2021年も残すところ,あと10分となりました。
今年も当サイトに来てくれて,ありがとうございました。
本日より,2021年最高のHIP-HOPモーメントと題して,トップ10を列挙していこうと思います。本日はまずは第10位です。
2021年も素晴らしいHIP-HOPアルバムが世にリリースされましたが,中でも際立って秀逸だったのがタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)のアルバム『CALL ME IF YOU GET LOST』です。これは2021年に出た素晴らしき名盤として,今後も聴き続けられることとなるでしょう。
このアルバムの素晴らしさは収録楽曲1曲目に始まります。DJ DRAMAがビートを回すことにより「ミックステープ感」を醸し出しつつ,それに拍車をかけるように2曲目に入ったと同時にビート・スウィッチ(チェンジ)を行う。DJ DRAMAはそのまんま続けて登場。ここでHIP-HOPヘッズ達のツカみは完璧にやり遂げた。
このようにこのアルバム,ツカみについては100%のデキ。そして3曲目「LEMONHEAD」,これについてはタイラーのゴキブリ曲(=Yonkers)の勢いそのままに,ビートを2倍速にして,スピット(文字通りスピット)をする,というもの。DJ DRAMAはそのまんま続けて登場。
そこへですよ,そこへ,4曲目「WUSYANAME」をぶち込んできました。アルバムの冒頭でDJ DRAMAが「Welcome to the disco!」とシャウトするように,90年代のR&Bのメロディーを使い,カリフォルニアのビーチで,サンセットを見ながら聴きたい曲ナンバー1として君臨してもおかしくない曲をここへ入れ込んできました。
その4曲目「WUSYANAME」をここで掲載しておきます。
2021年最高のHIP-HOPモーメント「第10位」はTyler, the Creatorのアルバム『CALL ME IF YOU GET LOST』です。
みなさん,2021年も当サイトに来てくれて,ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
明日は2021年最高のHIP-HOPモーメント「第9位」の発表です。
(文責:Jun Nishihara)