女性ヒップホッパーの代名詞として2000年代を代表する偉大なるアーティストは,ミッシー・エリオット(Missy Elliott)です。彼女の音楽は,ヒップホップを愛する日本の女子にも昔から人気ですね。(昔というのは2000年以降のことです)。
さて,そのミッシー・エリオットが今年も出しました。シングル曲を出しました。「I’m Better」という曲ですが,ビートはミニマリスティックですので,好き嫌いが分かれるかもしれませんが,これを「未来のヒップホップ曲」と呼ぶファンもいるほど,まさに新しいジャンルの音楽と呼べるでしょう。
ミッシーはヒップホップに新しいサブ・ジャンルを生み出しました。「ヒップホップ・ダンサー用の音楽」という今ではしっかり定着している概念を,2000年代に入ってから生み出した張本人です。
ミッシーが遺してきた(継いできた)功績と貢献は素晴らしいものです。「ミッシーがいたから,ダンスを始めた」とか「ミッシーの音楽をバイブルにしている」というダンサーは多いでしょう。
本日ランクインしたこの曲も,「かけよう」によってはダンスせずにはいられない,超ダンサブルな曲でしょう。実際に,ミュージックビデオ内でもバランスボールを使って踊る振り付けや,フロアに寝転がって踊る振り付けが見られます。
こういうノリをヒップホップに生み出したアーティストとして,ミッシー・エリオットはヒップホップ史に残る偉大なアーティストと呼んでよいでしょう。
ちなみに,ミッシー・エリオットは女性ラッパーとして初めて,来年2019年に発表される「ソングライターの殿堂」入りにノミネートされています。ニッキー・ミナージュやカーディBを聴いているバワイじゃないのデス。
最後にこの曲のミュージックビデオを記載しておきます。
第15位:Missy Elliott feat. Lamb – “I’m Better”
(文責:Jun Nishihara)