ありがたいことにNYに住んでいることから、リアルタイムにグラミー賞を(今年はCBSで)観ることができたのですが、奇しくも2023年はHip-Hop生誕50周年記念の年であるということで、グラミー賞授賞式中にHip-Hop50周年を称えるパフォーマンスが約12分間行われました。新旧のHip-Hopアーティストが1つのステージに集まって、50年前の古いHip-Hop曲から、去年出た新しい曲まで、じかにアーティストがパフォーマンスを披露したという豪華な映像を観ることができました。
そのなかでLL Cool Jが「multi-generational」という言葉を使っていましたが、かつてはHip-Hopは若者だけが聴く音楽だ、と言われていたのが、今やどの世代でも聴くようになった。1973年にHip-Hopが生まれた当時、20代とか30代だった世代は、いまはもう70歳とか80歳のおじいちゃん、おばあちゃんになっている。その世代がHip-Hopの先駆けであり、同時にまさに現代の20代や30代も同じ音楽を聴いているという珍しい現象が起きている。それが現代のHip-Hopであるということを、彼ら/彼女らのパフォーマンスを観て思ったことでした。
そのHip-Hop生誕50周年記念を称える映像がこちらです。
そしてお待たせしました。
もうこのサイトで幾度となく取り上げている楽曲「GOD DID」。DJ Khaledを中心に、Rick Ross, Lil Wayne, John Legend, Fridayy、そしてJAY-Z、というメンツで今年のグラミー賞授賞式のトリを飾りました。
JAY-Zの4分間ぶっ続けのラップ。4分間というと、結構長いですよ。4分間のスピーチを一語一句覚えてreciteするのは、非常に難しい。にもかかわらず、4分間ぶっ続けのラップをジェイ・Zはこのパフォーマンスで見せてくれました。
最後にジェイ・Zが叫ぶ「Khaled, take us home!」ここが気に入りました(笑)。
(文責:Jun Nishihara took y’all home!)