカニエ・ウェストと双璧をなしたベテラン・プロデューサーです。ビヨンセのアルバム『レモネード(Lemonade)』に収録されているケンドリック・ラマーをfeat.した楽曲「Freedom」も,ジャスト・ブレイズがプロデューサーを務めております。

さて,話を戻しますと,このようにヒップホップ界にはイスラム教徒はめずらしくなく,他にも以下のとおり結構な数でイスラム教徒と呼ばれるヒップホップアーティストはいます。一部を挙げますと,T-ペイン,DJキャレド,バスタ・ライムス,SZA(最近ポップ界でも人気の女性歌手),スウィズ・ビーツ,MCレン,ケヴィン・ゲイツ,アイス・キューブ,フレンチ・モンタナ,フリーウェイ,ビッグ・ダディ・ケイン,ビーニー・シーゲル,エイコン,スカーフェイス,シェック・ウェス,ニプシー・ハッスルです。彼らの多くは,モス・デフの父親と同じく,ネーション・オヴ・イスラーム(NOI)を中心に信仰しているようですが,各アーティストによっては,どれくらい信仰しているかについての程度の差はあると思います。

ブラック・イスラームにおけるネーション・オヴ・イスラームという宗派は,どういった教えなのでしょうか。大きくわけて3つのことがいえるそうです。

1.伝統的イスラームの教えと同じくイスラム教の五行は基本的に信じているが(例えば「ラマダンの月には断食を行う」(夕刻のイフタールまでご飯を食べないし,水も飲まない。しかし最近は,パキスタンやアフガニスタン,イラクなど,酷暑の夏には水分を取らないのは危険なため,水だけは許されている国もあるそうです。)など)しかし,解釈の面で伝統的イスラームと相違している部分もある。

2.堕落した人生を送っている黒人を救うとする。(街角や監獄で,未来への希望も夢もなく時を過ごしている黒人たちや,麻薬,白人女性に対するレイプ,家庭崩壊などといったような(黒人として)誇るべき生き方でない道を歩んでいる者を救うとする。)

3.イライジャ・ムハンマドを使徒とする。(2019年時点の指導者はルイス・ファラカーンであるが,指導者は時代によって変われど,使徒(Messenger)であるイライジャ・ムハンマドは変わらない(注:NOIが解体しない限り。))ちなみに,預言者(Prophet)は伝統的イスラームもNOIも,ムハンマドであると信じる。

さて,こうしたネーション・オヴ・イスラームという黒人を対象とした特有のイスラム教のひとつの思想に,ブラック・ムスリムであるモス・デフやルーペ・フィアスコ,ジェイ・エレクトロニカは,どういうところに魅了されたのでしょか。

この続きは,後日,ひもといて参ります。

(文責:Jun Nishihara)

ファレル・ウィリアムス主宰=“Something In The Water”フェス(平成最後もうひとつの音楽祭)

ファレル・ウィリアムス出身の地,米ヴァージニア州ヴァージニア・ビーチの海辺で4月26日(金)〜28日(日)にかけて開催されたミュージック・フェス=“Something In The Water”は,平成の幕を閉じるにふさわしい音楽祭となりました。

something-water-festival-2019-virginia-15

その模様をインスタグラムの“Something In The Water”特設ページから掲載いたします。

https://www.instagram.com/p/Bw008IVpQ52/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/p/Bw0y3hLp1C-/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/p/Bw0syNjpour/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/p/Bw0jKyUpncm/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/p/BwLH9n2JzYa/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/p/Bw0DrUOJ2KV/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/p/BwzuQhmJ-pH/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/p/Bw0di0yJSrE/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/p/BwxLauoJySa/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/p/BwzYk1thD2C/?utm_source=ig_web_copy_link

さて,別途特筆すべきことがあるとすれば,このフェスであらわれたキャラクター=KAWSのHolidayでしょう。

それはこういう↓ものです。

KAWS-HOLIDAY-virginia-beach-Collater.al-2

KAWS-HOLIDAY-virginia-beach-Collater.al-3

KAWS-HOLIDAY-virginia-beach-Collater.al-

これはファレルもさることながら,カニエ・ウェストが全世界に広めたことでも有名なKAWS先生のキャラクターです。本件ミュージック・フェス“Something In The Water”のコンセプトは,何かの物体(Something)が海に浮かんでいる(in the water)。それが浜辺に乗り上げて,ポツンとこのビーチに座っているわけです。それがこのデッカいキャラクターなのです。これは浜辺に乗り上げた姿なのです。そこから,この物体(=KAWSのHolidayキャラクター)がライヴステージを鑑賞している,という考え方なのです。ですから,この“Something In The Water”ミュージックフェスの主役は,ライヴで演奏するアーティストたちでもはなく,主宰者のファレル・ウィリアムスでもなく,コイツ=KAWSのキャラクターなのです。彼(彼女?無性?)のためにライヴをやり,彼(彼女?無性?)のためにフェスを開催している,というコンセプトであります。

KAWS-HOLIDAY-virginia-beach-Collater.al-4

さて,カニエの息吹はここでも流れておりました。ファレルが着ているカニエの「HOLY SPIRIT」のトレーナーです。

https://www.instagram.com/p/Bw45DxEBLXN/?utm_source=ig_web_copy_link

jay-z-pharrell-williams-billboard-1548

ファレルはなぜこういったミュージック・フェスを開催したのでしょうか。今年が初めてです。

ファレルはその問いにこう答えます。

「これはただのミュージック・フェスではない。これは地元のお祭りなんだ。ヴァージニアで生まれ育った人たちのために開くお祭りなのさ」(ファレル・ウィリアムス)

そしてファレルと同郷のヴァージニア・ビーチ出身のミッシー・エリオットやティンバランド,プッシャTも参加しておりました。

AndrewWhite_GQ_Pharrell&Friends_7

地元のためのお祭りとは言い得て妙,カニエが開いたコーチェラでの“Sunday Service”とは,これまた違った趣(おもむき)のあるものとなりました。

ここに2つ並べて,掲載しておきます。その違いは明らかです。

カニエ・ウェストの“Sunday Service”
p07737tq

ファレル・ウィリアムスの“Something In The Water”
something-water-festival-2019-virginia-25

なんか雰囲気も色も形もぜんぜん違いますね。

アクセスの方法,といいますか,会場のマップもこの際,比べておきましょう。

カニエ・ウェストの“Sunday Service”
coachella1_venue_map

ファレル・ウィリアムスの“Something In The Water”
something-e1554768972717

最後に“Something In The Water”にはヒップホップの三冠王=ディディ,ジェイZ,ティンバランドも登場しました。

AndrewWhite_GQ_Pharrell&Friends_6
(ヒップホップ界最も偉大なるプロデューサー=ティンバランド)

AndrewWhite_GQ_Pharrell&Friends_2
(ジェイZと)

AndrewWhite_GQ_Pharrell&Friends_10
(ディディakaパフ・ダディと)

(文責:Jun Nishihara)

平成最後の米ミュージック・フェスは,カニエ・ウェストの“Sunday Service”で。

平成最後のミュージック・フェスは,米カリフォルニア州インディオ市で毎年恒例開催されているアメリカ最大のミュージック・フェス=コーチェラ(Coachella)でした。

去る4月21日(イースターの日曜日)に開かれたコーチェラ祭は,カニエ・ウェストの「Sunday Service(日曜のミサ)」には(いろいろな意味で)もってこいの吉日でした。

これを鑑賞するには2つ方法がありました。

1つは実際にカリフォルニアで開かれているコーチェラ祭へ足を運ぶこと。まずは,LAX(ロサンゼルス国際空港)まで飛び,そこからコーチェラ会場まで米ドル$75.00出せばシャトルバスで連れてってくれました。

もう一つの鑑賞方法は,生放送をYouTubeのコーチェラ特設ページでストリーミングで観るという方法でした。これは当サイトでも取り上げました。

ストリーミングで生放送をご覧になられた方々はもう気づかれておりますが,こういう映像がずっと流れました。

12546330-0-image-a-1_1555872515500.jpg

12546326-0-image-a-2_1555872517578

これはfisheye lens(魚の目のレンズ)と言って,まるで望遠鏡で覗いているような錯覚を覚えます。どうせ生ストリーミングするのなら,他の人たちがやってるストリーミングとは違った方法でやりたい,というカニエのよくいえばアーティスティックな,別の方法でいえばひねくれた,一筋縄ではやらせない,もうこれはカニエの性(さが)と呼んでいいほどのものと思いますが,を見せてくれました。

しかしながら,さすが観客の数は相当なものでした。

12585282-0-image-a-111_1555964523795

正規のコーチェラ会場とは別の(カニエ特別の)会場を使いました。もうこれは会場と呼んでよいのか,山の中の丘の上と呼ぶのがふさわしいのか,もう分からなくなりますが,今年頭から毎週日曜日にこじんまりと始めてきた「Sunday Service」を考えますと(それも山の中でやっておりました),とても適当(適切)なロケーションであったことは間違い無いでしょう。

そういったステージもなく,カニエを映すステージ上のモニターもないところで,これだけの観客数が集まった(しかも日曜日の午前9時!)のは,特筆すべき事項でしょう。

さて,4月21日,イエスが甦ったとされるイースターの日曜日,時間は午前9時。まだ始まりません。しばらく経って9時15分,聖歌隊(choir)の仲間たちがこぞって丘の上へ向けて歩き始めました。だんだんとオルガンの音色が聞こえてきました。これまでのサンデーサービス同様,パステルカラー(カニエのファッション色)の衣装に身を包んだ聖歌隊の方々です,皆おそろいです,が丘の上に集まり始めました。

オルガンの音が聞こえていましたが,時間が経つにつれ,少しずつジャジーな音色に変化してきました。音量もだんだんと大きくなってきました。まだ演奏は始まっておりません。まだカニエは登場しておりません。

一番最初に映ったのが,タイ・ダラー・サイン(Ty Dolla $ign)した。丘の近くではカニエの娘,ノースちゃんとセイント君が踊っている姿が見え始めました。

カニエのレーベル仲間であるキッド・カディ(Kid Cudi)そしてチャンス・ザ・ラッパー(Chance the Rapper)が二人でポーズを決めている姿も映し出されました。

D4sOb7SUEAIe9g8
(チャンス・ザ・ラッパーが指を差しているのは,結婚指輪です。今年3月11日に結婚式を挙げたばかりでした。)

そしていよいよ,このコンサートの大ガシラ=カニエが現れました。

1555965105_28e25a82167b747d62363ba18c4efedb

そうこうしているうちに時間は9時55分となり,いよいよ,コンサートが幕を開けました。

曲もくは「Father Stretch My Hands」やめずらしいところではジェイZとビヨンセの「Lift Off」(『Watch The Throne』収録)などを披露。

このコンサート中のトリビアとして,ずっと帽子(キャップ)をかぶっていたラッパーは誰でしょう。

こたえはチャンス・ザ・ラッパーでした。

この“Sunday Service(日曜のミサ)”という聖なる時間にキャップをかぶって許されるのはチャンスくらいですね。

カニエのレーベル仲間であるティアナ・テイラー(Teyana Taylor)ももちろん参加しておりました。楽曲「Never Would Have Made It」を披露した彼女の声は,天にさえも届くような美声でした。

それから聖歌隊のみなさんの迫力も見応え(聞き応え)がありました。

ティアナ・テイラーが歌っている間に,聖歌隊が連呼した「Stand up! Press forward! Move on!」という掛け声が(これはさすが黒人の聖歌隊です)圧倒的な迫力を醸し出しておりました。

そして吠えるあの男=DMXもちゃっかり参加。「This is a God dream…」の歌中にヤツが現れました。

ライヴ終わり近くに「Jesus Walks」をカニエ,聖歌隊,全員で歌い上げ,Happy Easterで幕がないところで幕を閉じました。

米全国紙のニューヨークタイムズ(The New York Times)が素晴らしい写真を撮っておりますので,以下掲載します。

merlin_153817923_7cedfcf6-04a0-458b-b776-e00510f61037-superJumbo

merlin_153816954_88908916-00fc-4e6f-a49b-fdacebcfeb65-superJumbo

merlin_153817509_832554de-e1d6-4623-bc0b-75d26918ad0d-superJumbo

merlin_153818328_76689f25-d80b-4585-b606-7a215f09fb09-superJumbo

アメリカ全国ネットワークのBET (Black Entertainment TV)はさすが黒人に特化したTVネットワークと言わんばかりに,下記の迫力ある写真を撮影しました。

042219-style-dancers-sunday-service

さて,この一連の“Sunday Service”で,カニエはそれさえも「ブランド」化することに成功しております。それは「CHURCH CLOtHES」という名前で販促商品ならぬ洋服を作り上げました。

merlin_153816813_a1259970-89b3-4620-8eef-4cdea2605a88-superJumbo

パステルカラーのトレーナーやパンツです。

そして4月26日〜28日の3日間に亘って開催された,ファレル・ウィリアムスのミュージック・フェス=“Something In The Water”では,ファッション誌にも登場しまくりのあのファレル・ウィリアムスがカニエの“Sunday Service”のトレーナーを着ておりました。

jay-z-pharrell-williams-billboard-1548
(4月27日(土)に開催された“Something In The Water”ミュージックフェスのステージで。左はジェイZ,右はカニエのトレーナーを着るファレル・ウィリアムス。)

平成最後のアメリカ最大のミュージック・フェスはコーチェラでしたが,もうひとつファレル・マニアにとっては,“Something In The Water”フェスも欠かせないものとなりましたので,次回はこの”Something In The Water”を取り上げます。

(文責:Jun Nishihara)